膝の痛み 鍼 福岡市城南区|階段の下りがつらい方へ

すり減った軟骨を、鍼が元に戻すことはできません。長丘はりきゅう整骨院(福岡市城南区)が扱えるのは、膝をかばって固まった太ももやふくらはぎの筋肉です。まずこの線引きをお伝えします。
そしてもうひとつ、正直に書いておきます。膝でいちばん確かな手段は、鍼ではなく運動です。これは研究でも繰り返し確かめられていることで、当院もそう考えています。では鍼は何をするのか。運動を始められる状態まで、膝まわりを整える役です。痛みでこわばった脚のまま運動を始めても、たいてい続きません。順番を作るために使います。
| 保険の適用 | × 鍼灸は自費です 膝の痛みは鍼灸の保険対象6疾患に入っていません。ただしいつ痛めたかがはっきりしているケガであれば、整骨院の健康保険が使える場合があります。どちらの扱いになるかは初回にお伝えします。 |
| 通院回数の目安 | 慢性は約3ヶ月(週1〜2回)が目安 できたかどうかで分かる動作を物差しにして進めます。施術と並行して、続けられる運動をお渡しします。状態により変わります。 |
| 受診の目安 | 腫れて熱をもっている・急に膝が抜ける・体重をかけられない・発熱を伴う → 整形外科が先です 関節の中で炎症が起きている可能性があります。水がたまっている場合、抜くかどうかの判断も医師の領域です。 |
| 統計データ | 膝の変形性関節症では、陸上での運動療法が痛みと動きを改善するとコクランのレビューが報告しています(Fransen M et al., Br J Sports Med 2015;49(24):1554-1557) 一方、鍼については変形性関節症全体で偽鍼と0.16標準偏差の差にとどまるという報告があります(Vickers AJ et al., 2012)。当院が「運動が主役」と書くのはこのためです。 |
- 膝が腫れて、触ると熱をもっている
- 歩いている途中で急に膝が抜ける・崩れる
- 痛むほうの脚に体重をかけられない
- 発熱があり、膝の痛みが強くなっていく
- ひねった・ぶつけたあとから急に腫れた
- 膝が伸びきらず、途中で引っかかって止まる
1つでも当てはまる場合は、施術より先に医療機関へご相談ください。
鍼とお灸の施術は、国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が担当します。院長・河野太朗(柔道整復師)の手技とあわせ、それぞれの国家資格者が連携して組み立てます。関節の変形の評価と手術適応の判断は整形外科(医科)の領域です。
腫れているかどうかだけでも、送っていただければ判断できます
こんな膝のお悩みはありませんか?
- 階段を下りるとき、手すりがないと下りられない
- 椅子から立ち上がる最初の一歩が、いつも痛い
- 正座ができなくなり、法事や食事の席が憂うつだ
- ヒアルロン酸の注射を続けているが、そのときだけだ
- 「歳だから」「体重を落として」で説明が終わってしまった
- 膝をかばううちに、腰や反対の脚まで痛くなってきた
- 運動をすすめられたが、痛くて何をしていいか分からない
- このまま歩けなくなるのではないかと不安だ
3つ以上当てはまる方は、いま扱える部分と、そうでない部分の切り分けからご説明します。
LINEで症状を相談する(無料)なぜ、膝は下りの階段でいちばん痛むのか
下りるときは、太ももの前の筋肉が体重を受け止めながら、ブレーキをかけているからです。上るときは筋肉が縮みながら力を出しますが、下りるときは伸ばされながら耐えることになり、こちらのほうが負担が大きくなります。その筋肉が弱っていれば、受け止めきれない分が膝の関節へ直接かかります。
ここに、膝特有の悪循環があります。痛いから動かさない → 太ももの筋肉が落ちる → 受け止める力が減る → 同じ動作でも関節への負担が増える → もっと痛くなる。膝の痛みが年々つらくなっていく方の多くが、この輪の中にいます。関節の変形が進んだというより、支える力が落ちたぶんだけ痛みが増している、ということが起こります。
もうひとつ見落とされやすいのが、膝から離れた場所です。膝をかばう歩き方が続くと、太ももの外側やふくらはぎ、お尻の筋肉が固まります。固まった筋肉は膝の動きをさらに制限し、動かせる範囲が狭いまま歩くことになります。膝だけを見ていても変わらないのは、このためです。
だから当院がまず行うのは、切り分けです。関節そのものから出ている痛みなのか、かばって固まった筋肉から出ている痛みなのか。そして支える力がどれだけ落ちているのか。この3つを確かめてから、順番を決めます。
なぜ当院の鍼で改善が期待できるのか——見立てから、通う間隔を広げるまで
当院の考え方はシンプルです。膝の主役は運動、鍼はその前段を整える役。痛みでこわばった脚のまま運動を始めても続きません。まず動ける状態を作り、そこから支える力を戻す。この順番を作るために鍼を使います。




当院が選ばれている6つの理由





医師・専門家・メディアからの評価



医師の川浪憲一先生(クリニック院長)から「患者さんの根本原因を丁寧に探り、適切なアプローチで改善へ導く本物の技術。医師として自信を持って推薦できます」との推薦をいただいています(推薦の全文はこちら)。


鍼にできること・できないこと
はっきり分かれます。すり減った軟骨や変わった骨の形を、鍼が戻すことはできません。一方、かばって固まった太もも・ふくらはぎ、狭くなった動かせる範囲、落ちた筋力は変えられます。当院が担当するのは後者だけです。
この4段のうち、上の1段はどんな施術を尽くしても動きません。「鍼で軟骨が再生する」といった説明を当院がすることはありません。そのかわり、下の3段については持てる手段を出し切ります。
膝に水がたまっていても受けられる?
腫れて熱をもっている時期は、まず整形外科での確認をおすすめします。水がたまるのは関節の中で炎症が起きているサインで、なぜ起きているのかを確かめることが先だからです。抜くかどうかの判断も医師の領域で、当院が意見を述べることはありません。
「水を抜くとクセになる」という話をよく聞きますが、これは順序が逆です。たまるから抜くのであって、抜いたからたまるのではありません。炎症が続いているかぎり水は作られます。だから、水そのものより、なぜ炎症が続いているのかを見るほうが大切です。
当院での対応は、炎症が落ち着いてからになります。腫れているところに直接鍼を刺すことはしません。膝から離れた太ももやふくらはぎのこわばりを扱い、動かせる範囲を戻していきます。腫れているかどうかの判断がつかない場合は、LINEで状態を送っていただければ見当をお答えします。
やってはいけない運動はありますか?
あります。膝に体重をかけたまま深く曲げる動きは避けてください。良かれと思って続けた運動が、関節の負担を増やしていることがあります。とくに痛みが強い時期は、荷重のかからない姿勢から始めるのが原則です。
避けていただきたい動き
- 深いスクワット・和式の立ち座りの繰り返し:体重を乗せたまま膝を深く曲げる動きです。
- 階段を使ったトレーニング:下りは特に負担が大きく、鍛えるつもりが痛める形になります。
- ジョギング・跳ぶ動き:着地のたびに体重の何倍もの力が膝にかかります。
- 正座を無理に続ける:「慣らせば戻る」と考えて我慢するのは逆効果です。
- 痛みを我慢して続ける運動全般:翌日に痛みが強く残るなら、その日の量が多すぎたという合図です。
代わりに向いている動き
- 座ったまま・寝たままの筋トレ:膝を伸ばしたまま脚を持ち上げる、タオルを膝の下で押しつぶす。関節に体重をかけずに太ももの前を鍛えられます。
- 水中歩行:浮力で膝への負担を減らしたまま動かせます。
- 平らな道の散歩:距離より、翌日に痛みを残さない量で。坂道と階段は負担が跳ね上がります。
ご自宅でできる範囲と中止の目安は膝の痛みの総合ページにもまとめています。スポーツで痛めた膝は原因も対応も別物で、ランナー膝・鵞足炎・半月板損傷の各ページをご覧ください。
膝の痛みの鍼に健康保険は使える?
鍼灸については自費でのご案内になります。健康保険が使えるのは医師の同意書がある6つの疾患(神経痛・リウマチ・頸腕症候群・五十肩・腰痛症・頸椎捻挫後遺症)に限られ、膝の痛みはこの中に含まれていないためです。
- 整骨院の健康保険が使える場合:階段を踏み外した、ぶつけたなど、きっかけのはっきりしたケガ。この場合は鍼灸とは別の扱いになります。
- 自費になる場合:年月をかけて出てきた膝の痛み、変形を指摘されている状態、使いすぎによる痛み。
「膝でも保険で鍼灸が使えます」という案内は制度上ありません。もし他院でそう言われた場合は、内容をよくご確認ください。急なケガと慢性の痛みの線引きは膝の痛みの整骨院での対応をまとめたページで整理しています。
膝の痛みは整骨院と病院どっちに行くべき?
分かれ目は腫れと熱があるかどうかです。腫れて熱をもっている、急に膝が抜ける、体重をかけられないという場合は整形外科が先です。そうした症状がなく、階段や立ち上がりでの痛みが中心なら、当院で対応できる範囲に入ります。
整形外科と当院は、担当する場所が違います。
- 関節の状態を評価してもらう:レントゲンやMRIは医療機関にしかありません。半月板や靭帯の損傷、関節の炎症は画像で確かめます。
- 注射や手術が必要な段階かを判断してもらう:関節内注射や人工関節の適応を決めるのは医師です。当院からその判断や、薬をやめる指示をすることはありません。
- 画像に写らない部分を扱う:かばう動作による筋肉の緊張、動かせる範囲の狭さ、落ちた筋力。ここが当院の担当範囲です。
整形外科に通いながら当院へ来られている方も多くいらっしゃいます。ヒアルロン酸の注射を続けながら運動指導を受ける、という形も問題ありません。通院されていることを主治医にお伝えいただいてかまいません。
膝の痛みに鍼は効く?——不利な数字もそのまま出します
正直に申し上げます。膝については、鍼より運動のほうが確かな手段です。研究の積み重ねがそう示していますし、当院もそう考えています。鍼を否定するわけではありませんが、順番として運動が先に来る——その前提で読んでいただきたい内容です。
まず、運動について。Fransen Mらがコクランのシステマティックレビューをもとに2015年に British Journal of Sports Medicine 誌へ発表した報告では、膝の変形性関節症に対する陸上での運動療法が、痛みと身体機能を改善するとされています。運動が保存療法の柱に置かれているのは、こうした検証の積み重ねによるものです。
次に、鍼について。Vickers AJらが2012年に Archives of Internal Medicine 誌へ発表した個別患者データのメタ解析では、29件の試験・17,922名を統合し、変形性関節症について鍼は偽鍼より0.16標準偏差ぶん痛みが小さいと報告されています。統計上の差はありますが、0.16という数字は大きな差ではありません。ここを伏せるわけにはいきません。
当院の立場。だから当院は、膝で鍼を主役に置いていません。鍼の役目は、運動を始められる状態まで膝まわりを整えることです。固まった脚のままでは運動が続かず、続かなければ筋力は戻りません。鍼と運動を必ずセットにしているのは、この順番を作るためです。
何回くらい通えば変化を感じますか?
長く続いている膝の痛みは慢性として扱い、約3ヶ月・週1〜2回を目安にお伝えしています。確かめる指標は「階段を下りられるか」「何分歩けるか」といった生活の場面です。痛みの強さは記憶があいまいになりますが、動作はできたかどうかで分かります。
ただし膝の場合、通院の回数より、自宅で運動を続けられたかどうかのほうが結果を左右します。だから当院では、初回に必ず「これなら続けられる」という量まで落として運動をお渡しします。10回でも、毎日できるほうが価値があります。手ごたえが出ない場合は、回数を重ねるより先に見立てのほうを見直します。
膝の痛みでお越しになる方には、共通した経緯があります。整形外科で「軟骨がすり減っています」「歳ですから」と言われ、注射を続けているが変わらない——この状態で来られる方がとても多いのです。そして必ずと言っていいほど、「運動しなさいと言われたが、何をどうすればいいか分からなかった」とおっしゃいます。
もうひとつ多いのが、体重の話です。「痩せてください」と言われて落ち込んで帰ってきた、という方がいらっしゃいます。体重が膝に効くのは事実ですが、痛くて動けない人に「動いて痩せろ」と言っても順番が逆です。当院ではまず、痛みを減らして動ける状態を作るところから始めます。
※統計データではなく、当院での臨床上の実感としてご紹介しています。
鍼を受けるまでに自分でできることは?
3つあります。①太ももの前を寝たまま鍛える ②階段は一段ずつ下りる ③腫れている日は温めない。とくに①は、来院前から始められて、いちばん効くものです。
- タオルつぶし:仰向けで膝の下に丸めたタオルを置き、膝を伸ばすように押しつぶして5秒キープ。関節に体重をかけずに太ももの前を使えます。1日10回から。
- 下りは一段ずつ:痛くないほうの脚から下ろし、次に痛むほうの脚を同じ段へそろえる。時間はかかりますが、膝にかかるブレーキの負担が大きく減ります。手すりは遠慮なく使ってください。
- 腫れている日は冷やす:熱をもっているときに温めると悪化します。落ち着いていて「冷えると痛む」段階なら、温めるほうが合います。
膝の痛み全体の整理は膝の痛みの総合ページに、股関節から膝へ負担が回っている方は股関節への鍼のページもあわせてご覧ください。膝をかばって腰まで痛くなった方は腰痛への鍼のページが該当します。
よくある質問(FAQ)
「歳だから」で終わらせずに、
できることから始めませんか
福岡市城南区・南区・早良区から多数ご来院。痛い脚でもできる運動からお渡しします。
福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F|西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分|駐車場4台
月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)
- Fransen M, McConnell S, Harmer AR, et al. "Exercise for osteoarthritis of the knee: a Cochrane systematic review." British Journal of Sports Medicine, 2015;49(24):1554-1557.(膝の変形性関節症に対する陸上での運動療法が痛みと身体機能を改善)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26405113/
- Vickers AJ, Cronin AM, Maschino AC, et al. "Acupuncture for chronic pain: individual patient data meta-analysis." Archives of Internal Medicine, 2012;172(19):1444-1453.(29件のRCT・17,922名/変形性関節症では偽鍼と比べ0.16 SDの差)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22965186/
- 日本整形外科学会「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」南江堂(診断・保存療法・手術適応の考え方)
- 厚生労働省「はり師、きゅう師及びあん摩・マッサージ・指圧師の施術に係る療養費」(保険給付の対象となる6つの疾病と、医師の同意書の取扱い。膝の痛みは対象に含まれない)|https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken13/01-02.html

施術歴14年以上|鍼灸に関する記述は在籍の鍼灸師(はり師・きゅう師)の監修協力|関節の変形の診断と手術適応の判断は整形外科(医科)の領域です|院長の経歴・想いはこちら ›
最終更新日:2026年8月27日