産後ケア

産後 恥骨痛 整骨院 福岡市城南区|座ると痛い尾てい骨・歩くと痛い恥骨の原因と対処法

産後に「歩くと恥骨(股の前の骨)が痛い」または「座ると尾てい骨(お尻の先)が痛くて立ち上がれない」という症状は、出産時に骨盤まわりに加わった負荷が原因です。どちらの症状か、まず確認してみてください。

恥骨が痛い
🚶‍♀️ 歩くと股の前がズキッと痛む
足を開く・寝返り・階段でも誘発される。恥骨結合炎(SPD)の可能性。→ H2①へ
尾てい骨が痛い
🪑 座ると尾骨に響く・立ち上がりが痛い
硬い椅子がつらい・長時間座れない。産後尾骨痛の可能性。→ H2②へ

どちらの症状も、妊娠中のリラキシン(靭帯弛緩ホルモン)の影響で骨盤まわりの靭帯が緩み、分娩時に骨盤の各部位に集中的な負荷がかかることで生じます。妊娠に関連する骨盤帯痛は妊婦の20〜45%にみられ(Wu WHら, European Spine Journal, 2004, PMID 15338362)、産後に骨盤帯痛を経験した女性の約20%は出産から3年後も痛みが残ったと報告されています(Norén Lら, European Spine Journal, 2002, PMID 12107796)。「産後だから仕方ない」と我慢し続けることは、回復を遅らせる可能性があります。

当院は、柔道整復師(国家資格)の院長・河野太朗と、国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が在籍。整骨の手技と鍼灸を、それぞれの国家資格者が連携して組み立てる複合アプローチで対応します。キッズスペース完備・ベビーカーOK・女性スタッフ在籍。福岡県「子育て応援の店」登録店。赤ちゃんと一緒にそのままお越しください。

✅ 院長 河野太朗|柔道整復師(国家資格・施術歴14年)
✅ キッズスペース完備・ベビーカーOK・女性スタッフ在籍
✅ 福岡県「子育て応援の店」登録店
✅ Google★4.9(200件超)

① 産後に恥骨が痛いのはなぜ?いつまで続く?

恥骨は左右の骨盤を前でつなぐ軟骨性の関節(恥骨結合)です。妊娠中はリラキシンというホルモンの分泌により、この恥骨結合の靭帯が意図的に緩められます。赤ちゃんが産道を通りやすくするための生理的な変化ですが、分娩時に恥骨結合に強い力が集中すると、炎症や微細な損傷が生じて「恥骨結合炎(SPD:Symphysis Pubis Dysfunction)」を起こすことがあります。

どんな動作で痛みが出る?

いつまで続く?

多くの方は、骨盤が産後の状態に落ち着いてくる産後1〜3か月で自然に軽快していきます。ただし、育児動作(抱っこ・おむつ替え・沐浴)が継続する中で骨盤まわりが不安定なまま放置されると、痛みが長引きやすくなります。骨盤ベルトで外から支え、骨盤まわりの筋肉を少しずつ取り戻していくことが回復の近道です。

📊 産後の骨盤帯痛 回復データ

妊娠中に骨盤帯痛を経験した女性を3年間追跡した研究(Norén Lら, European Spine Journal, 2002, PMID 12107796)では、出産後に痛みが残った女性のうち約20%が3年後も症状が持続していました。早期のケアが回復期間の短縮につながると考えられています。

② 座ると尾てい骨が痛くて座れないのはなぜ?

尾てい骨(尾骨)は背骨の末端にある3〜5個の小さな骨が融合した構造です。通常は骨盤の中に収まるように前方に傾いていますが、分娩時に赤ちゃんの頭が通過する際に後方に強く押し広げられる力が加わります。この過程で尾骨の亜脱臼(ずれ)や骨折が生じることがあり、産後に「座ると響く」「椅子から立ち上がる最初の一歩が痛い」という症状につながります。

📊 産後尾骨痛のデータ

産後尾骨痛の女性57名を対象としたケースシリーズ(Maigne JYら, European Journal of Physical and Rehabilitation Medicine, 2012, PMID 22820826)では、器械分娩(鉗子・吸引)が50.8%を占め、画像検査で尾骨の亜脱臼が43.9%に確認されました。自然分娩でも「難産」と表現されたケースが12.3%含まれており、分娩時の物理的な負荷が主因と考えられています。

どんな動作で痛みが出る?

③ 恥骨結合炎・尾てい骨痛・仙腸関節痛の見分け方

産後の骨盤まわりの痛みには3つの代表的なパターンがあります。痛む場所と動作を確認することで、自分の症状がどれに近いか目安になります(確定診断は医療機関で)。

チェック項目 恥骨結合炎(SPD) 産後尾骨痛 仙腸関節痛
痛みの場所 恥骨の正面中央(股の前) お尻の尖端(尾骨) 腰とお尻の境目(仙腸関節部・片側〜両側)
誘発動作 歩く・足を開く・寝返り 座る・立ち上がる・着座時間が長い 片足体重・立ち上がり・階段・寝返り
特徴的サイン 恥骨を触れると痛い・「ポキッ」感がある 硬い椅子がつらい・ドーナツクッションで楽になる 腰横の骨(仙骨脇)を親指で押すと痛い
主な原因 分娩時の恥骨結合の過伸展 分娩時の器械使用・難産による尾骨への直接負荷 産後の骨盤不安定・非対称な育児姿勢の継続
自然経過 1〜3か月で多くは軽快 2〜4か月で多くは軽快 ケアなしで長引くことがある
整骨院の対応 骨盤ベルト指導・骨盤調整・鍼灸 クッション指導・仙骨周囲への鍼灸・手技 骨盤矯正・安定化エクササイズ・鍼灸
医療機関受診サイン 歩行不能・離開(10mm超)疑い 外傷後の急強痛・骨折疑い 下肢のしびれ・強い神経症状

④ 骨盤ベルトは恥骨痛・尾てい骨痛に使うべき?

恥骨痛には骨盤ベルトが有効

恥骨結合炎(SPD)の場合、骨盤ベルトで骨盤全体を外から締めることで恥骨結合への負荷を分散できます。正しい巻き位置は腸骨稜(骨盤の出っ張り)の下・大転子(太もも外側の出っ張り)のすぐ上あたりが目安です。ウエストに巻くと効果が出にくく、ずれ落ちやすいため注意が必要です。

骨盤ベルトの正しい使い方(3ポイント)
  • 巻く位置:骨盤の出っ張りの下・大転子の上(ウエストではない)
  • きつさ:指1〜2本入る程度(圧迫感があっても呼吸は楽にできる)
  • 使用時間:立ち上がる前に巻き、横になるときは外す(長時間の就寝中は外す)

尾てい骨痛には「クッション」が先決

尾骨の痛みに対して骨盤ベルト単体の直接効果は限定的です。まずドーナツ形(中央に穴がある)クッションまたは尾骨カット型クッションを使い、座ったときに尾骨に圧がかからないようにすることが先決です。授乳クッションを代用するのも有効です。椅子の高さは膝が90度になる高さに合わせ、前傾姿勢で座ると尾骨への圧が軽減します。

⑤ 授乳中でも整骨院の施術を受けられる?

はい、授乳中でも整骨院での施術は受けていただけます。骨盤調整(手技・トムソンベッドを使ったソフトな操作)、電気治療(ハイボルト・EMS)はいずれも体外から作用するものであり、授乳に直接影響しません。

⚠️ 鍼灸施術については授乳中でも基本的に対応可能ですが、初回カウンセリングで体の状態とお薬の使用状況をお聞きした上で判断します。内服薬・外用薬を使用されている方は事前にお申し出ください。産後の体は個人差が大きいため、無理のないペースで進めます。

施術中はキッズスペースで赤ちゃんをそばに置いていただくか、女性スタッフが様子をお伺いしながら進めます。「授乳のタイミングで中断したい」という場合も遠慮なくお知らせください。

⑥ 整骨院では何をする?(整骨×鍼灸の複合アプローチ)

当院では産後の恥骨痛・尾てい骨痛に対し、以下の流れで対応します。

1
姿勢・骨盤の評価
骨盤の傾き・左右差・恥骨・仙骨の状態を確認します。症状によって整骨院での対応が適切か、産婦人科や整形外科受診が先かをお伝えします。
2
骨盤調整(ソフトな手技)
トムソンベッドを用いた体への負担が少ない骨格調整で、骨盤の左右差・傾きを整えます。ボキボキする強い矯正はしません。
3
骨盤周囲の筋緊張へのアプローチ
ハイボルト電気治療で深部の筋緊張・炎症反応を緩和。梨状筋・臀筋・腸腰筋など骨盤を支える筋肉の緊張をほぐします。
4
鍼灸(在籍の国家資格をもつ鍼灸師が担当)
恥骨周囲の内転筋群・仙骨周囲の筋群・臀部の筋緊張へ鍼を使用。電気鍼で深部の血流改善を図ります。鍼が苦手な方はお申し出ください。
5
骨盤ベルト指導・日常動作アドバイス
正しい巻き位置の指導・授乳・抱っこ・立ち座りの姿勢アドバイスを行います。クッションの種類や選び方もお伝えします。

産後骨盤矯正の初回料金は4,400円(税込)です。詳しくは料金ページをご覧ください。

⑦ 病院に行くべきサインは?(整骨院ではなく産婦人科・整形外科へ)

以下に当てはまる場合は、整骨院での施術より先に産婦人科または整形外科を受診してください。当院でも該当が疑われる方には、施術より先に受診をご案内しています。

🔴 すぐに産婦人科・整形外科へ

・発熱(38度以上)を伴う恥骨・骨盤の痛み
・歩けないほど強い恥骨の痛み(恥骨結合の離開が疑われる)
・恥骨の間がグラグラする・左右の足の長さが急に変わった感覚がある
・転倒・外傷の後に急に尾骨が強く痛み出した(骨折の疑い)
・悪露の異常(急増・異臭・産後2か月を超えて継続)を伴う痛み
・下肢のしびれ・排尿・排便の異常を伴う

恥骨結合の離開(重篤な離開)は稀ですが、歩行不能・強い痛みを伴う場合はX線・MRIによる確認が必要です。産婦人科または整形外科での診断後に、当院での補助的なケアを検討してください。

⑧ 産後の恥骨痛・尾てい骨痛は保険が使える?

整骨院の健康保険は、原因のはっきりした急性のケガ(捻挫・打撲・挫傷)が対象です。産後の恥骨痛・尾てい骨痛は慢性的な骨盤の不安定性が原因であるため、基本的には自費施術となります。

ただし「授乳中に抱き上げた際に急に恥骨に強い痛みが走った」など急性のきっかけがある場合は保険対応できるケースもあります。来院時にどちらに当たるか丁寧にご説明します。産後骨盤矯正の初回料金は4,400円(税込)からとなっています。

よくある質問(FAQ)

多くの方は産後1〜3か月で自然に軽快していきます。ただし育児動作の負担が続く中で放置すると長引くケースもあります。妊娠に関連する骨盤帯痛を経験した女性の約20%は出産から3年後も痛みが残っていたという報告(Norén Lら, European Spine Journal, 2002)があり、「産後だから仕方ない」と我慢し続けることはおすすめできません。骨盤ベルト・骨盤周囲の安定化ケア・姿勢改善の組み合わせで早期回復を目指しましょう。
産後の尾骨痛は、多くの方が産後2〜4か月で軽快します。ただし、分娩時に尾骨の亜脱臼や骨折が生じたケース(産後尾骨痛57名の研究で亜脱臼が43.9%:Maigne JYら, Eur J Phys Rehabil Med, 2012)では、回復に数か月かかることがあります。ドーナツクッションの活用・仙骨周囲へのアプローチ・骨盤安定化ケアが有効です。外傷後に急に痛みが強くなった場合は整形外科でのX線確認をご案内します。
恥骨結合の不安定性が原因の恥骨痛には骨盤ベルトが有効です。巻く位置は腸骨稜(骨盤の出っ張り)の下・大転子(太もも外側の骨の出っ張り)のすぐ上を目安にしてください。きつさは指1〜2本入る程度が適切です。一方、尾てい骨痛にはベルトの直接効果は限定的で、ドーナツ形や尾骨カット型のクッションで座面の圧を逃がすことが先決です。当院では体の状態を確認した上で使い分けをご案内しています。
はい、授乳中でも整骨院の施術(骨格調整・手技・電気治療)を受けていただけます。当院で使用する電気機器は体外から作用するものであり、授乳への影響はありません。鍼灸についても授乳中の使用は可能ですが、初回に状態をお聞きして施術内容を決定します。内服薬を使用している場合は事前にお申し出ください。施術中は赤ちゃんをそばに置いていただけます。
当院では①骨盤の状態確認②骨盤調整(トムソンベッドを用いたソフトな手技)③骨盤周囲の筋緊張へのアプローチ(ハイボルト電気・手技)④在籍の鍼灸師(はり師・きゅう師)による鍼灸(恥骨周囲・仙骨周囲・臀部)⑤骨盤ベルトの巻き方指導・日常動作アドバイスを行います。産後骨盤矯正の初回料金は4,400円(税込)です。
歩行不能なほどの強い恥骨の痛みは、恥骨結合の離開が疑われる可能性があります。この場合は産婦人科または整形外科でX線・MRI検査を受け、専門医による診断を先に受けてください。離開の程度によっては安静・骨盤固定帯・松葉杖が必要なケースもあります。当院では歩行に支障がある状態の方には施術より先に受診をご案内しています。
整骨院の健康保険は、原因のはっきりした急性のケガ(捻挫・打撲・挫傷など)に限られます。産後の恥骨痛・尾てい骨痛は慢性的な骨盤の不安定性が原因のため、基本的には自費施術となります。ただし急性のきっかけがある場合は保険対応できるケースもありますので、来院時にご相談ください。産後骨盤矯正の初回料金は4,400円(税込)です。

産後の恥骨痛・尾てい骨痛を専門ページで詳しく

このコラムをお読みの方には、こちらの専門施術ページが特に役立ちます。鍼灸×整骨×城南区の当院ならではの複合アプローチをご案内します。

▶【メイン】産後骨盤矯正 専門ページ 産後の恥骨痛・骨盤の歪み・体型変化に。キッズスペース完備で赤ちゃん連れOK → ▶ 鍼灸専門施術ページ 恥骨周囲・仙骨周囲の深部筋への鍼灸(在籍の国家資格をもつ鍼灸師が担当)→

産後の痛み、「ママだから仕方ない」で我慢しないでください

キッズスペース完備・ベビーカーOK・女性スタッフ在籍。赤ちゃんと一緒にお越しください。福岡市城南区・南区・早良区から多数ご来院。月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)。

福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F|西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分|駐車場4台

出典・参考文献
  1. Wu WH, et al. "Pregnancy-related pelvic girdle pain (PPP), I: Terminology, clinical presentation, and prevalence." European Spine Journal, 2004; 13(7): 575–589. PMID: 15338362
  2. Norén L, et al. "Lumbar back and posterior pelvic pain during pregnancy: a 3-year follow-up." European Spine Journal, 2002; 11(3): 267–271. PMID: 12107796
  3. Maigne JY, Rusakiewicz F, Diouf M. "Postpartum coccydynia: a case series study of 57 women." European Journal of Physical and Rehabilitation Medicine, 2012; 48(3): 387–392. PMID: 22820826

監修:院長 河野太朗(柔道整復師)/鍼灸施術:在籍の鍼灸師(はり師・きゅう師)が担当

最終更新日:2026年7月29日

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