耳鳴り 鍼灸 福岡市城南区|突発性難聴の注意点と鍼灸師が解説するアプローチ
耳鳴りは、先に耳鼻咽喉科で聞こえの検査を受けていただくのが順番です。そのうえで異常が見つからず、首肩のこわばりや眠りの浅さが背景にあるタイプであれば、長丘はりきゅう整骨院(福岡市城南区)の鍼灸と手技がお役に立てます。
この順番だけは譲れません。急に片耳の聞こえが落ちた耳鳴りは突発性難聴の疑いがあり、時間との勝負です。厚生労働省の研究班による調査では、発症後7日以内に治療を始めた例が予後の良い因子となっていました(急性感音難聴診療の手引き 2018年版)。心当たりのある方は、このページを読み終える前に耳鼻咽喉科へ向かってください。当院がお引き受けするのは、その検査を済ませたあとに残っている慢性の耳鳴りです。
| 保険の適用 | 耳鳴りへの施術は ×(自費) 柔道整復の健康保険は急なケガに限られます。鍼灸の療養費も、医師の同意書がある6つの疾患(神経痛・リウマチ・頸腕症候群・五十肩・腰痛症・頸椎捻挫後遺症)が対象で、耳鳴りは含まれません。 |
| 通院回数の目安 | 慢性は約3ヶ月(週1〜2回)が目安 当院では耳鳴りを慢性の症状として扱います。状態により変わります(初回にご説明します)。 |
| 受診の目安 | 片耳の聞こえが急に落ちた/強いめまいと嘔吐を伴う/脈に合わせて鳴る → 医療機関が先 まだ聞こえの検査を受けていない方も、当院より耳鼻咽喉科を優先してください。 |
| 統計データ | 耳鳴の有病率は人口の15〜20%、うち臨床的に問題となるのは人口の2〜3%(日本聴覚医学会 耳鳴診療ガイドライン2019年版) 65歳以上では30%以上が耳鳴で苦痛を感じているとされます(同ガイドライン)。 |
- 片耳の聞こえが急に落ちた(突発性難聴の疑い・その日のうちに耳鼻咽喉科へ)
- ぐるぐる回るめまいと吐き気を伴う(耳鼻咽喉科へ)
- 脈に合わせてドクドク鳴る(血管の検査が必要)
- 激しい頭痛・ろれつが回らない・手足の麻痺を伴う(すぐ救急へ)
- 片側だけの音が数ヶ月続き、その耳の聞こえも落ちてきた(画像検査を)
- 耳だれ・耳の痛み・発熱がある(耳鼻咽喉科へ)
1つでも当てはまる場合は、施術より先に医療機関へ。
当院は、柔道整復師(国家資格)の院長・河野太朗と、国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が在籍。耳鳴りへの鍼と灸は、はり師・きゅう師の資格をもつ担当者が受け持ちます。
「耳鼻科が先か、うちで受けてよい状態か」の見当だけでもお答えします
こんな耳鳴りのお悩みはありませんか?
- 寝室の灯りを消した瞬間、キーンという音がひときわ大きくなる
- 首すじや肩が張っている日ほど、音の存在が濃くなる
- 聞こえの検査を受けたのに、耳には異常が見つからなかった
- テレビの音量を上げないと、内容が頭に入ってこない
- 音が気になって寝つけない・夜中に目が覚めてしまう
- 仕事が立て込んだ週や寝不足の翌日に、決まって音が強まる
- 耳がふさがったような感じと一緒に、ジーという音が居座っている
- 「気にしなければいい」と言われるほど、かえって音を探してしまう
3つ以上当てはまる方は、耳そのものより「音を大きく感じさせている条件」が残っているかもしれません。
LINEで症状を相談する(無料)なぜ、その耳鳴りは耳を治療しても静かにならないのか
耳鳴りの多くは、耳の中で本当に音が鳴っているわけではありません。聞こえの入力が弱った分を補おうとして、脳の側が音を拾う感度を上げてしまった結果、鳴っていない音を感じ取っている——そう考えられています。だから点耳薬や耳のケアだけでは静かにならないことがあり、音そのものではなく「音を大きく感じさせている条件」を減らすという発想が要ります。
その条件として、日本の耳鳴り患者さんを対象にした調査からもいくつかの手がかりが出ています。耳鳴診療ガイドライン2019年版に掲載された国内多施設調査(TSCHQ日本語版)では、ストレスで耳鳴が悪化すると答えた方が44%(n=506)、首の痛みがあると答えた方が34%(n=562)、めまいを伴う方が38%(n=563)にのぼりました。耳鳴りのきっかけとして最も多く挙がったのもストレスで35%(n=472)です。
つまり、耳の外側にある材料——張り詰めた首肩、削られた眠り、気を張り続ける毎日——が、同じ音量の耳鳴りを「うるさく聞こえる耳鳴り」に変えている場合があるということです。同ガイドラインは、耳鳴りが難治化・重症化する要因として、うつや不安といった精神的要因、耳鳴発症時の睡眠障害、めまいの合併などを挙げています(推奨度2C)。抑うつは耳鳴患者の48〜60%に合併するとも記されています。
ここに、当院のような手技と鍼灸の出番があります。音を消しにいくのではなく、音を大きくしている条件を一つずつ外していく。これが慢性の耳鳴りに対する当院の立ち位置です。
なぜ当院で耳鳴りの改善が期待できるのか——線引きから、音と付き合えるまで
当院はまず「その耳鳴りを当院で受けてよいか」を分けるところから入ります。耳鼻咽喉科の検査が先だと判断すれば、その日は施術をせずに受診先をお伝えします。お引き受けする場合は、首すじ・後頭部・肩甲帯のこわばりと眠りの状態に向き合い、音が気になる時間を短くしていきます。耳鳴りへの施術は自費です。
当院が選ばれている6つの理由





医師・専門家・メディアからの評価
医師の川浪憲一先生(クリニック院長)から「患者さんの根本原因を丁寧に探り、適切なアプローチで改善へ導く本物の技術。医師として自信を持って推薦できます」との推薦をいただいています(推薦の全文はこちら)。
耳鳴りは整骨院と病院どっちに行くべき?
最初の一軒は耳鼻咽喉科です。聞こえの検査で難聴が隠れていないか、画像や血管の検査が要る耳鳴りではないかを確かめられるのは医療機関だけだからです。そのうえで「検査では異常なし、でも鳴っている」となった段階から、整骨院・鍼灸院が選択肢に入ります。
順番はシンプルです。
- 危険サインの確認:ページ上部の項目に1つでも当てはまれば、迷わず医療機関へ。特に片耳の聞こえが急に落ちた場合は、その日のうちに動いてください。
- 聞こえの検査と原因の切り分けは病院:聴力検査、必要に応じた画像検査、薬の処方は医療機関にしかできません。補聴器や音響療法という選択肢を出せるのも医療機関です。
- 「異常なし、でも鳴る」なら鍼灸が選択肢:画像に映らない首肩のこわばりや、削られた眠り、張り詰めた毎日。ここは手技と鍼灸を扱う側の受け持ちです。
病院と当院は取り合う関係ではなく、役割分担です。経過の途中で聞こえが落ちてきた場合も、施術を続けるのではなく再受診をおすすめしています。
当院に耳鳴りでご相談にみえる方は、「聞こえの検査を受けたが異常はないと言われた」「気にしないようにと言われて、どうしていいかわからない」という経緯でいらっしゃることが目立ちます。お話をうかがうと、デスクワークで首肩の張りが強い時期や、眠りが浅い時期と音の強さが重なっている方が少なくありません。
※統計データではなく、当院での臨床上の実感としてご紹介しています。
キーン・ザー・ドクドク——音の種類で行き先が変わる
高い「キーン」は聞こえの低下と結びつきやすく、低い「ザー」「ジー」は耳のつまり感や首肩の緊張と重なることがあります。脈に合わせた「ドクドク」は別枠で、血管の状態を調べる対象です。耳鳴診療ガイドライン2019年版は、拍動性耳鳴を対象範囲の外に置いています。
キーン(高い澄んだ音)
加齢や騒音で高い音域の聞こえが落ちると、その帯域を補おうとして高い耳鳴りが出やすくなります。国内調査では、耳鳴の高さを「非常に高い音」「高い音」と答えた方が合わせて46%でした。片耳だけで、聞こえの低下と同時に始まった場合は、まず耳鼻咽喉科です。
ザー・ジー(低め・雑音のような音)
耳のつまり感や、首肩のこわばりと一緒に語られることが多いタイプです。音色を「雑音(ザーなど)」「虫の鳴き声(ジーなど)」と答えた方は合わせて65%でした。日によって強さが変わる(国内調査で55%)のもこのタイプでよく聞く訴えです。
ドクドク(脈と同じリズム)
拍動性耳鳴と呼ばれ、国内調査では31%の方が該当しました。同ガイドラインによれば、拍動性耳鳴の約70%は他覚的耳鳴——つまり体の中に本当に音源があり、第三者が聴き取れるものです。血管や周辺組織の状態を調べる必要があるため、当院ではお引き受けせず受診をおすすめします。
首や肩を動かすと音が変わる耳鳴りとは?
あごを前に出す、歯を噛みしめる、首を回す、頭に触れる——こうした動きで耳鳴りの高さや大きさが変わるタイプがあります。体性感覚性耳鳴りと呼ばれ、国内調査では耳鳴り患者さんの15%(n=553)が「変化する」と答えていました。多数派ではありませんが、当てはまる方には首肩への施術がまっすぐ届きます。
首や顎の感覚を伝える神経と、音を伝える神経は、脳の中で近い場所に情報を持ち寄ります。首肩の筋肉が強く緊張していると、その信号が音の感じ方に混ざり込む——これが今のところ有力な説明です。国内調査で首の痛みを訴えた方が34%、顎関節のかみ合わせに問題があると答えた方が17%いたことも、この見方と矛盾しません。
ご自身で確かめるなら、静かな部屋で耳鳴りを聞きながら、ゆっくり首を左右に倒す・あごを前に突き出す・軽く歯を噛みしめる、の3つを試してみてください。音が少しでも動いたなら、首肩に手をかける価値があります。首や肩そのものの痛みが強い方は首・肩の痛みの解説ページ、こりが主役の方は肩こりの解説ページもあわせてご覧ください。
耳鳴りに鍼灸は効く?(国内ガイドラインの答え)
正直にお伝えします。国内の耳鳴診療ガイドライン2019年版は、鍼治療について「現時点で推奨できる代替治療はない」としています(推奨度2D)。海外のメタ分析では一部の指標で改善が報告されているものの、研究の質が低く結論は出ていません。当院は「鍼で耳鳴りを消す」とは申し上げません。首肩のこわばりと眠りという条件に働きかける手段として位置づけています。
Huang K らのメタ分析(Acupuncture in Medicine, 2021・PMID 32772848)は、8件のRCT・504例を統合しました。主要評価項目であるVAS(音の大きさの主観評価)では対照群と有意差がなく(平均差 −1.81、95%CI −3.69〜0.07、p=0.06)、副次評価項目の耳鳴障害指数(THI)で有意な改善がみられた(平均差 −10.11、95%CI −12.74〜−7.48、p<0.001)という結果です。著者自身が「対象試験の質の低さと症例数の少なさから、確定的な結論を導くにはエビデンスが不十分」と結んでいます。
Kuzucu I らの偽鍼対照RCT(Medical Acupuncture, 2020・PMID 32104524)では、慢性耳鳴り105例(本鍼53例・偽鍼52例)に5週間で10回の施術を行いました。論文の表2によれば、本鍼群のVASは施術前7.26から5週後2.06へ、THIは61.11から30.83へ下がっています(偽鍼群はそれぞれ6.98→6.75、59.25→59.01でほぼ横ばい)。ただし施術終了から3ヶ月後にはVAS 3.66・THI 40.26へ戻っており、著者は維持のための継続が必要だと述べています。当院が回数を区切って効果を確かめるのは、この「戻り」を見ているからです。
当院で鍼と灸をあてるのは、耳の前後(耳門・聴宮・翳風)と、後頭部の付け根から肩甲骨の内側にかけて。冷えの強い方には灸を添え、眠りが浅い方には手足のツボも組み合わせます。担当するのは、はり師・きゅう師の国家資格を持つ者です。鍼そのものについては自律神経×鍼灸の総合ガイドで、鍼が初めての方向けに詳しく解説しています。
耳鳴りの鍼灸施術に保険は使える?
使えません。耳鳴りへの施術は自費です。柔道整復の健康保険は、いつ何をして痛めたかが明確な急なケガに限られます。鍼灸の療養費も、医師の同意書があることを前提に対象疾患が定められており、そこに耳鳴りは入っていません。
- 鍼灸の療養費が対象とする疾患:神経痛・リウマチ・頸腕症候群・五十肩・腰痛症・頸椎捻挫後遺症の6つ(いずれも医師の同意書が前提)
- 自費となる例:耳鳴り、眠りの浅さ、気圧で崩れる体調など、上記に当てはまらないもの
「耳鳴りでも保険が使える」という案内は制度上ありません。当院では初回に状態をうかがったうえで、料金を施術前にご説明します。金額は料金ページに掲載しています。判断に迷う場合はお電話・LINEで先にご相談ください。
自分でできる対処はある?(音・眠り・首肩)
自宅でできることは、①静けさを作りすぎない ②眠りの入り口を整える ③首肩をこわばらせたまま一日を終えない、の3点です。耳をふさぐ・音を確認しに行くという行動は、かえって音を目立たせます。
- 静けさを作りすぎない:無音の寝室では耳鳴りが際立ちます。扇風機や小さめの環境音を置くだけで、音の輪郭がぼやける方がいます。国内調査でも、環境音で耳鳴が減弱すると答えた方が22%いました。
- 眠りの入り口を整える:耳鳴診療ガイドライン2019年版は、耳鳴発症時の睡眠障害を難治化の要因の一つに挙げています。就寝前に画面を見る時間を削り、入浴から布団までの順番を毎日そろえてみてください。
- 首肩をこわばらせたまま終わらない:入浴後の温かいうちに、首をゆっくり左右へ傾ける・肩を回す。痛みが出る手前で止めるのが原則です。
自分で押せるツボの場所と押し方、押してはいけない場面は耳鳴りのツボの解説ページに、眠りと自律神経のセルフケアは自律神経を整えるツボの解説ページにまとめています。セルフケアで変化がない、かえって音が強まるという場合は、自分で届く場所に材料がない合図です。早めにご相談ください。
よくある質問(FAQ)
その音の付き合い方を
一緒に組み立てませんか
福岡市城南区・南区・早良区からご来院。国家資格をもつはり師・きゅう師が担当します。
福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F|西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分|駐車場4台
月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)
- 一般社団法人日本聴覚医学会「耳鳴診療ガイドライン 2019年版」金原出版, 2019年(有病率15〜20%・臨床的に問題となる耳鳴は2〜3%・65歳以上で30%以上/慢性耳鳴の定義は3ヶ月以上/拍動性耳鳴の約70%が他覚的耳鳴・拍動性は本ガイドラインの対象外/CQ4 難治化要因と抑うつ48〜60%の合併・推奨度2C/CQ10「鍼治療が耳鳴治療として行われるが、現時点で推奨できる代替治療はない」推奨度2D/表5 国内多施設TSCHQ調査)|https://audiology-japan.jp/guideline/
- 一般社団法人日本聴覚医学会「急性感音難聴診療の手引き 2018年版」金原出版, 2018年(突発性難聴:厚生労働省研究班の疫学調査で発症後7日以内の治療開始が予後良好因子/AAO-HNSガイドラインでは発症後2週間以内が望ましく4〜6週では効果は限定的/約1/3が治癒・1/3が部分回復・1/3が不変/診断後3ヶ月までで97%が聴力固定)|https://audiology-japan.jp/guideline/
- Huang K, Liang S, Chen L, Grellet A. "Acupuncture for tinnitus: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials." Acupuncture in Medicine, 2021;39(4):264-271. PMID 32772848(8件のRCT・504例/VAS 平均差 −1.81[95%CI −3.69〜0.07]p=0.06で有意差なし/THI 平均差 −10.11[95%CI −12.74〜−7.48]p<0.001)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32772848/
- Kuzucu I, Karaca O. "Acupuncture Treatment in Patients with Chronic Subjective Tinnitus: A Prospective, Randomized Study." Medical Acupuncture, 2020;32(1):24-28. PMID 32104524(105例=本鍼53例・偽鍼52例、5週で10回/表2:本鍼群 VAS 7.26→2.06、THI 61.11→30.83、施術終了3ヶ月後は VAS 3.66・THI 40.26)|https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7041314/
- Ji L, Zhang H, Wang L, Yin Z, Cen J, Guo Y. "Network meta-analysis of acupuncture for tinnitus." Medicine (Baltimore), 2023;102(39):e35019. PMID 37773876(2,575例を統合。有効率ではツボ注射+温鍼、THIでは鍼+西洋医学的治療の併用が上位)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37773876/
監修:院長 河野太朗(柔道整復師・国家資格)施術歴14年以上|鍼灸に関する記述は在籍のはり師・きゅう師の監修協力|院長の経歴・想いはこちら ›
最終更新日:2026年8月27日