めまい 鍼灸 福岡市城南区|ふわふわめまい・自律神経への鍼のアプローチ

耳鼻科や脳神経内科で検査を受けて異常なしと言われたのに、足元のふわふわだけが残っている。その段階から先が、長丘はりきゅう整骨院(福岡市城南区)の鍼灸の受け持ちです。めまい専門センターの受診者657人のうち46.4%が、検査で構造の異常が出ないまま続くめまい(PPPD)の基準を満たしたという報告もあります(Axer H ら, 2020)。
首の深い層のこわばりと、休息側の神経が働きにくい状態に、国家資格をもつはり師・きゅう師が鍼と灸で向き合います。
順番だけは譲れません。寝返りや起き上がりのたびに数十秒だけぐるぐる回るめまいは、内耳の耳石がはがれて起こる良性発作性頭位めまい症(BPPV)の可能性が高く、これは耳鼻咽喉科の領域です。首をさわって片づくものではありません。
ろれつが回らない、片側の手足に力が入らない——こうしたサインを伴うめまいは、施術ではなく救急です。このページでご案内するのは、それらが除かれたあとに居座る「ふわふわ」への鍼灸です。
| 保険の適用 | めまいへの鍼灸は ×(自費) 鍼灸の療養費は、医師の同意書がある6つの疾患(神経痛・リウマチ・頸腕症候群・五十肩・腰痛症・頸椎捻挫後遺症)が対象で、めまいは含まれません。柔道整復の健康保険も急なケガに限られます。 |
| 通院回数の目安 | 慢性は3〜6ヶ月(週1〜2回)が目安 当院ではふわふわめまいを慢性の症状として扱います。状態により変わります(初回にご説明します)。 |
| 受診の目安 | ろれつ・片側の脱力・激しい頭痛 → 救急へ/難聴や耳鳴りを伴う、寝返りで数十秒回る → 耳鼻咽喉科へ これが初めての強いめまいで、まだ検査を受けていない方も、鍼灸より医療機関を優先してください。 |
| 統計データ | めまい専門センターのプログラムを受けた657人のうち46.4%が、持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)の基準を満たした(Axer H ら, Brain and Behavior, 2020) 検査に構造の異常が出なくても、ふわふわが続く状態にはこうした名前がついています。 |
- ろれつが回らない・片側の手足に力が入らない(すぐ救急へ)
- 経験したことのない激しい頭痛と一緒に始まった(すぐ救急へ)
- まっすぐ歩けない・体が片側へ寄っていく(すぐ救急へ)
- 聞こえにくさや耳鳴りが同じ時期に始まった(耳鼻咽喉科へ)
- 寝返りや起き上がりで数十秒だけ回る(耳石が原因の可能性・耳鼻咽喉科へ)
- これが初めての強いめまいで、検査をまだ受けていない(耳鼻咽喉科か脳神経内科へ)
1つでも当てはまる場合は、施術より先に医療機関へ。
当院は、柔道整復師(国家資格)の院長・河野太朗と、国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が在籍。めまいへの鍼と灸は、はり師・きゅう師の資格をもつ担当者が受け持ちます。
「病院が先か、鍼灸を受けてよい状態か」の見当だけでもお答えします
- こんなふわふわめまいのお悩みはありませんか?
- なぜ、その「異常なし」のふわふわは居座り続けるのか?
- なぜ当院の鍼灸でめまいの改善が期待できるのか?——線引きから、動ける範囲が戻るまで
- 当院が選ばれている6つの理由
- 医師・専門家・メディアからの評価
- めまいは鍼灸院と病院、どっちに行くべき?
- 耳石が原因のめまい(BPPV)に鍼灸は使える?
- 「検査で異常なし」のふわふわに、鍼はどこまで届く?
- めまいに鍼灸は効く?(分かっていること・いないこと)
- 自律神経とめまい——鍼で休息側は働くのか?
- メニエール病と診断されています。鍼灸は受けられる?
- めまいの鍼灸に保険は使える?
- 自分でできる対処はある?(首・目・生活リズム)
- よくある質問(FAQ)
- めまいに関わる他の症状ページ・セルフケア
こんなふわふわめまいのお悩みはありませんか?
- 「ふわふわする」としか言えず、つらさが人に伝わらない
- MRIも聴力検査も受けたのに、原因の説明がないまま終わった
- じっと座っていても、体がゆっくり揺れている感覚が抜けない
- スーパーの陳列棚やスマホの画面を見ていると気分が悪くなる
- 立ち上がった直後より、立ち続けているときのほうがつらい
- 首の後ろの付け根を押すと、頭の奥まで響く硬さがある
- 「また来るかも」と身構えて、出かける予定を減らしてしまった
- 薬を出すほどではないと言われ、次にどこへ相談すべきか分からない
3つ以上当てはまる方は、耳や脳ではなく「揺れを感じ取る仕組みの設定」が残っているかもしれません。
LINEで症状を相談する(無料)なぜ、その「異常なし」のふわふわは居座り続けるのか?
めまいが長引くとき、体の中では揺れを感じ取る仕組みの設定が書き換わったままになっています。強いめまいを一度でも経験すると、転ばないために目からの情報へ寄りかかり、首と体幹を固めて小さく動く——という非常時のやり方に切り替わります。きっかけになった出来事が去っても、この設定だけが残る。それが「調べても何も出ないのに、ふわふわだけ続く」状態の中身です。
この状態には名前がついています。持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)といい、立っている時間や、動く映像・細かい模様を見たときに強まるのが特徴です。
ドイツのめまい専門センターのプログラムを受けた657人を調べた研究では、305人(46.4%)がこの基準を満たしていました(Axer H ら, Brain and Behavior, 2020)。検査で構造の異常が出ないことと、体が正常に働いていることは、同じ意味ではありません。
設定が戻りにくい理由は、大きく3つあります。1つ目は、目への寄りかかりです。足元の感覚より視界を頼りにするようになると、揺れる映像や人の流れが多い場所で情報が食い違い、そのたびにふわふわが濃くなります。
2つ目は、首を固めたまま動く癖です。振り向くときに首ではなく体ごと回すようになると、首の付け根にあるセンサーが使われなくなり、脳に届く「頭がどこを向いているか」の情報が痩せていきます。
3つ目が、眠りと呼吸です。次の発作を警戒している間は、休息側の神経が働く時間が削られます。
浅い呼吸と浅い眠りが続けば、日中の切り替えはさらに鈍くなる。この3つは互いを支え合っているので、どれか1つに手を入れても戻りが早いのです。
ここが鍼灸の入りどころです。表からの圧では届かない首の付け根の深い層に細い刺激を入れ、同時に心拍や呼吸のゆらぎに関わるツボを組み合わせる。
そのうえで、避けていた目と首の動きを取り戻していく。当院はこの3つを一続きのものとして組み立てています。
なぜ当院の鍼灸でめまいの改善が期待できるのか?——線引きから、動ける範囲が戻るまで
当院はまず「そのめまいを鍼灸で受けてよいか」を分けるところから入ります。耳や脳の評価が先だと判断すれば、その日は鍼を持たずに向かう先だけをお伝えします。お引き受けする場合は、首の付け根の深い層と休息側の神経に鍼と灸で働きかけ、怖くて減らしていた動きを取り戻すところまでを一続きで組み立てます。めまいへの鍼灸は自費です。
この4点と検査の中身を照らし合わせ、鍼灸で扱える形かどうかを判断します。耳石や脳の評価がまだの方には、その日は鍼を使いません。

ここで反応が出た方は、鍼の届く先がはっきりしている方です。表層の張りが強い場合は、電気刺激で先にゆるめてから鍼に移ります。

めまいのある方はあおむけがつらいことが多いため、横向きや半座位で行います。初回はいちばん控えめな量にとどめ、帰り道の感じ方を次回うかがってから増減を決めます。

数字が積み上がると「動いても平気だった」という手応えが残り、出かけられる範囲が広がります。5〜10回のところで、ふわふわしている時間・外出の回数・眠りの深さを一緒に見直します。

当院が選ばれている6つの理由





医師・専門家・メディアからの評価



医師の川浪憲一先生(クリニック院長)から「患者さんの根本原因を丁寧に探り、適切なアプローチで改善へ導く本物の技術。医師として自信を持って推薦できます」との推薦をいただいています(推薦の全文はこちら)。


めまいは鍼灸院と病院、どっちに行くべき?
最初の一軒は医療機関です。耳石の位置、聞こえの低下、脳の血管——これらを調べられるのは病院だけで、鍼灸院は診断をする場所ではありません。そのうえで「調べたけれど異常はなかった、でもふわふわする」となった段階から、鍼灸が選択肢に入ります。めまい全般の解説ページでは何科をどう選ぶかを整理していますので、まだ受診していない方はそちらからご覧ください。
| 今のご状況 | 鍼灸で受けられるか | 先にすること |
|---|---|---|
| ろれつ・片側の脱力・激しい頭痛を伴う | 受けられません | 救急外来へ。時間が結果を分けます |
| 聞こえにくさや耳鳴りが同時期に始まった | 受けられません | 耳鼻咽喉科へ。聞こえの検査が先です |
| 決まった頭の向きで数十秒だけ回る | その部分は対象外 | 耳鼻咽喉科へ。耳石を戻す対応が先です |
| 薬で治療中だが、ふわふわが残っている | 並行して受けられます | 主治医の治療を続けたままご相談を |
| 検査は済んで異常なし・ふわふわだけ続く | 当院の主な受け持ちです | 検査結果をお持ちください |
病院と鍼灸院は取り合う関係ではありません。画像検査・聴力検査・薬の判断は医療機関にしかできず、鍼灸ができるのは、そこで見つからなかった体の側の材料を減らすことです。経過の途中で症状の出方が変わったときも、施術を重ねるより先に再受診をおすすめしています。
鍼灸のご相談でみえる方は、すでに医療機関を回り終えて「これ以上できることはない」と言われた経緯をお持ちの方が目立ちます。お話をうかがうと、めまいそのものより「いつまた来るか分からない」という警戒のほうを重く感じておられることが多く、首の付け根に触れると、頭を支える側が休まないまま固まっている——そういう体の状態を日々の施術で数多く経験しています。
※統計データではなく、当院での臨床上の実感としてご紹介しています。
耳石が原因のめまい(BPPV)に鍼灸は使える?
使えません。良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、内耳にある耳石という粒がはがれて三半規管へ入り込むことで起こるもので、耳鼻咽喉科の領域です。頭の向きを順に変えて耳石を元の場所へ戻す方法があり、そちらが先に選ばれます。鍼で耳石は動きません。
見分け方の目安はシンプルです。寝返りを打った瞬間、布団から起き上がった瞬間、上の棚に手を伸ばした瞬間——決まった頭の向きでぐるぐる回り、じっとしていると数十秒で収まる。
この出方なら、まず耳鼻咽喉科へ向かってください。当院にお越しいただいても、その日は鍼を使わずに受診をおすすめします。
ただし、耳石を戻す対応を受けたあとに当院へみえる方は少なくありません。回るめまいは止まったのに、また来るのではという警戒で首と肩に力が入り続け、振り向く動作が小さいまま固まっている。
この「あとに残ったもの」は鍼灸の受け持ちです。耳石そのものの話はめまい全般の解説ページで詳しく扱っています。
「検査で異常なし」のふわふわに、鍼はどこまで届く?
首の一番深い層まで届きます。頭を支える後頭下筋群(大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋)は、僧帽筋や頭板状筋の下に隠れていて、体表からの圧では表面しか変わりません。直径0.16〜0.20mmという細さで、目的の深さへ直接あてられる——これが指圧やマッサージとの決定的な違いです。
この筋肉には、頭の傾きを脳へ伝えるセンサーが体の中でもとりわけ密に並んでいます。長時間の同じ姿勢や、警戒による固めっぱなしでここが働かなくなると、内耳と目から届く情報とかみ合わなくなる。ふわふわ感の背景として説明されているのが、この食い違いです。
血流の面からも手がかりがあります。後頭下筋群のすぐ近くには椎骨動脈が走っており、この周辺の緊張は脳へ向かう血流にも関わると考えられています。
後述するメタ分析で、鍼を受けた群の椎骨動脈・脳底動脈の平均血流速度が高い値だったことは、この経路を示すデータのひとつです。ただし、その研究の質そのものは高くないという但し書きがつきます。
首や肩のこわばりが主役になっている方は首・肩の痛みの解説ページ、重さやこりの側が強い方は肩こりの解説ページもあわせてご覧ください。
めまいに鍼灸は効く?(分かっていること・いないこと)
正直にお伝えします。首から起こるめまいについては、鍼が対照治療を上回ったという報告があります。ただし研究の質そのものは「非常に低い〜低い」と著者自身が評価しており、効果を約束できる段階ではありません。当院は「鍼でめまいを消す」とは申し上げず、首の深い層と休息側の神経という条件に働きかける手段として位置づけています。
Hou Z らのメタ分析(Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, 2017・PMID 28659989)は、頸性めまいを対象とした10件のランダム化比較試験・914例(鍼467例/対照447例)を統合しました。有効率は対照治療を上回り(RR 1.27、95%CI 1.19〜1.34、p<0.00001)、めまいの改善(RR 1.15)・頭痛の改善(RR 1.30)でも上でした。
平均血流速度の差は左椎骨動脈 2.86cm/秒、右椎骨動脈 3.52cm/秒、脳底動脈 2.60cm/秒。一方で著者らはGRADE評価ですべてのアウトカムの証拠の質を「非常に低い〜低い」とし、メタ分析の価値そのものが限られると明記しています。
Chiu CW らの研究(BMC Complementary and Alternative Medicine, 2015・PMID 26055400)は、台湾の救急外来を訪れためまいの患者60例(鍼37例・対照23例/生命に関わる病態と中枢神経の疾患は除外)に、内関(PC6)・足三里(ST36)へ30分の鍼を行いました。自覚症状のVASは30分後(p=0.001)・7日後(p=0.037)とも対照群より下がり、心拍変動の高周波成分も上がりました(p=0.03)。有害事象の報告はありません。
ただし日常生活の支障度を測るDHIは、7日の時点で差がついていません。その場で少し楽になることと、暮らしが変わることは別だという読み方になります。なお本研究はランダム化されていない比較研究であり、そのぶん結果は慎重に受け取る必要があります。
当院が回数を区切って見直すのは、この2つを踏まえてのことです。5〜10回のところで指標を突き合わせ、変化が乏しければ続けることはおすすめしません。鍼が初めてで、そもそもどんなものか知りたいという方は自律神経×鍼灸の総合ガイドをご覧ください。
| 研究名 | 対象人数 | 結果(限界含む) |
|---|---|---|
| Hou Z ら(Evid Based Complement Alternat Med 2017・頸性めまいのメタ分析) | 10件のRCT・914例(鍼467例/対照447例) | 有効率は対照治療を上回る(RR 1.27、95%CI 1.19〜1.34)。ただしGRADE評価は全アウトカムで「非常に低い〜低い」。 |
| Chiu CW ら(BMC Complement Altern Med 2015・救急外来) | 60例(鍼37例・対照23例) | 自覚症状のVASは30分後・7日後とも対照群より低下。ただしDHI(生活支障度)は7日時点で差がなく、ランダム化されていない比較研究。 |
| Hamvas Sz ら(Complement Ther Med 2023・HRVメタ分析) | 9件のRCT | 実鍼群でHF・LF/HFの施術前後の変化が有意、偽鍼群では有意な変化なし。含まれる研究の質のばらつきから解釈には慎重さが要る。 |
| Tang X ら(Front Med 2024・メニエール病のメタ分析) | 6件のRCT・494例(治療248例/対照246例) | 鍼併用群の有効率が高い(RR 1.20、95%CI 1.11〜1.29)。ただし6件すべて中国国内・1件あたり30〜58例・盲検化なし・GRADEは「非常に低い」。 |
| Axer H ら(Brain and Behavior 2020・PPPD) | 657人(めまい専門センターのプログラム受診者) | 305人(46.4%)が持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)の基準を満たした。 |
自律神経とめまい——鍼で休息側は働くのか?
平衡感覚をつかさどる内耳は細い血管で養われており、その血管の締まり具合は自律神経、とくに交感神経に左右されます。気を張る時期・眠りが削られた時期に交感神経優位が続くと、内耳や脳幹への血流の調整が不安定になり、足元の頼りなさや立ちくらみが出やすくなる。だから狙うのは、休息側の神経が働ける時間を増やすことです。
Hamvas Sz らは、心拍変動(HRV)を指標に鍼の自律神経への作用を調べた9件のランダム化比較試験を統合しました(Complementary Therapies in Medicine, 2023・PMID 36494036)。実際の鍼を受けた群では施術前後のHF(副交感神経の指標)とLF/HF(交感・副交感のバランス指標)の変化が有意だった一方、偽鍼の群では有意な変化がみられず、鍼が休息側を高める方向に働くと結論づけています。ただし著者らは、含まれる研究の質のばらつきから解釈には慎重さが要るとしています。
先ほどの救急外来の研究でも、鍼を受けた群で高周波成分の上昇が確認されました。自覚症状の動きと客観指標の動きが同じ向きにそろっていることが、めまいに鍼を用いるひとつの手がかりです。だるさ・動悸・眠れなさが体のあちこちに出ている方は自律神経失調症の解説ページ、眠りが主役の方は不眠の解説ページもご覧ください。
メニエール病と診断されています。鍼灸は受けられる?
主治医の診断と治療を受けていることが前提になりますが、その治療と並行して鍼灸を選ばれる方はいらっしゃいます。お薬を自己判断で止めることは、どんな場合でもおすすめしません。
Tang X らのシステマティックレビュー・メタ分析(Frontiers in Medicine, 2024・PMID 39722819)は、メニエール病を対象とした6件のランダム化比較試験・494例(治療群248例/対照群246例)を統合し、西洋医学的治療だけの群と比べて鍼を併用した群の有効率が高かった(RR 1.20、95%CI 1.11〜1.29、p<0.0001)と報告しました。ただし対象は6件すべて中国国内の試験で、1件あたりの人数は30〜58例と小さく、盲検化が実施されていない点も指摘されています。有効率についてのGRADE評価は「非常に低い」です。
当院がお引き受けする場合も、めまいの発作そのものを止めにいくのではなく、発作の間の期間に首と眠りの状態を整えるという位置づけです。聞こえ方に変化が出てきたときは、施術を続けるより先に主治医へ戻ってください。耳鳴りが前面に出ている方は耳鳴りの解説ページもあわせてご覧ください。
めまいの鍼灸に保険は使える?
使えません。めまいへの鍼灸は自費です。鍼灸の療養費は、医師の同意書があることを前提に対象となる疾患が定められており、そこにめまいは入っていないためです。柔道整復の健康保険のほうも、いつ何をして痛めたかがはっきりした急なケガに限られます。
- 鍼灸の療養費が対象とする疾患:神経痛・リウマチ・頸腕症候群・五十肩・腰痛症・頸椎捻挫後遺症の6つ(いずれも医師の同意書が前提)
- 自費となる例:ふわふわめまい、立ちくらみ、眠りの浅さ、気圧で崩れる体調など、上記に当てはまらないもの
「めまいでも保険が使える」という案内は制度上ありません。当院では初回に状態をうかがったうえで、料金を施術の前にご説明します。
金額は料金ページに掲載しています。判断に迷う場合はお電話・LINEで先にお尋ねください。
自分でできる対処はある?(首・目・生活リズム)
3つあります。①首の付け根をこわばらせたまま一日を終えない ②目だけを動かす練習を短時間から入れる ③起きる時刻をそろえて朝の光を入れる。反対に、首を勢いよく回すストレッチや、強くもみほぐす行為は、この時期は避けてください。
手が届くツボ(左右各1分程度)
- 翳風(えいふう・TE17):耳たぶの後ろのくぼみ。指の腹でゆっくり、痛気持ちいい程度に
- 内関(ないかん・PC6):手首内側のシワから指3本分ひじ側。親指でゆっくり圧迫を5〜10回。乗り物酔いの場面でも使われる場所です
- 百会(ひゃくえ・GV20):頭のてっぺん中央。両手の中指でやさしく数秒ずつ
目だけを動かす練習(座って、10〜20秒から)
顔を正面に固定したまま、腕を伸ばして立てた親指を目だけで左右に追います。次に、親指を見つめたまま頭を小さく左右へ振ります。ふらつきが出たら、そこでやめて構いません。
大切なのは強さではなく、毎日わずかでも続くことです。座って行い、壁際など寄りかかれる場所を選んでください。
首と生活のこと
いすに深く座り、あごを軽く引いて後頭部を上へ伸ばすイメージで5秒キープ、10回。首の付け根が軽く伸びる程度で十分です。
あわせて、起きる時刻を休日もそろえて朝に光を入れる、就寝前の画面時間を削る、こまめに水分をとる——このあたりが土台になります。天気の崩れで悪化しやすい方は気圧チェックツールでご自身の傾向をつかんでおくと、先回りしやすくなります。
ツボの位置と押し方をもう少し詳しく知りたい方はめまいのツボの解説ページ、眠りと自律神経の整え方は自律神経を整えるツボの解説ページにまとめています。セルフケアで変化がない、かえって強まるという場合は、自分の手が届く場所に材料がない合図です。早めにご相談ください。
よくある質問(FAQ)
施術後に一時的なだるさや眠気が出ることがあり、多くは数時間から翌日で落ち着きます。施術中に気分が悪くなった場合はすぐ中止し、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。
ただし、症状の出方がこれまでと変わった場合や、聞こえ方に変化が出てきた場合は、施術を続けるより先に再受診をおすすめしています。処方されたお薬は自己判断で中断せず、主治医の治療を続けながらご相談ください。
その「ふわふわ」の行き先を
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- Hou Z, Xu S, Li Q, Cai L, Wu W, Yu H, Chen H. "The Efficacy of Acupuncture for the Treatment of Cervical Vertigo: A Systematic Review and Meta-Analysis." Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, 2017;2017:7597363. PMID 28659989(10件のRCT・914例[鍼467例/対照447例]/有効率 RR 1.27[95%CI 1.19–1.34]p<0.00001/めまい改善 RR 1.15[1.03–1.28]/頭痛改善 RR 1.30[1.1–1.53]/平均血流速度の差 左椎骨動脈 MD 2.86[1.25–4.46]・右椎骨動脈 MD 3.52[1.52–5.51]・脳底動脈 MD 2.60[1.42–3.79]/GRADE:全アウトカムで very low〜low)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28659989/
- Chiu CW, Lee TC, Hsu PC, Chen CY, Chang SC, Chiang JY, Lo LC. "Efficacy and safety of acupuncture for dizziness and vertigo in emergency department: a pilot cohort study." BMC Complementary and Alternative Medicine, 2015;15:173. PMID 26055400(救急外来60例=鍼37例・対照23例/内関PC6・足三里ST36へ30分/VAS 30分後 p=0.001・7日後 p=0.037/DHIは7日時点で有意差なし/HF上昇 p=0.03/有害事象の報告なし/生命に関わる病態・中枢神経疾患は除外)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26055400/
- Hamvas Sz, Hegyi P, Kiss Sz, Lohner Sz, McQueen D, Havasi M. "Acupuncture increases parasympathetic tone, modulating HRV – Systematic review and meta-analysis." Complementary Therapies in Medicine, 2023;72:102905. PMID 36494036(9件のRCT/実鍼群でHF・LF/HFの施術前後の変化が有意、偽鍼群では有意な変化なし)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36494036/
- Tang X, et al. "Efficacy and safety of acupuncture in the treatment of Meniere's disease: a systematic review and meta-analysis." Frontiers in Medicine, 2024;11:1463821. PMID 39722819(6件のRCT・494例[治療248例/対照246例]/有効率 RR 1.20[95%CI 1.11–1.29]p<0.0001/6件すべて中国国内・1件あたり30〜58例・盲検化なし/有効率のGRADEは very low)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39722819/
- Axer H, Finn S, Wassermann A, Guntinas-Lichius O, Klingner CM, Witte OW. "Multimodal treatment of persistent postural-perceptual dizziness." Brain and Behavior, 2020;10(12):e1864. PMID 32989916(ドイツ・イエナ大学病院のめまいセンターの多職種プログラム受診者657人のうち305人=46.4%がPPPDの基準を満たした)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32989916/
- 一般社団法人日本めまい平衡医学会「めまいの診断基準化のための資料(2017年改定)」(良性発作性頭位めまい症・メニエール病などの診断基準)|https://www.memai.jp/guide/

施術歴14年以上|鍼灸に関する記述は在籍のはり師・きゅう師の監修協力|院長の経歴・想いはこちら ›
最終更新日:2026年9月7日