お灸 効果 福岡市城南区|お灸で研究が分かっていること・まだ分かっていないこと
監修:院長 河野太朗(柔道整復師)|お灸に関する記述は在籍のはり師・きゅう師(国家資格)の監修協力

お灸の効果は、症状によって分かっている度合いが違います。2025年に43の試験・4008名をまとめた研究では、膝の変形性関節症の痛みがお灸で減っていました。2023年のコクランレビューでは、逆子のお灸で生まれる時に逆子のままの人がやや減っていました。ただし、膝の研究は質に限界があり、逆子でも帝王切開はほぼ減っていません。
このページでは、お灸で研究が分かっていること・分かっていないこと、やけどなどのリスク、当院でお灸をどう使うかをお伝えします。
- 今までにない突然の強い痛み(頭・胸・おなか・背中) → すぐに救急外来
- 膝が急に赤く腫れて熱をもつ、体重をかけられない → 整形外科
- 妊娠中で、おなかの張り・出血・破水がある → すぐにかかりつけの産科
- お灸の後に水ぶくれが大きくなる・じくじくする → 皮膚科
お灸の効果は、研究でどこまで分かっていますか?
研究がまとまっているのは、膝の変形性関節症の痛みと逆子です。どちらも「効果あり」と言い切れるほどではなく、限界つきの結果です。
膝の変形性関節症については、2025年の研究が43の試験・4008名をまとめています。お灸の組は、痛みの点数も、膝のこわばり・動かしにくさの点数も下がっていました(Chen S ら, Complement Ther Clin Pract. 2025)。
同じ研究では、週3回より多く通った方が効果が大きい傾向でした。ただし、もとになった試験の多くは質に限界があり、著者自身も「さらに質の高い研究が必要」と書いています。
逆子については、2023年のコクランレビューが13の試験(2181名)をまとめています。いつもの診療にお灸を足すと、生まれる時に逆子のままの人がやや減っていました(7試験・1152名、中程度の確かさ)。一方で、帝王切開の割合はほぼ変わらず、副作用はほとんどの試験で十分に報告されていませんでした(Coyle ME ら, Cochrane Database Syst Rev. 2023)。
| 症状 | 研究で分かっていること |
|---|---|
| 膝の変形性関節症の痛み | 痛みとこわばりの点数が下がる(43試験・4008名)。ただし試験の質に限界 |
| 逆子 | 生まれる時に逆子のままの人がやや減る(7試験・1152名)。帝王切開はほぼ減らない |
| 冷え・肩こり・生理痛など | まとまった研究が少なく、はっきりしない |
お灸と鍼は、どう違いますか?
鍼は細い鍼で刺激し、お灸はもぐさを燃やした熱で刺激します。研究の量は鍼の方がずっと多いです。
鍼は、腰・首・関節・頭痛・肩の長く続く痛みについて、大きな研究がまとめられています。お灸はそこまで大きな研究がまだありません。くわしくは鍼の効果のページをご覧ください。
当院では、症状に合わせて鍼とお灸を組み合わせたり、鍼が苦手な方にはお灸だけにしたりします。
お灸を使う症状のページは、どこで見られますか?
当院では、症状ごとに鍼灸で研究が分かっていること・分かっていないことをページにまとめています。
当院では、お灸をどう使いますか?
お灸だけで済ませず、鍼・手技・運動と組み合わせるのが当院の基本です。お灸をすえるのは、はり師・きゅう師の資格をもつ担当者です。
初回に、症状・続いている期間・肌の状態を確かめ、その症状について研究で分かっていることをお伝えしてから、お灸を使うかどうかを一緒に決めます。熱さは我慢せず、熱いと感じたらすぐにお伝えください。
妊娠中の方は、安定期(16週以降)から対応しています。施術の前に、かかりつけの産科医にご相談ください。
通院の目安:急に痛めた場合は約1か月・週2〜3回、長く続く症状は3〜6か月・週1〜2回が当院での目安です(状態により変わります)。初診は60〜90分、2回目以降は30〜60分です。
お灸にはどんなリスクがありますか?
多いのはやけど・赤み・水ぶくれ・かゆみです。お灸の副作用を集めた研究では、ほかにアレルギーや、やけどからの感染も報告されていました。
同じ研究では、どのくらいの割合で起きるかはまだ分からない、とされています(Park JE ら, Complement Ther Med. 2010)。肌が弱い方、糖尿病などで熱さを感じにくい方は、初回にお知らせください。
料金と、問い合わせ先は?
料金は料金ページに載せています。鍼灸施術の内容は鍼灸院のページでもご覧いただけます。
その症状でお灸が合うかを、
確かめるところから
症状といつから続いているかを、お電話かLINEでお知らせください。お灸の研究で分かっていることと、来院してよい状態かをお返しします。
福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F|西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分|駐車場4台
月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)
- Chen S, Liu W, Liang C, et al. "Efficacy and safety of moxibustion for knee osteoarthritis: A systematic review and meta-analysis." Complement Ther Clin Pract, 2025;59:101979.(43試験・4008名。お灸はWOMAC(-0.91)とVAS(-0.95)を下げた。週3回を超える頻度でより効果的。有害事象の報告は16試験・重い有害事象1件。さらに質の高い研究が必要と結論)|PMID: 40184698|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40184698/
- Coyle ME, Smith C, Peat B. "Cephalic version by moxibustion for breech presentation." Cochrane Database Syst Rev, 2023;5:CD003928.(13試験・2181名。通常ケアにお灸を加えると出生時の非頭位が減る可能性(7試験・1152名、RR 0.87、中程度の確実性)。帝王切開はほぼ差なし(6試験・1030名、RR 0.94)。有害事象の報告は多くの試験で不十分)|PMID: 37158339|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37158339/
- Park JE, Lee SS, Lee MS, et al. "Adverse events of moxibustion: a systematic review." Complement Ther Med, 2010;18(5):215-223.(多い有害事象はアレルギー反応・やけど・感染。臨床試験では発赤・水疱・かゆみ・煙による不快感なども報告。発生頻度は不明)|PMID: 21056845|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21056845/
※これらは施術効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
最終更新日:2026年10月16日