股関節 鍼灸 福岡市城南区|痛みの原因が筋肉なら鍼が向く理由を鍼灸師が解説

国家資格をもつはり師・きゅう師による鍼の施術|福岡市城南区 長丘はりきゅう整骨院
股関節の痛みの
専門施術
股関節の鍼灸を福岡市城南区で探している方へ、先にお伝えしたいこと

脚の付け根の重さは、股関節を支える腸腰筋・小殿筋・深層外旋筋群といった深部の筋肉から来ていることがあります。これらは指の圧が届く層ではありません。福岡市城南区の長丘はりきゅう整骨院では、国家資格を持つはり師・きゅう師がその深部へ鍼を使って働きかけています。

整形外科や整骨院、もみほぐしで良くならなかった方にこそ読んでいただきたいページです。レントゲンでは「変形は軽い」と言われ、湿布と痛み止めで様子を見て、それでも歩き出しの重さが残る。ほぐしてもらった直後だけ軽く、翌日には元どおり——そういう経過をたどった方が、当院の鍼には多く来られます。慢性痛の患者17,922名分の個別データを統合した解析でも、鍼を受けた群のほうが偽の鍼よりも痛みの軽減が大きかったと報告されています(Vickers AJ et al. 2012)。

理由ははっきりしています。股関節を動かしている主役の筋肉は、体表から圧をかけて届く場所にいないからです。届いていない場所は、何度通っても変わりません。

股関節の鍼灸で整骨院を探すとき、みなさんが気にされること
保険の適用 × 自費施術です
鍼灸で健康保険が使えるのは、医師の同意書がある6つの疾患(神経痛・リウマチ・頸腕症候群・五十肩・腰痛症・頸椎捻挫後遺症)に限られます。脚の付け根の痛みはこの枠に入らないため自費です。
通院回数の目安 慢性は3〜6ヶ月(週1〜2回)が目安
年月をかけて出てきた脚の付け根の痛みは慢性として扱います。状態により変わります(初回にご説明します)。
受診の目安 脚に体重をかけられない・突然の激痛・発熱を伴う・転倒などの外傷後 → 整形外科へ/夜間の痛みが強いときも先に受診を
骨折や関節の炎症が隠れていることがあり、画像で確かめられるのは医療機関だけです。
統計データ 慢性痛の患者17,922名の個別データを統合した解析で、鍼を受けた群は偽鍼の群より痛みが小さかったと報告(Vickers AJ et al., Arch Intern Med 2012;172(19):1444-1453)
その一方、関節の変形そのものへの鍼は6件の比較試験・計413名の検証で、偽鍼との差が100点満点の2.1点にとどまると報告されています(Manheimer E et al., Cochrane Database Syst Rev 2018;5:CD013010)。都合のいい数字だけを並べないため、両方を載せています。
⚠️ 先に確認:この股関節の痛みは施術より受診が先です(危険サイン)

1つでも当てはまる場合は、施術より先に医療機関へご相談ください。

🏅 柔道整復師・鍼灸師(国家資格)在籍
⭐ Google口コミ 4.9(213件)
🕐 日曜・祝日も20時まで受付

鍼とお灸の施術は、国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が担当します。院長・河野太朗(柔道整復師)の手技とあわせ、それぞれの国家資格者が連携して組み立てる複合アプローチで対応します。

📞 080-7982-3536 に電話する 受付:月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休) 💬 LINEで無料相談する 24時間受付・返信は営業時間内

「自分の股関節に鍼が向くのか」という手前のご質問でも大丈夫です

📋 このページの目次
  1. こんな股関節の痛みのお悩みはありませんか?
  2. なぜ、その股関節の痛みはほぐしても戻ってしまうのか?
  3. なぜ股関節の痛みは当院の鍼で改善が期待できるのか?——深さの見立てから、通う間隔を広げるまで
  4. 当院が選ばれている6つの理由
  5. 医師・専門家・メディアからの評価
  6. 股関節の奥へ、鍼はどこまで届く?
  7. 股関節の鍼灸は整骨院と病院どっちに行くべき?
  8. 股関節の痛みに鍼灸は効く?——不利な研究結果もそのまま出します
  9. 「変形性股関節症」と言われた方に、鍼はどう位置づける?
  10. お尻の奥のしびれは、股関節ではないかも?
  11. 股関節の鍼灸は何回くらい通えば変化を感じますか?
  12. 股関節の鍼灸に保険は使える?
  13. 股関節の痛みで鍼を受けるまでに自分でできることは?
  14. よくある質問(FAQ)
  15. 股関節まわりの他の症状ページ・セルフケア

こんな股関節の痛みのお悩みはありませんか?

3つ以上心当たりがある方は、これまで受けてきた施術の圧が、実際に痛みを出している深さまで届いていない可能性があります。

LINEで症状を相談する(無料)

なぜ、その股関節の痛みはほぐしても戻ってしまうのか?

股関節は、体の中でもっとも厚い筋肉と脂肪の下に埋まっている関節です。そこを動かしている主役の筋肉は、体表から指を押し当てても力が伝わりきらない層にいます。表面の張りだけがゆるんでも、力を発揮している場所そのものは変わらず硬いままなので、翌日には元の重さに戻ってしまいます。

脚を持ち上げるときに働く筋肉は、お腹の奥から骨盤の内側を通り、脚の付け根の骨へ着いています。お尻にも、外から触れる大きな筋肉の下に、もう一枚別の層があります。どちらも体表から数センチではなく、その先です。

マッサージ器やローラーの圧は、途中の脂肪と筋肉に吸収されて減っていきます。届かせようと圧を強めれば、手前の組織が痛むだけで、奥は防御して余計に硬くなります。

もうひとつ、股関節ならではの事情があります。この関節は痛みの出どころを自分で指させないことが多いのです。

膝や肘なら「ここが痛い」と一点を示せますが、脚の付け根は「このへんが重い」としか言えません。奥にある構造ほど、脳に届く信号があいまいになるためです。結果として、実際にこわばっているのは骨盤の内側なのに、触りやすい外側だけをほぐし続けることになります。

だから当院がまず行うのは、力を出している層を絞り込むことです。どの深さの、どの方向の筋肉が痛みを出しているのか——ここが決まらないうちは、道具を選ぶ段階に進みません。

なぜ股関節の痛みは当院の鍼で改善が期待できるのか?——深さの見立てから、通う間隔を広げるまで

股関節の痛みに対して当院が軸にしているのは、まず動かして痛みの出どころとなる筋肉を一つに絞り込み、そのうえで鍼を必要な深さまで届かせるという順番です。表面をなでるだけの手技とはここが違います。鍼とお灸は国家資格を持つはり師・きゅう師が担当し、骨盤の傾きを整える手技は院長(柔道整復師)が担当します。

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初回:動かしながら「どの層が痛みを出しているか」を絞り込む 脚を開く・内側にひねる・膝を胸へ引き寄せるといった動きを左右で比較し、どちらの向きで詰まりが出るかを確認します。指の圧で緩む表層の張りと、押しても変化しない奥の張りとを分けて見立てるのがここでの目的です。すでに医療機関にかかっている場合はその内容を確認し、画像診断が済んでいないと判断すれば、先に整形外科への受診をお願いしています。
初回に股関節の動きと痛みの出どころを説明する場面|福岡市城南区 長丘はりきゅう整骨院
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前側の奥へ:脚を持ち上げる筋肉のこわばりを鍼でゆるめる 長く座る時間が続くと、お腹の奥から脚の付け根へ走る筋肉は縮んだまま固まります。歩き出しの一歩目や立ち上がりで引っ張られるのはこの筋肉です。ここへは体表からの圧がほとんど届かないため、鍼を使います。刺した先で「ズーン」と広がる響きが出たら、狙った層に当たった合図です。鍼は1本ごとに使い捨てです。
脚の付け根から太ももへのアプローチ|長丘はりきゅう整骨院
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後ろ側の奥へ:殿部の深い層に鍼、冷えが強ければお灸を重ねる お尻の外側と奥には、脚を支えて向きを決める筋肉が層になって重なっています。横向きに寝るとうずく、片脚立ちでふらつくという方は、この層が働きにくくなっていることが少なくありません。鍼で奥の緊張をゆるめたのち、お尻や太ももに冷えを感じる方にはお灸を足して温めます。鍼の本数も熱さも様子を見ながら加減し、初回はとくに弱いところから始めます。
冷えのある方へのお灸|国家資格をもつはり師・きゅう師が担当|長丘はりきゅう整骨院
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広がった範囲を動きに置きかえ、来ていただく間隔を空ける 鍼でゆるんだ直後は、動かせる幅がその日いちばん広がっています。この時間帯に、骨盤の傾きを整えたうえで立ち上がり方や歩き出しの体重の乗せ方を確かめ、広がった範囲を体に覚えさせます。この工程を省くと、次回来院するころには元どおりの動かし方に戻ってしまいます。歩き出しの重さを感じない日が積み重なってきた段階で、来院の間隔を徐々に延ばしていきます。
鍼のあとに骨盤まわりを整える手技|福岡市城南区 長丘はりきゅう整骨院
▶ ご来院の前に
保険について
脚の付け根の痛みへの鍼灸は自費施術です 鍼灸の保険は医師の同意書がある特定の疾患に限られます。料金の詳細は料金ページをご覧ください。同じ日に転倒などのケガの施術が必要な場合は、その分の可否を初回にご説明します。
相談だけでも
LINEで今の状態を送るだけでOK 「鍼が向く状態かどうか」の見当だけでもお答えします。鍼が初めてで不安な方も、まず文字でどうぞ。

当院が選ばれている6つの理由

1
施術は国家資格者のみ鍼とお灸を実際に扱うのは、はり師・きゅう師という国家資格を持つ鍼灸師のみです。院長は柔道整復師の資格を持ち、資格のないスタッフが施術に加わることはありません。
国家資格者による手技施術|長丘はりきゅう整骨院
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検査で原因を見極めてから施術姿勢を撮影して確認できる姿勢分析の設備を備えています。股関節の傾きや歩き方のクセを写真で一緒に見たうえで、鍼を入れる位置を決めています。
姿勢分析ルーム|福岡市城南区 長丘はりきゅう整骨院
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バキバキしない、体にやさしい矯正専用のベッドを使い、体に負担をかけずに整える方法です。股関節へ強い力を直接加えることはないため、痛みが強い時期でも受けていただけます。
バキバキしない矯正に使う専用ベッド|長丘はりきゅう整骨院
4
日曜・祝日も20時まで受付平日に時間が取れない方も通いやすい受付時間です(水曜定休)。仕事帰りに寄って帰る方もいらっしゃいます。
明るく静かな施術室|長丘はりきゅう整骨院
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駐車場4台・バス停徒歩1分・キッズスペース西鉄バス「長尾公園前」からすぐ。長く歩くのがつらい方も、玄関先まで車で入れます。
お子様連れで通えるキッズスペース|福岡市城南区 長丘はりきゅう整骨院
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LINEでいつでも相談できる鍼が初めてで迷っている段階のご相談も歓迎です。文字で状態を送っていただければ、営業時間内にお返事します。

医師・専門家・メディアからの評価

医師・クリニック院長 川浪憲一先生|長丘はりきゅう整骨院
川浪 憲一 先生
医師・クリニック院長
プロスポーツ選手 柳川桂賜選手|長丘はりきゅう整骨院
柳川 桂賜 選手
プロスポーツ選手
専門家・インストラクター 高橋裕也先生|長丘はりきゅう整骨院
高橋 裕也 先生
専門家・インストラクター

医師の川浪憲一先生(クリニック院長)から「患者さんの根本原因を丁寧に探り、適切なアプローチで改善へ導く本物の技術。医師として自信を持って推薦できます」との推薦をいただいています(推薦の全文はこちら)。

健康雑誌わかさに院長の施術が掲載|長丘はりきゅう整骨院
健康雑誌「わかさ」に掲載
チェッカーズ 鶴久政治様ご来院|長丘はりきゅう整骨院
チェッカーズ 鶴久政治様がご来院

奥に残る股関節の痛みを本気で良くしたいなら
長丘はりきゅう整骨院へ

国家資格をもつはり師・きゅう師が、いま止まっている方向を確かめてからご提案します。相談だけでも歓迎です。

股関節の奥へ、鍼はどこまで届く?

刺す深さは、狙う筋肉によって一定ではありません。お尻表面の筋肉は皮下すぐの浅い層にありますが、殿部の奥や骨盤内側にかかる筋肉はそれよりずっと深い場所にあります。体格や脂肪の厚みで個人差も大きいため、あらかじめ深さの数字を決めるのではなく、実際に押した手ごたえと響きの出方を見ながら、その方に合う深さで刺鍼を止めています。

股関節を取り巻く筋肉は、体の表面から内部へ向けて幾重にも重なった構造をしています。ご相談の多い部位を、浅い順に整理すると次のようになります。

浅い層指で触れる
骨盤の横から太ももへ伸びる組織・お尻の外側横向きに寝るとうずく、長く歩いた日の夜に張る部位です。この層であれば手技の圧でも十分届くため、もみほぐしで一時的に軽く感じられるのはここに当たります。
中くらいの層圧が半分届く
中殿筋・その下にある小殿筋(しょうでんきん)片脚立ちでふらつく方は、ここが働きにくくなっていることが多い部位です。表層の筋肉にもう一枚重なる構造のため、体表からの圧はこのあたりでかなり弱まってしまいます。
深い層圧が届かない
お尻の奥の深層外旋筋群(梨状筋など)座り続けると重くなり、立って歩くと少し楽になるのが典型です。脚の向きをコントロールする役割を担っており、体表から押した力はその手前にある筋肉に吸収されてしまい、狙った層までほとんど届きません。
最も深い層手が入らない
腸腰筋(ちょうようきん)=脚を持ち上げる筋肉背骨とお腹の奥から骨盤の内側を回り込み、脚の付け根の骨へ着きます。歩き出しの一歩目が重い方の多くがここに関わっており、構造上、手や指がどれだけ強く押しても物理的に到達できない位置にあります。

この整理を見ていただくと、鍼を選ぶ理由がはっきりします。上の2段は手技でも対応できますが、下の2段に手技以外の方法で直接届かせるのは難しいのが実情です。

優劣の問題ではなく、単純に届く深さが違います。当院が手技と鍼を併用しているのは、この届く範囲の差を補うためです。

深い層まで扱う以上、安全の確保は徹底しています。使用する鍼はすべて滅菌済みの使い捨てで、施術のたびに新しいものを開封します。

刺鍼前には骨の際や太い血管の走行を必ず指で確認し、体格に応じて長さを選定します。深く刺すほど効果が高まるという発想は取っていません。狙った筋肉に届いた時点で止めます。

股関節の鍼灸は整骨院と病院どっちに行くべき?

行く順番を決めるのは症状の重さではなく検査の有無です。股関節をまだ画像で確認していない段階なら、先に整形外科を受診してください。骨や軟骨の状態は画像でしか判断できません。そのうえで「骨に大きな異常はない」「変形はあるが手術の必要はまだない」と診断された痛みに対して、当院の鍼灸が役立ちます。

整形外科と当院は、担当する範囲そのものが異なります。

  1. 骨・軟骨・関節そのものの状態を確認してもらう:レントゲンやMRIといった画像検査ができるのは医療機関だけです。骨折や関節の炎症、腫瘍など見逃してはいけないものを除外する、最初の関門になります。
  2. 投薬・手術が必要な段階かどうかを判断してもらう:痛み止めの処方や手術の適応を決められるのは医師だけです。当院が薬の中止や手術の要否を判断・指示することはありません。
  3. 画像には映らない部分を鍼灸で扱う:筋肉のこわばりや可動域の制限、体重のかけ方の偏りは、レントゲンやMRIには写りません。この領域が当院の担当です。

整形外科への通院と当院の鍼灸を並行している方は珍しくありません。両方を受けても差し支えなく、主治医に鍼灸を受けていることを伝えていただいても問題ありません。

股関節の痛みに鍼灸は効く?——不利な研究結果もそのまま出します

研究結果を見ると、鍼の効果は「何を対象にするか」によって差がはっきり分かれます。関節の変形そのものを対象にした場合、鍼は偽鍼とほぼ変わらないという報告があります。一方で、通常の医療に鍼を上乗せした場合や、慢性痛全般を対象にした解析では、はっきりとした改善が報告されています。当院が股関節の鍼で狙う対象を筋肉のこわばりに限定しているのは、この差を踏まえてのことです。

📚 科学的根拠(エビデンス)

まず、当院にとって不利な結果から。Manheimer Eらが2018年に Cochrane Database of Systematic Reviews へ発表したシステマティックレビュー(6件のランダム化比較試験・計413名、うち偽鍼と比較したのは2件・120名)は、変形性股関節症の痛みについて「偽鍼と比べて、ほとんど、あるいはまったく差がない」(中等度の確実性)と結論づけています。

差は100点満点で2.1点。機能についても同様でした。なお、この検証で鍼による重い有害事象の報告はなく、副作用は刺した場所の内出血や痛みなど軽微なものにとどまったとされています。

次に、上乗せを示した結果。Witt CMらが2006年に Arthritis & Rheumatism 誌へ発表した試験では、膝または股関節の変形性関節症による慢性痛の患者3,633名を対象に、357名が鍼を受ける群、355名が受けない対照群へ割りつけられました(残る2,921名は割りつけを希望しなかった方)。3か月で最大15回の鍼を、ふだんの医療に加えた群では、痛みと機能を表すWOMACという指標が17.6ポイント改善(対照群は0.9ポイント)し、明確な差がついています(P<0.001)。

慢性痛全体でも。2012年に Archives of Internal Medicine 誌に掲載されたVickers AJらの解析は、29件の試験の個別患者データ計17,922名分をまとめて統合したもので、鍼を受けた群のほうが偽鍼を受けた群より痛みが軽いという結果でした。ただし変形性関節症に限ると、偽鍼との差は0.16標準偏差にとどまっています。

本文で紹介した研究の整理
研究名 対象人数 結果(限界含む)
Manheimer Eら システマティックレビュー(Cochrane Database Syst Rev 2018;5:CD013010) ランダム化比較試験6件・計413名(うち偽鍼と比較したのは2件・120名) 変形性股関節症の痛みについて「偽鍼と比べて、ほとんど、あるいはまったく差がない」(中等度の確実性)。差は100点満点で2.1点、機能も同様。重い有害事象の報告はなし。
Witt CMら 比較試験(Arthritis & Rheumatism 2006) 膝または股関節の変形性関節症による慢性痛の患者3,633名(鍼群357名・対照群355名) 3か月で最大15回の鍼をふだんの医療に加えた群は、WOMAC指標が17.6ポイント改善(対照群は0.9ポイント)で明確な差(P<0.001)。
Vickers AJら 個別患者データのメタ解析(Arch Intern Med 2012;172(19):1444-1453) 29件の試験・17,922名を統合 鍼は偽鍼よりも痛みが小さい。限界:変形性関節症では偽鍼と比べて0.16標準偏差ぶんの差にとどまる。

3つの研究を並べると、鍼にできることとできないことの境界がはっきりします。すり減った軟骨や変形した骨の形そのものを、鍼が元に戻すことはありません。その点に過大な期待を持たせるのは不誠実だと考えています。

一方で、実際の診療に鍼を足すと改善が出るという報告も軽視できません。この差を生んでいる背景には、股関節の痛みの少なくない部分が「関節の形そのもの」ではなく「まわりの筋肉のこわばりや、かばうことで生まれる使い方のクセ」から出ているという当院の臨床上の実感があります。

当院が鍼灸を用いる目的はここに絞られます。手技では届かない層のこわばりをゆるめ、制限されている可動域を広げることです。うたう効果の範囲を欲張らないかわりに、その範囲では持っている手段を尽くします。

「変形性股関節症」と言われた方に、鍼はどう位置づける?

関節の形を変える手段としてではなく、まわりの筋肉を扱う手段として位置づけます。診断がついている方でも、痛みのすべてが変形から出ているとは限りません。動かさない期間が長いほど周囲の筋肉は縮み、限られた一点へ荷重が集まります。そこをゆるめて散らすことが、鍼にできる仕事です。

手術を勧められている方には、まず主治医とよくご相談いただくようお伝えしています。手術を回避できます、という説明を当院がすることはありません。

そのうえで、主治医の了解のもとで併用する形なら、股関節をかばって緊張した腰・殿部・太ももの筋肉のケアとして役割があります。先ほどのレビューでも、鍼による重い有害事象は報告されておらず、医科の治療と並行しやすい手段です。

進行の程度ごとの考え方、手術を勧められたときの受け止め方、術後の通院については変形性股関節症の専用ページで詳しく整理しています。診断名がついている方は、そちらもあわせてご覧ください。

お尻の奥のしびれは、股関節ではないかも?

脚の付け根そのものではなくお尻の奥が重だるく、太ももの裏側にしびれが広がっていく場合、疑うべきは股関節ではなく殿部の深い筋肉による神経の圧迫です。座っている時間が長いほど強まり、立って歩くとやや楽になるのが典型的なパターンで、この場合は鍼を当てる位置も確認する動作も変わってきます。

両者を見分けるポイントは、症状が強まる場面です。股関節そのものが原因の場合、脚を開いたりひねったりと関節を動かす瞬間に痛みが強まります。対して殿部の深い筋肉が絡む場合は、椅子に座って体重を預けている時間の長さによって症状が変化し、腰を前後に曲げてもほとんど変わらない点も見分けの手がかりになります。

しびれが主役になっている方は、梨状筋症候群の解説ページ坐骨神経痛のページにそれぞれ詳しくまとめています。どちらか分からない段階でも、初回にうかがえば切り分けてご説明します。なお、サッカーやランニングなど蹴る・切り返す動きで付け根が痛む場合は原因も復帰の進め方も別物で、グロインペイン症候群のページが該当します。

股関節の鍼灸は何回くらい通えば変化を感じますか?

長期間続いている股関節の痛みは慢性症状として扱い、3〜6ヶ月・週1〜2回を目安としてお伝えしています。この数字はあくまで出発点で、痛みを抱えてきた年数や日々の姿勢のクセによって実際には前後します。初回に経過を詳しくうかがい、通う間隔とあわせてご提案する形を取っています。数回受けても手ごたえが一切ない場合は、回数を重ねるのではなく、まず見立てそのものを見直します。

あらかじめ目安をお伝えしているのは、終わりの見えない通院にしないためです。初回の時点で「どの動作が変われば前進と言えるか」という基準を先に決めておきます。

歩き出しの重さなのか、靴下を履くときの姿勢なのか、横向きに寝たときのうずきなのか。具体的な指標を決めておけば、続けるべきか見直すべきかをご本人でも判断しやすくなります。

🏥 当院での傾向(一次情報)

股関節の鍼のご相談で来られる方には、共通した経緯があります。ひとつは「整形外科では変形は軽いと言われた」という方。

もうひとつは「もみほぐしや整体に何年も通ってきた」という方です。この2つが重なっている方が多く、来院までに数年かかっているのが実情です。

初回に多いのは、「鍼は痛いのか」より先に「どこまで刺すのか」を尋ねられることです。深さの話は不安に直結します。

だからこそ当院では、刺す前に狙う筋肉の位置と、そこで止める理由をお伝えしてから始めます。響きが出た瞬間に「そこです」とおっしゃる方は少なくありません。

※統計データではなく、当院での臨床上の実感としてご紹介しています。

股関節の鍼灸に保険は使える?

鍼灸で健康保険が使えるのは、医師の同意書がある6つの疾患(神経痛・リウマチ・頸腕症候群・五十肩・腰痛症・頸椎捻挫後遺症)に限られます。脚の付け根の痛みはこの枠に含まれないため、当院では自費施術としてご案内しています。

なお、同じ疾患について医療機関で治療を受けている期間は、その疾患の鍼灸に保険を使えない決まりです。「股関節でも保険で通えます」といった案内は制度上ありません。

ご自身のケースが対象かどうかは、お電話・LINEで事前にお尋ねください。転倒やひねりで痛めた急性のケガについては、整骨院の健康保険が使える場合があります。この線引きは股関節痛の整骨院での対応をまとめたページで整理しています。

股関節の痛みで鍼を受けるまでに自分でできることは?

ポイントは3つです。①動かさない期間を作りすぎない ②体重をかけない姿勢から可動域を保つ ③翌日に張りが残るほどの強さは避ける。痛みを理由に股関節を動かさない日が続くと、脚の付け根まわりの筋肉が縮こまって固まり、鍼でゆるめても元に戻りやすくなります。来院前からこの3点を意識するだけでも、こわばりの進み方は変わってきます。

場面別のやり方と中止して相談すべき目安は股関節ストレッチの解説ページに、自分で刺激できるツボの位置と押してはいけない場面は股関節のツボの解説ページにまとめています。続けていても変化を感じない、あるいは動かすほど辛さが増す場合は、自分の力では届かない深さに原因が残っているサインと考え、早めにご相談ください。

よくある質問(FAQ)

使用する鍼は毛髪ほどの太さしかなく、先端も丸みを帯びているため、注射の針とはまったく違う感覚です。

狙った筋肉の層に届くと「ジーン」と重だるく広がる独特の感覚が出ることがあり、これを響きと呼びます。この響きを痛みと感じる方はそれほど多くなく、股関節まわりは特に響きが分かりやすい部位です。初回は鍼の本数も刺激の強さも控えめに設定し、体の反応を見ながら少しずつ調整していきます。
対象となる筋肉によって深さは大きく異なります。お尻表面の筋肉であれば皮下のごく浅い部分で届きますが、殿部の奥にある筋肉や、脚の付け根の奥にある腸腰筋まで届かせる場合はより深い層を狙う必要があります。

体格や脂肪の厚みは人によって差があるため、押した際の手ごたえと響きの出方を見ながら、その方に合った深さで刺鍼を止めるようにしています。あらかじめ刺す深さの数値を決めて施術することはありません。
長く続く股関節の痛みは慢性症状として扱い、3〜6ヶ月・週1〜2回のペースを目安としてご案内しています。実際の間隔は、症状が出ている期間や普段の座り方・歩き方によって変わるため、初診時に経過を伺ったうえで一緒に決めていきます。数回受けても手ごたえがまったく感じられない場合は、原因が筋肉以外にある可能性を考え、医療機関での確認をおすすめすることもあります。
事前のご予約は、お電話(080-7982-3536)またはLINEからお願いしています。鍼を用いる施術枠はやや長めに時間を確保しているため、ご希望のお時間がある方はお早めにご連絡ください。

股関節が痛んで移動に時間がかかりそうな場合は、あらかじめ一言お伝えいただければ、余裕を持ってお迎えする準備をします。受付時間は月火木金土日祝の9:00〜12:30/15:00〜20:00で、水曜日が定休日です。
リラクゼーション目的のもみほぐしとは進め方そのものが異なります。当院ではまず国家資格を持つ施術者が股関節の動きを確認し、痛みの出どころを絞り込んでから施術内容を組み立てます。

何より違うのは届く深さで、手技のように体表から圧を加える方法だと、脚の付け根の奥や殿部の深層まで力が届ききりません。鍼はその届かない層まで直接アプローチできる手段です。
はい、キッズスペースをご用意しております。小さなお子様の抱っこや床からの立ち上がりを繰り返すうちに股関節の付け根へ負担が蓄積している方も多く、お子様連れでのご来院も歓迎しています。日曜・祝日も20時まで受け付けています。
股関節の慢性的な痛みに対する鍼灸は自費での施術となるため、保険証がなくても受けていただけます。ただし、同じ日に転倒やひねりによる急なケガも一緒に診てほしい場合は、保険証(マイナ保険証)をお持ちいただくとスムーズです。ご自身のケースがどちらに当たるかは、初回来院時にご説明します。
脚の付け根やお尻まわりを出しやすい服装だと、施術がスムーズに進みます。ゆったりとしたパンツなど、動きやすい服でお越しください。

タイトなスカートや硬い素材のジーンズは、股関節を実際に動かして確認する場面で扱いにくくなります。お仕事帰りでそのままの服装になる場合でも問題ありませんので、ご安心ください。
長丘はりきゅう整骨院(福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F・西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分)では、国家資格を持つはり師・きゅう師が鍼灸を担当し、柔道整復師である院長の手技とあわせて股関節まわりの痛みに対応しています。城南区だけでなく南区・早良区からの来院も多くいただいています。駐車場4台。

その重さ、届いていない場所があるのかもしれません

福岡市城南区・南区・早良区から多数ご来院。鍼が初めての方にも、刺激量を弱めたところから始めます。

福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F|西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分|駐車場4台
月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)

出典・参考文献
  1. Manheimer E, Cheng K, Wieland LS, et al. "Acupuncture for hip osteoarthritis." Cochrane Database of Systematic Reviews, 2018;5:CD013010.(6件のRCT・計413名/偽鍼と比較した2件・120名では100点満点で2.1点差・重篤な有害事象の報告なし)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29729027/
  2. Witt CM, Jena S, Brinkhaus B, et al. "Acupuncture in patients with osteoarthritis of the knee or hip: a randomized, controlled trial with an additional nonrandomized arm." Arthritis & Rheumatism, 2006;54(11):3485-3493.(計3,633名/鍼357名・対照355名・非ランダム化2,921名/3か月時のWOMAC改善17.6 vs 0.9・P<0.001)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17075849/
  3. Vickers AJ, Cronin AM, Maschino AC, et al. "Acupuncture for chronic pain: individual patient data meta-analysis." Archives of Internal Medicine, 2012;172(19):1444-1453.(29件のRCT・17,922名/変形性関節症では偽鍼と比べ0.16 SDの差)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22965186/
  4. 厚生労働省「はり師、きゅう師及びあん摩・マッサージ・指圧師の施術に係る療養費」(保険給付の対象となる疾病と医師の同意書の取扱い)|https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken13/01-02.html
院長 河野太朗(柔道整復師)の施術風景|長丘はりきゅう整骨院 監修:院長 河野太朗(柔道整復師・国家資格)
施術歴14年以上|鍼灸に関する記述は在籍の鍼灸師(はり師・きゅう師)の監修協力|関節の変形の診断と手術適応の判断は整形外科(医科)の領域です|院長の経歴・想いはこちら ›

最終更新日:2026年9月7日

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