不眠 鍼灸 福岡市城南区|寝つけない・夜中に目が覚める眠りに鍼で何ができるか

長く続く不眠の成人で鍼と偽鍼を比べた10試験757名のまとめでは、睡眠の質の点数(PSQI・21点満点)が鍼の側で平均2.60点多く改善しました。ただし、機器で測った睡眠時間には差がなく、試験が少ないため結論は確定していないと著者は書いています。
布団に入っても1時間以上眠れない。眠れても夜中に何度も目が覚める。
朝起きても疲れが取れず、日中にだるさや眠気が残る。
このページでは、鍼で期待できることと期待できないことを、研究の数字で整理します。先にお伝えすると、長く続く不眠に最初に勧められている方法は、鍼ではなく「不眠の認知行動療法」です(米国内科学会)。当院は鍼を、眠りを整える取り組みを支える手段として使います。
大きないびきや眠っている間の呼吸の止まり、気分の落ち込みが続いている場合は、鍼の前に医療機関を受診してください。
| 保険の適用 | 不眠への鍼灸は自費です 料金は料金ページをご覧ください。不眠の検査と診断、睡眠薬の処方は医科の領域で、当院の施術とは区分が異なります。 |
| 通院の目安 | まず約1ヶ月・週1〜2回、長く続いている場合は3〜6ヶ月・週1〜2回が目安です(状態により変わります) 研究では週3回・4週間の試験が多く行われています。施術時間は初診60〜90分、2回目以降30〜60分です。 |
| 受診の目安 | 大きないびき・呼吸が止まると言われた/脚がむずむずして眠れない/気分の落ち込みが続く/日中の強い眠気で運転や仕事に支障がある → 先に医療機関へ これらは通常の睡眠薬では改善せず、専門の医療機関で調べる必要がある、と厚生労働省は説明しています。 |
| 統計データ | 一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状をもち、慢性不眠症は成人の約10%に見られます(厚生労働省 e-ヘルスネット) 不眠と日中の不調が週3日以上、3ヶ月以上続く場合を慢性不眠症と分類しています。 |
- 家族に大きないびきや眠っている間に呼吸が止まっていると言われた
- 夕方から夜に脚がむずむずして、じっとしていられない
- 気分の落ち込みや、何をしても楽しめない状態が続いている
- 日中の強い眠気で、運転中や仕事中にうとうとしてしまう
- 飲み始めた薬や、量が増えた薬のあとから眠れなくなった
- 動悸・息苦しさ・発熱など、ほかの体の症状を伴っている
呼吸の止まりや脚のむずむず、気分の落ち込みを伴う不眠は、医療機関で原因を調べることが先です。気持ちがつらく追い詰められている場合は、すぐに医療機関や相談窓口に連絡してください。
首・肩・背中のこわばりや姿勢の確認は柔道整復師・国家資格の院長 河野太朗が担当します。鍼とお灸は在籍のはり師・きゅう師(国家資格)が担当します。危険サインに当てはまる場合は、鍼には入らず医療機関へおつなぎします。
寝つくまでの時間、夜中に目が覚める回数、いびきを指摘されたことがあるか、飲んでいる薬をお知らせいただけると、初回の確認が短い時間で済みます
- 不眠で鍼を考えている方の眠りは、こんな状態ではありませんか?
- なぜ、鍼だけで眠りを取り戻そうとしないのですか?
- 不眠に鍼で何ができて、研究では何が分かっているのですか?
- 不眠の陰に、別の病気を疑うのはどんなときですか?
- 鍼はどこに当てて、どう進めるのですか?
- 不眠の鍼灸は、当院ではどこを確かめてから始めますか?
- 眠れない方に、当院が備えているものは何ですか?
- 医師・専門家・メディアからの評価
- 眠りのために、自分でできることは何ですか?
- 不眠は病院と鍼灸院、どちらが先ですか?
- 不眠の鍼灸は健康保険が使えますか、自費になりますか?
- 不眠の鍼灸は、何回くらい通えばいいのですか?
- よくある質問(FAQ)
- 眠り・自律神経に関係する他のページ
不眠で鍼を考えている方の眠りは、こんな状態ではありませんか?
- 布団に入ってから1時間以上、眠れずに過ごすことがある
- 夜中に何度も目が覚め、そのあとなかなか寝つけない
- 目覚ましより早く目が覚めて、そのまま朝を迎えてしまう
- 寝た時間のわりに、朝起きても疲れが残っている
- 布団に入ると首や肩、背中のこわばりが気になる
- 「今日も眠れないかもしれない」と考えると、かえって目がさえる
- 睡眠薬にはなるべく頼りたくないと思っている
- 眠れない状態が、週に何日もある時期が続いている
「鍼で相談してよい不眠なのか分からない」という段階でも構いません。寝つくまでの時間・夜中に起きる回数・いびきの有無・飲んでいる薬をLINEに書いて送ってください。来院してよい状態か、先に医療機関が必要かをお返しします。
LINEで症状を相談する(無料)なぜ、鍼だけで眠りを取り戻そうとしないのですか?
長く続く不眠に最初に勧められているのは、不眠の認知行動療法だからです。眠りに関わる生活の習慣や、眠れないことへの考え方を少しずつ組み直す方法で、鍼はその取り組みを支える位置づけで使います。
米国内科学会は2016年の指針で、長く続く不眠のある成人すべてに、最初の方法として不眠の認知行動療法を受けることを強く勧めています。薬は、それだけで改善しなかった場合に、利点と害を話し合ったうえで加えるかを決める、という順番です(Qaseem A ら, Ann Intern Med. 2016)。
厚生労働省の睡眠ガイド(2023年)も、食生活や運動、寝室の環境を見直して眠りの休養感を高めることを勧めています。見直しても症状が続き、日常生活に支障が出る場合は、睡眠障害の可能性があるので早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。
当院では、鍼で首・肩・背中のこわばりをゆるめることと、眠りの習慣を一緒に見直すことを組み合わせます。鍼だけで眠りを取り戻す、という進め方はとっていません。
| 方法 | 研究・ガイドラインでの位置づけ | 当院の扱い |
|---|---|---|
| 不眠の認知行動療法 | 長く続く不眠の最初の方法として強く推奨(米国内科学会) | 医療機関での実施をご案内します。習慣の見直しは施術の中でも一緒に行います |
| 睡眠薬 | 認知行動療法で改善しない場合に、利点と害を話し合って加えるか決める | 処方と調整は医師の領域です。自己判断で量を変えないようお願いしています |
| 鍼・お灸 | 偽鍼より睡眠の質の点数が改善したまとめがある一方、試験の質や数に限界がある | こわばりをゆるめ、眠りの取り組みを続けやすくする手段として使います |
不眠に鍼で何ができて、研究では何が分かっているのですか?
鍼と偽鍼を比べた研究のまとめでは、本人が答える睡眠の質の点数は鍼の側で改善しました。ただし、機器で測った睡眠時間には差がないという結果もあり、研究の質や数には限界があります。
まず、新しいまとめです。長く続く不眠の患者さんで、鍼と偽鍼を比べた10試験757名をまとめた研究(2025年)では、睡眠の質の点数(PSQI・21点満点)が鍼の側で平均2.60点、不眠の重さの点数(ISI・28点満点)が2.04点多く改善しました。
機器で測った値では、眠りの効率と、眠ったあと目が覚めている時間は鍼の側が良い結果でした。一方で合計の睡眠時間には差がありませんでした。著者は、試験の数が少なく結論は確定していないとしています(Yu Y ら, Front Neurol. 2025)。
偽鍼の効果だけなのかを調べたまとめ(13試験911名)でも、鍼は偽鍼より睡眠の質の点数を下げていました。ただし、うつ病のある方の2試験141名では差が見られませんでした。著者は、うつ病を伴う不眠では鍼だけに頼らないよう勧めています(Liu C ら, Ann Palliat Med. 2020)。
1つの試験の例です。中国の病院で、眠れない72名を鍼と偽鍼に分け、週3回・4週間行った試験では、鍼の側で不眠の重さの点数が大きく改善し、終了4週間後まで続きました(Yin X ら, Sleep Med. 2017)。1施設の小さな試験です。
薬と比べたまとめ(15試験1475名)では、鍼の側で睡眠の質の点数が良い結果でしたが、差が出たのは3週目以降で、1〜2週目には差がありませんでした(Kim SA ら, Am J Chin Med. 2021)。
一方、2012年のコクランレビュー(33試験2293名)は、試験の質が低く、ばらつきや出版の偏りが大きいため、「鍼が不眠に有効とも無効とも言えるほど確かな証拠はない」と結論しています(Cheuk DK ら, Cochrane Database Syst Rev. 2012)。
当院の立場です。本人が感じる眠りの質は偽鍼より改善したという報告が増えていますが、機器で測った睡眠時間や、試験の質には限界があります。ですから当院は、鍼を眠りの習慣を見直す取り組みを支える手段として使います。
| 研究名 | 対象人数 | 結果(限界含む) | 出典 |
|---|---|---|---|
| Yu Y ら 2025(Front Neurol・系統的レビュー/メタ解析) | 慢性不眠障害 10試験757名(鍼対偽鍼) | PSQIで2.60点・ISIで2.04点、鍼の側が多く改善。睡眠効率と中途覚醒も鍼が良い。限界:合計睡眠時間は差なし・試験数が少なく結論は未確定。 | [1] |
| Liu C ら 2020(Ann Palliat Med・メタ解析) | 成人の不眠 13試験911名(鍼対偽鍼) | 鍼が偽鍼よりPSQIを改善。限界:うつ病のある2試験141名では差なし・機器で測った睡眠の構造は差なし。 | [2] |
| Yin X ら 2017(Sleep Med・無作為化比較試験) | 原発性不眠 72名(鍼対偽鍼・週3回4週間) | 鍼の側でISIが大きく改善し、終了4週後まで持続。限界:1施設・小規模・単盲検。 | [3] |
| Kim SA ら 2021(Am J Chin Med・系統的レビュー) | 不眠 24試験(鍼対薬のメタ解析は15試験1475名) | 鍼の側でPSQIが良好。差が出たのは3週目以降。限界:研究間のばらつきが大きい(I²=89%)。 | [4] |
| Cheuk DK ら 2012(Cochrane・系統的レビュー) | 不眠 33試験2293名 | 試験の質が低くばらつき・出版の偏りが大きいため、有効とも無効とも言えるほど確かな証拠はない。副作用の報告はまれで軽いもの。 | [5] |
| Qaseem A ら 2016(Ann Intern Med・米国内科学会の診療ガイドライン) | 慢性不眠障害の成人 | 最初の方法として不眠の認知行動療法を強く推奨。薬は改善しない場合に話し合って追加を決める。鍼は推奨の対象外。 | [6] |
不眠の陰に、別の病気を疑うのはどんなときですか?
いびきや呼吸の止まり、脚のむずむず、気分の落ち込みがあるときです。厚生労働省は、睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚(レストレスレッグス)症候群・うつ病による不眠は、専門施設での検査と診断が必要だと説明しています。
- 家族から、大きないびきや呼吸が止まっていると言われた
- 夕方から夜に、脚に不快な感じが出て動かしたくなる
- 気分の落ち込みや、楽しめない状態が2週間以上続いている
- 日中の強い眠気で、運転や仕事に危険を感じる
厚生労働省の e-ヘルスネットは、単なる不眠だと思っていたら実はうつ病だった、というケースも少なくないと書いています。鍼と偽鍼を比べた研究のまとめでも、うつ病のある方では差が見られませんでした(Liu C ら, Ann Palliat Med. 2020)。
当てはまる場合は、睡眠外来や心療内科などで検査と診断を受けることを優先してください。当院に来られた場合も、施術より先に受診をお願いします。
鍼はどこに当てて、どう進めるのですか?
当院が鍼を用いるのは、首から肩、背中のこわばりが強い場所と、手足のツボが中心です。初回は本数を控え、施術の日の夜の眠り方や、翌日のだるさを確かめてから調整します。
眠れない方には、布団に入ると首や肩のこわばりが気になる、呼吸が浅く感じる、という方がいます。当院ではまず触って張りの強い場所を確かめ、そこへ浅く鍼を用います。
鍼は1本ごとに滅菌済みの使い捨てです。お灸は、熱さを確かめながら、手足など温まりにくい場所に用いることがあります。
夜の受付が20時までのため、仕事のあとに来られる方も少なくありません。施術のあとは、強い運動や長い入浴を控え、普段どおりの時刻に布団に入るようお伝えしています。
| 場所 | 当院の扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 首から肩 | 鍼とお灸を用いる範囲(浅く) | 布団に入ってもこわばりが気になる方が多い場所です |
| 背中 | 鍼を用いる範囲(浅く・角度と深さを確かめて) | 背中の奥には肺があるため、深く刺す方法はとっていません |
| 手足のツボ | 鍼とお灸を用いる範囲 | 初めての方でも受けやすく、本数を控えた初回にも使います |
| 危険サインがある場合 | 施術しない | 医療機関での検査と診断が先です |
眠れないと来られる方に、寝る前に何をしているかを伺うと、遅い時間まで画面を見ている、布団の中で仕事のことを考えている、という答えが多く返ってきます。施術と一緒に、こうした習慣を1つずつ一緒に見直すようにしています。
※当院での施術を通じた実感であり、統計として集計したものではありません。
不眠の鍼灸は、当院ではどこを確かめてから始めますか?
最初に確かめるのは危険サインの有無です。そのうえで、寝つくまでの時間や夜中に起きる回数、生活の習慣、首・肩・背中のこわばりを確かめ、鍼を使う場所を決めます。
保険の可否や相談だけのご来院についても遠慮なくお尋ねください。眠れない状態への鍼灸は自費で、金額は料金ページでご確認いただけます。
眠れない方に、当院が備えているものは何ですか?
仕事のあとにも寄れる受付時間と、施術だけで終わらせず眠りの習慣まで一緒に見直す進め方です。日曜・祝日も20時まで受付しています。
- 国家資格者のみが担当します:体の確認は柔道整復師、鍼とお灸ははり師・きゅう師が担当します。
- 危険サインを先に確かめます:いびきや気分の落ち込みがあれば、施術より受診を優先していただきます。
- 薬のことは医師の判断を優先します:睡眠薬を飲んでいる方も、自己判断で量を変えないようお願いしています。
- 日曜・祝日も20時まで受付:水曜は定休です。
- 西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分・駐車場4台:仕事帰りに車で寄ることもできます。
- LINEで事前に相談できます:眠り方と飲んでいる薬を送っていただければ、来院前にお返しします。
医師・専門家・メディアからの評価
当院の施術は、医師・アスリート・同業の先生からも評価をいただいています。
詳しい推薦の内容とメディア掲載の実績は掲載実績ページに、院長の経歴は院長紹介ページにまとめています。
眠りのために、自分でできることは何ですか?
厚生労働省の健康づくりのための睡眠ガイドは、成人は6時間以上を目安に睡眠時間を確保し、食生活や運動、寝室の環境を見直すことを勧めています。高齢の方は、寝床にいる時間を8時間以内にすることが目安です。
- 成人:睡眠時間は6時間以上を目安に。眠りの不調や休養感の低下が続くときは、病気が隠れていることもあるので注意が必要です。
- 高齢の方:寝床にいる時間は8時間以内を目安に。長い昼寝は夜の眠りを妨げるため避け、日中は活動的に過ごします。
- 共通:生活習慣や寝室の環境、お酒やカフェインなどの取り方を見直しても続く場合は、早めに医療機関を受診してください。
寝つけないのに長く布団の中にいると、布団が「眠れない場所」になりやすいと言われます。眠くなってから布団に入ることも、見直しの1つです。ツボやストレッチは不眠のツボと寝る前のストレッチのページにまとめています。
不眠は病院と鍼灸院、どちらが先ですか?
危険サインがある場合や、長く続いて日常生活に支障がある場合は、医療機関が先です。危険サインがなく、眠りの習慣を見直しながら体のこわばりも和らげたい場合は、当院の鍼灸もご相談いただけます。
睡眠外来や心療内科では、睡眠時無呼吸症候群の検査や、不眠の認知行動療法、薬の処方などを受けることができます。これらは鍼灸院ではできません。
すでに医療機関に通っている方が、鍼を併せて受けることもできます。その場合は、主治医の治療を優先しながら進めます。
不眠の鍼灸は健康保険が使えますか、自費になりますか?
当院では、眠れない状態への鍼灸は自費でお受けしています。料金の一覧は料金ページにあります。
不眠の検査と診断、睡眠薬の処方は医科で行われるもので、当院の施術とは区分が異なります。どこまでが当院の範囲で、どこからが医療機関の範囲かは、初回に線を引いたうえでご説明します。
初回にかかる時間と費用の見通しは、施術に入る前にお伝えします。相談だけで帰られても構いません。
不眠の鍼灸は、何回くらい通えばいいのですか?
まず約1ヶ月・週1〜2回、長く続いている不眠は3〜6ヶ月・週1〜2回が当院での目安です(状態により変わります)。
研究では週3回・4週間の試験が多く、薬と比べたまとめでは、差が出たのは3週目以降でした(Kim SA ら, Am J Chin Med. 2021)。1〜2回で判断せず、眠りの記録を見ながら続けるかを決めます。
施術時間は初診が60〜90分、2回目以降が30〜60分です。初診が長いのは、危険サインの確認と、眠り方や生活の習慣を伺う時間を取るためです。
よくある質問(FAQ)
眠れない夜が続くなら、
まず体と習慣を一緒に確かめる
樋井川・長尾・別府といった城南区内のほか、南区・早良区からもお越しいただいています。まず伺うのは眠り方と飲んでいる薬なので、鍼が初めての方も身構えずにどうぞ。
福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F|西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分|駐車場4台
月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)
- Yu Y, Li X, Zhu Z, et al. "Acupuncture for chronic insomnia disorder: a systematic review with meta-analysis and trial sequential analysis." Frontiers in Neurology, 2025;16:1541276.(慢性不眠障害に対する鍼と偽鍼の無作為化比較試験の系統的レビュー・メタ解析・試験逐次解析。2025年3月17日までの8データベースを検索し10試験757名を解析。PSQI −2.60(95%CI −3.24〜−1.97)・ISI −2.04(−3.18〜−0.90)で鍼が優れた。手技鍼・電気鍼とも偽鍼より改善。客観指標では睡眠効率(+3.62)と入眠後覚醒(−18.53分)で鍼が優れたが、総睡眠時間は差なし(+11.92分・p=0.47)。試験逐次解析で標本数の少なさによる限界が示され、確定的な結論は得られないと記載)|PMID: 40371085|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40371085/
- Liu C, Xi H, Wu W, et al. "Placebo effect of acupuncture on insomnia: a systematic review and meta-analysis." Annals of Palliative Medicine, 2020;9(1):19-29.(不眠に対する鍼と偽鍼を比較した中〜高品質の無作為化比較試験13件の系統的レビュー。PSQIを主要評価とした911名・13試験で鍼が偽鍼より有意に改善(P<0.0001)、ISIも4試験362名で有意差。偽鍼の方法の違いは結果に影響しなかった。大うつ病性障害を伴う2試験141名ではPSQIに有意差なし(P=0.11)、PSG・アクチグラフィーの睡眠構造にも差なし。著者は、うつ病を伴う不眠では鍼単独を勧めないと結論)|PMID: 32005059|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32005059/
- Yin X, Gou M, Xu J, et al. "Efficacy and safety of acupuncture treatment on primary insomnia: a randomized controlled trial." Sleep Medicine, 2017;37:193-200.(上海の単施設・単盲検の無作為化比較試験。原発性不眠72名を鍼群と偽鍼群に分け、週3回・4週間施術し8週間追跡。主要評価のISIは治療2週・4週、追跡2週・4週のいずれも鍼群で有意に改善(例:治療4週 F=33.6, p<0.001)。睡眠効率・総睡眠時間・抑うつ尺度も同様に改善。単施設の小規模試験)|PMID: 28899535|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28899535/
- Kim SA, Lee SH, Kim JH, et al. "Efficacy of Acupuncture for Insomnia: A Systematic Review and Meta-Analysis." The American Journal of Chinese Medicine, 2021;49(5):1135-1150.(2020年7月9日までの7データベースから、鍼と薬物療法または偽鍼を比較した24件の無作為化比較試験を採用。鍼対薬物療法の15試験(1475名)のメタ解析でPSQIは鍼が有意に良好(−0.74・I²=89%)。サブグループでは1・2週目は有意差なし、3週目(6試験463名)・4週目(9試験594名)で有意差。研究間の異質性が大きい)|PMID: 34049475|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34049475/
- Cheuk DK, Yeung WF, Chung KF, Wong V. "Acupuncture for insomnia." Cochrane Database of Systematic Reviews, 2012;(9):CD005472.(33試験・2293名のコクランレビュー。指圧の偽鍼比較などで睡眠の質の改善が示されたが、脱落者を悪い結果とみなす感度分析では結論不能。全試験がバイアスのリスク高・異質性大・出版バイアスの可能性。効果量は概して小さく信頼区間が広い。有害事象の報告はまれで軽微。「鍼の不眠治療を支持も否定もできるほど厳密な証拠ではない」と結論)|PMID: 22972087|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22972087/
- Qaseem A, Kansagara D, Forciea MA, Cooke M, Denberg TD; Clinical Guidelines Committee of the American College of Physicians. "Management of Chronic Insomnia Disorder in Adults: A Clinical Practice Guideline From the American College of Physicians." Annals of Internal Medicine, 2016;165(2):125-133.(米国内科学会の診療ガイドライン。推奨1:すべての成人の慢性不眠障害に、最初の治療として不眠の認知行動療法(CBT-I)を推奨(強い推奨・中等度の質のエビデンス)。推奨2:CBT-I単独で改善しない場合、短期の薬物療法の利益・害・費用を話し合う共同意思決定で追加を判断(弱い推奨・低い質のエビデンス))|PMID: 27136449|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27136449/
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」リーフレット(成人:睡眠時間は6時間以上を目安/高齢者:寝床にいる時間は8時間以内を目安・長い昼寝を避ける/生活習慣や睡眠環境、嗜好品の取り方を見直しても症状が続き日常生活に支障をきたす場合は睡眠障害の可能性があるため早めに医療機関を受診)|https://www.mhlw.go.jp/content/001298243.pdf
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「不眠症」(一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状/慢性不眠症は成人の約10%/不眠と日中の不調が週3日以上・3ヶ月以上で慢性不眠症/睡眠時無呼吸症候群・レストレスレッグス症候群・うつ病による不眠は専門施設での検査と診断が必要)|https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart/k-02-001.html
※これらは施術効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。いびき・呼吸の止まり・気分の落ち込みを伴う不眠は、医療機関での検査と診断が優先されるべきものです。

施術歴14年以上|鍼に関する記述は在籍のはり師・きゅう師(国家資格)の監修協力|不眠の検査と診断、薬の処方は医科の領域です|院長の経歴・想いはこちら ›
最終更新日:2026年10月1日