脊柱管狭窄症 鍼 福岡市城南区|歩ける距離が短くなった方へ・保険の条件も

狭くなった神経の通り道を、鍼が広げることはできません。長丘はりきゅう整骨院(福岡市城南区)が扱えるのは、前かがみをかばう姿勢が続いて緊張した筋肉です。診断名がついた方には、この線引きを最初にお伝えします。
そして、このページではもうひとつ正直に書いておきたいことがあります。2024年に発表された比較試験で、鍼は偽の鍼より良い結果を出しました。ただしその差は、研究者が事前に決めていた「患者さんが実感できる差」には届いていません。数字の良いところだけを取り出す書き方はしません。そのうえで、当院に何ができるのかを下に書きます。
| 保険の適用 | ◯ 同意書があれば使える場合があります 鍼灸の保険対象6疾患のうち、腰痛症と神経痛が該当し得ます。狭窄症と診断されていても、この診断名で書類をいただければ保険で受けられることがあります。同じ症状で医療機関の治療中は使えません。 |
| 通院回数の目安 | 慢性は約3ヶ月(週1〜2回)が目安 確かめる指標は「続けて歩ける距離」です。数えられるので変化がはっきりします。状態により変わります。 |
| 受診の目安 | 足に力が入らない・つまずく・排尿や排便に異常がある・お尻まわりの感覚が鈍い → ただちに主治医へ 神経が強く圧迫されている合図で、早く手を打つほど結果が変わることがあります。この場合、施術は後回しです。 |
| 統計データ | 鍼98名と偽鍼98名を比べた2024年の試験では、6週後の障害スコアの差は1.3点。研究者が定めた「意味のある差」は2〜3点で、そこには届いていません(Zhu L et al., Ann Intern Med 2024;177(8):1048-1057) 当院にとって不利な数字ですが、隠さず載せています。詳しくは下の「科学的根拠」で説明します。 |
- 足首やつま先に力が入らず、つまずくようになった
- 排尿・排便が出にくい、もれる
- お尻まわりの感覚が鈍く、座った感じがしない
- 両脚のしびれが急に強まってきた
- 歩ける距離が数週間のうちに目に見えて短くなった
- 安静にしていても痛みが強くなっていく
1つでも当てはまる場合は、施術より先に主治医または医療機関へご相談ください。
鍼とお灸の施術は、国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が担当します。院長・河野太朗(柔道整復師)の手技とあわせ、それぞれの国家資格者が連携して組み立てます。画像の評価と手術適応の判断は整形外科(医科)の領域であり、当院がその判断に立ち入ることはありません。
いま何分くらい歩けるかを教えていただければ、見当をお答えします
こんなお悩みはありませんか?
- 買い物の途中で必ず一度は座って休まないといけない
- 少し歩くと脚がしびれ、しゃがむとまた歩けるようになる
- 自転車なら平気なのに、歩くとすぐつらくなる
- 続けて歩ける距離が、去年より明らかに短くなった
- 旅行や外出を、途中で歩けなくなるのが不安で断っている
- 薬をもらっているが、歩ける距離は変わらない
- 「年齢のせい」と言われて、それ以上の説明がなかった
- 手術の話が出たが、体力的に踏み切れずにいる
3つ以上当てはまる方は、いま扱える部分と、そうでない部分の切り分けからご説明します。
LINEで症状を相談する(無料)なぜ、少し歩くと休みたくなるのか
背骨の中を通る神経の通り道が、姿勢によって広くなったり狭くなったりするからです。腰を反らせて立つと通り道は狭まり、前かがみになると広がります。歩いていると腰は自然に伸びていくので症状が出て、しゃがんで休むと楽になる——この繰り返しが起きます。
だから「自転車なら平気」という方が多いのです。自転車は前かがみの姿勢で乗るため、通り道が広がったまま脚を動かせます。症状が出るかどうかを決めているのは、動いた量ではなく姿勢だということが、ここからも分かります。
そしてここに、二次的な問題が重なります。歩けないので外出が減り、動く量が落ちる。動かない期間が長いほど、腰と脚を支える筋力は落ちていく。支える力が落ちれば、同じ距離を歩くための負担は増します。通り道の狭さは変わっていないのに、症状が年々つらくなっていく方がいるのは、この二次的な部分が効いているからです。
だから当院がまず行うのは、切り分けです。神経の通り道そのものから出ている症状なのか、その後の筋力低下やかばい方から出ている症状なのか。後者が混ざっているなら、そこは扱えます。混ざっていないと判断すれば、その旨をお伝えします。
なぜ当院の鍼で改善が期待できるのか——見立てから、通う間隔を広げるまで
当院が扱うのは、神経の通り道ではなく、その周囲で起きている二次的な緊張と筋力の低下です。診断名がついている方には、腰を強く反らせる手技を使わない判断も含めて組み立てます。鍼とお灸は国家資格をもつはり師・きゅう師が担当します。




当院が選ばれている6つの理由





医師・専門家・メディアからの評価



医師の川浪憲一先生(クリニック院長)から「患者さんの根本原因を丁寧に探り、適切なアプローチで改善へ導く本物の技術。医師として自信を持って推薦できます」との推薦をいただいています(推薦の全文はこちら)。


鍼にできること・できないこと
はっきり分かれます。加齢で狭くなった神経の通り道を、広げることはできません。一方、腰を反らせる方向に固まった筋肉、歩けないことで落ちた筋力、かばう歩き方は変えられます。当院が担当するのは後者だけです。
この4段のうち、上の1段はどんな施術を尽くしても動きません。「鍼で脊柱管が広がる」といった説明を当院がすることはありません。そのかわり、下の3段については持てる手段を出し切ります。
前かがみを味方につける歩き方
この症状には、姿勢という味方があります。前かがみになると神経の通り道は広がります。だから「前かがみになれる状況を作る」だけで、歩ける距離は変わります。道具を使うのは負けではありません。
- 買い物カートやシルバーカーを押す:自然に前かがみになれるので、押しているあいだは楽に歩けます。「年寄りくさい」と抵抗を感じる方が多いのですが、出かけられる範囲が広がるほうが体は守られます。
- 休む場所を決めてから出かける:ベンチの位置を先に把握しておくと、途中で動けなくなる不安が減ります。不安が減ると、外出の回数が保てます。
- 自転車を使う:前かがみの姿勢のまま脚を動かせるので、この症状とは相性が良い運動です。ただし転倒のリスクがあるので、バランスに不安がある方は避けてください。
- 休むときはしゃがむか座る:立ったまま休んでも通り道は広がりません。少し腰を丸めることが大切です。
これらは施術ではありませんが、今日から効く工夫です。当院では初回に、ご自身の生活に合う形へ落として一緒に決めます。
脊柱管狭窄症の鍼に健康保険は使える?
使える場合があります。鍼灸で保険が使えるのは医師の同意書がある6つの疾患に限られますが、そのうち腰痛症と神経痛が該当し得ます。狭窄症と診断されている方でも、これらの診断名で書類をいただければ保険で受けられることがあります。
- 対象になり得る方:腰痛症または神経痛として同意書をいただける方。脚へ下りる症状は神経痛として扱われることがあります。
- 自費になる方:書類がない方、または同じ症状で医療機関の治療を継続している方。
ここが分かりにくいところですが、同じ症状について整形外科で治療を受けている期間は、その疾患の鍼灸に保険を使えません。病院に通いながら鍼灸も保険で、という形にはできない決まりです。書類の頼み方が分からないという声をよくいただくので、当院では手順もご説明しています。狭窄症全体の整理は脊柱管狭窄症の総合ページをご覧ください。
整骨院と病院、どちらに行くべき?
診断を受けている方は、主治医との関係を切らないままお越しください。当院は、医療機関が担当しない部分を受け持ちます。まだ画像を撮っていない段階であれば、整形外科が先です。脚の症状には、血管の問題が原因のものもあり、その区別は検査でしか付きません。
それぞれの担当は、こう分かれます。
- 原因を確かめてもらう:神経の通り道の狭さは画像で、脚の血流は別の検査で確かめます。似た症状でも原因が違えば対応が変わります。
- 手術の適応と時期を判断してもらう:いつ、どの方法で行うか。これを決めるのは医師です。当院が意見を述べることはありません。
- 画像に写らない部分を扱う:かばう姿勢による筋肉の緊張、歩けないことで落ちた筋力。ここが当院の担当範囲です。
整形外科に通いながら当院へ来られている方も多くいらっしゃいます。薬をやめる指示や、主治医の方針を変える提案をすることはありません。通院されていることを主治医にお伝えいただいてかまいません。
脊柱管狭窄症に鍼は効く?——不利な数字もそのまま出します
この分野には、2024年に発表された質の高い比較試験があります。結果は「鍼のほうが良かった」ですが、その差は研究者自身が定めた『患者さんが実感できる差』には届いていませんでした。ここを伏せて紹介するわけにはいかないので、そのまま書きます。
この症状に絞った試験。Zhu Lらが2024年に Annals of Internal Medicine 誌へ発表した無作為化比較試験では、変性性の腰部脊柱管狭窄症で歩行時の症状がある患者を対象に、鍼を受ける群98名と偽の鍼を受ける群98名に分け、6週間で18回の施術を行いました。
結果と、その限界。日常生活の困りごとを測る指標(0〜24点)は、開始時に両群とも約12.6点。6週後には鍼の群が8.1点、偽鍼の群が9.5点になりました。差は1.3点です。ここが大事なところで、研究者が事前に「これだけ変われば患者さんが実感できる」と定めた差は2〜3点でした。1.3点は、そこに届いていません。統計上の差はあっても、体感として明らかな差とまでは言えない、ということです。
当院の立場。この数字を見て、当院は「鍼で歩ける距離が伸びます」と言うことはできません。当院が鍼を使う目的は、通り道の狭さではなく、その周囲で固まった筋肉をゆるめることに絞っています。そして正直に申し上げると、この症状でいちばん効くのは鍼ではなく、落ちた筋力を戻すことだと考えています。だから当院では、施術と運動を必ずセットにしています。
何回くらい通えば変化を感じますか?
長く続いている症状は慢性として扱い、約3ヶ月・週1〜2回を目安にお伝えしています。確かめる指標は「続けて歩ける距離」です。しびれの強さは記憶があいまいになりますが、距離は数えられます。100mで休んでいたのが200m歩けるようになれば、確かな前進です。
初回にいまの距離を記録するのは、このためです。目安をお伝えするのは、終わりの見えない通院を避けるためでもあります。数回受けても手ごたえがまったく出ない場合は、症状の大部分が通り道の狭さそのものから来ている可能性をお伝えし、主治医への相談をおすすめします。通い続けていただくことが目的ではありません。
この症状でお越しになる方には、共通した悩みがあります。「歩けないことより、出かけなくなったことのほうがつらい」とおっしゃる方が多いのです。旅行を断った、孫と出かけられなくなった、買い物を家族に頼むようになった。症状そのものより、生活が縮んでいくことが本当の困りごとになっています。
だから当院では、歩ける距離だけでなく「行きたい場所」もうかがうようにしています。「近所のスーパーまで休まず行けるように」という目標が決まると、進み方が具体的になります。数字だけを追うより、続けやすくなる方が多いと感じています。
※統計データではなく、当院での臨床上の実感としてご紹介しています。
鍼を受けるまでに自分でできることは?
3つあります。①歩ける距離を記録する ②腰を反らせない ③歩く量をゼロにしない。とくに③が大事です。つらいからと歩かなくなると筋力が落ち、次はもっと歩けなくなります。休みながらでいいので、外に出る回数を保ってください。
- 距離を記録する:「何メートルで休んだか」をメモするだけ。スマホの歩数計でもかまいません。初回にお持ちいただければ、見立てが早く正確になります。
- 反らせるストレッチはしない:腰を反らせる体操が広まっていますが、この症状では症状を強めることがあります。丸める方向のほうが合うケースが多いのですが、自己判断せず確かめてからにしてください。
- 休みながら歩く:連続で歩けなくても、休憩を挟めば合計の量は稼げます。「100m歩いて座る」を3回でも、歩かない日よりずっと良いです。
お尻から脚のしびれが主役の方は坐骨神経痛への鍼のページを、腰の重さが主役の方は腰痛への鍼のページもあわせてご覧ください。前かがみで痛みが強まる場合は原因が違う可能性があり、椎間板ヘルニアへの鍼のページで見分け方を整理しています。
よくある質問(FAQ)
行きたい場所まで歩けること。
そこを目標にしませんか
福岡市城南区・南区・早良区から多数ご来院。玄関先まで車で入れます。
福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F|西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分|駐車場4台
月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)
- Zhu L, Sun Y, Kang J, et al. "Effect of Acupuncture on Neurogenic Claudication Among Patients With Degenerative Lumbar Spinal Stenosis: A Randomized Clinical Trial." Annals of Internal Medicine, 2024;177(8):1048-1057.(鍼98名・偽鍼98名/6週間で18回/修正Roland-Morris質問票の平均変化の差は1.3点・事前に定められた臨床的に意味のある最小差は2〜3点)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38950397/
- 日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会 監修「腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)」南江堂(診断・保存療法・手術適応の考え方)
- Qaseem A, Wilt TJ, McLean RM, Forciea MA. "Noninvasive Treatments for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain: A Clinical Practice Guideline From the American College of Physicians." Annals of Internal Medicine, 2017;166(7):514-530.(慢性腰痛には薬を使わない治療を第一選択として強く推奨)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28192789/
- 厚生労働省「はり師、きゅう師及びあん摩・マッサージ・指圧師の施術に係る療養費」(保険給付の対象となる6つの疾病と、医師の同意書の取扱い。腰痛症・神経痛はこの対象に含まれる)|https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken13/01-02.html

施術歴14年以上|鍼灸に関する記述は在籍の鍼灸師(はり師・きゅう師)の監修協力|画像診断・手術適応の判断は整形外科(医科)の領域です|院長の経歴・想いはこちら ›
最終更新日:2026年8月27日