足・かかとの痛み

かかとの痛み 整骨院 福岡市城南区|原因の見分け方と整骨院での対処法

「かかとが痛いけど、どこが悪いのかよく分からない」——そんな方に、まず原因の地図を見ていただきます。かかとの痛みは、痛む場所・時間帯・年齢・きっかけによって原因がはっきりと変わります。ひとくくりに「足底腱膜炎」とは言えません。

🗺️ かかとが痛い——原因5タイプ早見マップ
朝の一歩目にかかとの裏が激痛/歩き始めると楽になる → 足底腱膜炎(踵骨付着部の炎症)が最有力
▶ 詳細は 足底腱膜炎コラム をご覧ください
かかとの後ろ側・アキレス腱の付け根が痛む → アキレス腱付着部炎(腱の踵骨付着部の変性・炎症)
かかとを地面についたときに衝撃が響く・クッションがない感じ → 踵部脂肪体症候群(踵のクッション組織の萎縮・変性)
8〜15歳の子ども・スポーツ後にかかと全体が痛む → シーバー病(踵骨骨端症・成長板への過負荷)
しびれ・灼熱感を伴う/安静時にも痛む → 足根管症候群・疲労骨折・関節リウマチの疑い
⚠ まず整形外科への受診をおすすめします
📊 エビデンス:かかとの痛みはどれくらい多い?

英国の住民コホート研究(50歳以上・9,334人対象)では、後方踵部痛を経験した人は13%に達し、そのうち8%は日常生活への支障を伴う「障害性の痛み」だったと報告されています(Chatterton et al., Arthritis Care & Research, 2015, PMID 25604329)。かかとの痛みは決して珍しくなく、多くの方が適切な対処を知らずに過ごしています。

当院は、柔道整復師(国家資格)の院長・河野太朗と、国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が在籍。整骨の手技と鍼灸を、それぞれの国家資格者が連携して組み立てる複合アプローチで対応します。

かかとが痛いのはなぜ?——5つの原因を一枚の地図で整理

「かかと」という言葉が指す範囲は意外と広く、踵骨(しょうこつ)という大きな骨とその周囲の軟部組織(腱・脂肪体・神経・滑液包)が密集しています。痛みの発生源によって、的確な対処法が変わります。

① 足底腱膜炎(足底の裏側・踵骨前方付着部)

かかとの裏〜土踏まずにかけて張る「足底腱膜」が踵骨に付着する部位に繰り返しの牽引ストレスがかかり、炎症・微細損傷が生じます。朝の起床直後や長時間座った後の最初の一歩目に激痛が走り、歩き始めると徐々に楽になるのが特徴的な訴えです。40〜60代の日常的な立ち仕事・ウォーキングをする方と、ランナーの両方に多く見られます。この症状について詳しく知りたい方は足底腱膜炎の専門コラムをご覧ください。

② アキレス腱付着部炎(かかとの後ろ側)

アキレス腱が踵骨の後方に付着する部位(踵骨後上隅)の変性・炎症です。硬い靴の踵が当たる場所に痛みが出ることが多く、踵骨の骨の突起(ハグランド変形)や踵骨後部滑液包炎を伴うことがあります。アキレス腱付着部炎はアキレス腱障害全体の20〜25%を占め、特にランナーや陸上競技者に多いとされています。

③ 踵部脂肪体症候群(かかと全体の衝撃痛)

かかとの底には衝撃を吸収する脂肪のクッション(踵部脂肪体)があります。加齢や過体重、長時間の荷重によってこの脂肪体が萎縮・変性すると、地面に接地するたびに「響く」「石の上を歩いているような」感覚が生じます。朝だけでなく長く立っているほど痛みが増すのが特徴です。

④ シーバー病(成長期の子どものかかと)

8〜15歳の成長期の子どもに多い、踵骨の骨端軟骨(成長板)への繰り返しの牽引ストレスによる状態です。スポーツをする子どもに多く、かかとの後ろ〜全体を横から圧迫すると痛む「スクイーズテスト」が診断の目安となります。詳しくは後述します。

⑤ 足根管症候群・疲労骨折・その他(しびれ・安静時痛を伴う場合)

内くるぶしの後方を通る後脛骨神経が絞扼される「足根管症候群」では、かかと〜足底にしびれや灼熱感が生じます。また、長距離ランナーや骨粗しょう症のある方では踵骨の疲労骨折が起きることもあります。いずれも整形外科での画像診断・神経検査が先決です。

朝だけ痛い・後ろ側・しびれ——どの症状がどの原因に当たる?(見分け表)

症状のパターンから原因を絞り込む早見表です。複数の特徴が重なる場合もあります。

症状パターン 痛む場所 疑われる原因 次のステップ
朝の一歩目に激痛→歩くと軽くなる かかとの裏〜土踏まず 足底腱膜炎 整骨院・整形外科
かかとの後ろ・アキレス腱付け根が腫れて痛む かかと後面 アキレス腱付着部炎 /ハグランド変形 整骨院・整形外科
地面を踏むたびに衝撃が響く・クッション感がない かかとの底全体 踵部脂肪体症候群 整骨院・クッション素材の利用
8〜15歳・スポーツ後にかかとが痛む かかと後方〜全体 シーバー病(踵骨骨端症) 整骨院・整形外科(レントゲン確認)
しびれ・灼熱感・夜間〜安静時にも痛む かかと〜足底・内くるぶし付近 足根管症候群・疲労骨折・リウマチ 整形外科を先に受診
転倒・強打の後から急に痛む・腫れが強い かかと全体 踵骨骨折の疑い 整形外科(レントゲン必須)

この表はあくまで目安です。複数の原因が混在することも多く、専門家による触診・動作評価での判断を組み合わせることが大切です。

子どものかかとの痛みは成長痛?——シーバー病(踵骨骨端症)について

「うちの子がかかとを痛がっているけど、成長痛だから放っておいていい?」——この判断は少し注意が必要です。

一般的に「成長痛」と呼ばれるものは、幼児〜小学校低学年に多く、夕方〜夜間に脚全体が「なんとなく痛い」という漠然とした症状が特徴で、特定の場所を押すと痛む点がはっきりしないのが普通です。一方、シーバー病(踵骨骨端症)は原因がはっきりしており、対処が必要な状態です。

シーバー病とは何か

踵骨(かかとの骨)の後ろには、成長期に「骨端核(骨端軟骨)」と呼ばれる骨の成長部位があります。ここに、アキレス腱(後方から牽引)と足底腱膜(前方から牽引)の両方から繰り返しの力がかかると、骨端部に炎症・微細損傷が生じます。これがシーバー病です。

📊 シーバー病のエビデンス

シーバー病は8〜15歳のスポーツをする子どもに最も多く見られ、踵骨の骨端核が出現(7〜9歳ごろ)してから骨端線が閉じる(15〜17歳ごろ)までの期間に限定して起こります(Adv Emerg Nurs J, Ramponi & Baker, 2019, PMID 30702528)。一般人口での発生率は登録患者1000人当たり約3.7人と報告されており(PMID 24297670)、サッカー・陸上・体操などのスポーツクラブに所属する子どもに多く見られます。

シーバー病の特徴的な症状

整骨院ではシーバー病にどう対応するか

骨端核が成熟すれば自然に落ち着くことが多いため、「完全に運動をやめさせる」ではなく、痛みの程度に応じた活動量の調整が基本方針です。当院では、アキレス腱・下腿三頭筋のストレッチ指導、踵部クッションの利用、手技による下腿の柔軟性改善を組み合わせて対応します。痛みが強い急性期には鍼(在籍の国家資格をもつ鍼灸師が担当)で下腿の緊張緩和を図ることもあります。レントゲンで踵骨の状態を確認したい場合は整形外科と連携します。

⚠ シーバー病を「成長痛だから様子見」で放置するリスク

適切なケアなしに高強度の練習を続けると、痛みが慢性化してかかとの骨が扁平に変形したり、骨端部の障害が遷延したりすることがあります。「痛いと言っているけど走れているから大丈夫」とは限りません。かかとを押すと痛む・つま先歩きをしている、という状態であれば一度評価を受けることをおすすめします。

かかとの痛みで整形外科を先に受診すべきサインは?

以下のうち1つでも当てはまる場合は、整骨院より先に整形外科での検査をおすすめします。

上記に当てはまらない場合でも、1か月以上改善が見られない・悪化しているという場合は専門家への相談をおすすめします。当院でも状態を拝見した上で「整形外科へのご案内」を適切に行います。

靴とインソールの選び方——かかとへの衝撃を和らげるポイント

かかとへの負担を日常的に減らすには、靴の選択とインソールの使用が効果的です。以下の点を参考にしてください。

靴選びの3つのチェック

インソール(中敷き)の使い方

症状 インソールの目的 素材・形状の目安
足底腱膜炎 踵部の免荷・アーチサポート かかとカップ型・内側縦アーチ支持
アキレス腱付着部炎 踵を少し上げてアキレス腱の牽引を緩める 踵ウェッジ(5〜10mm)・軟質素材
踵部脂肪体症候群 衝撃吸収 シリコン・ゲル素材のヒールカップ
シーバー病(子ども) 踵部の免荷・クッション ヒールカップ・ソフト素材

インソールは「とりあえず高いものを買えば良い」ではなく、症状と足のアーチの状態に合わせて選ぶことが大切です。当院では足の状態を評価した上でインソールの選び方をアドバイスしています。

整骨院ではかかとの痛みに何をする?

当院では、かかとの痛みを「どこが・なぜ・どの程度」傷んでいるかを初回に評価した上で、以下のアプローチを組み合わせます。

1
問診・触診・動作評価
痛みの場所・タイミング・増悪因子を整理し、原因の絞り込みを行います。必要な場合は整形外科受診をご案内します。
2
ハイボルト電気治療(院長・柔道整復師)
高電圧の電気刺激で深部組織の疼痛緩和・炎症軽減を図ります。アキレス腱付着部炎・足底腱膜炎の急性期に特に有効です。
3
手技療法(院長・柔道整復師)
足底・下腿・アキレス腱周囲の筋膜・筋緊張をリリースし、踵骨への力学的負担を分散します。股関節・骨盤帯のアライメントを含めた全体評価を行います。
4
鍼灸(在籍の国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が担当)
下腿三頭筋・ヒラメ筋・足底内在筋への鍼で筋緊張の緩和と局所の血流促進を図ります。慢性化した足底腱膜炎・アキレス腱障害・シーバー病の下腿緊張緩和に活用します。
5
ホームケア指導(ストレッチ・インソール・活動量管理)
足底腱膜・アキレス腱のストレッチ、靴・インソール選び、日常の荷重のかけ方について指導します。

「どの施術を何回受ければ治る」という画一的なコースはありません。痛みの状態・改善の速度を毎回評価しながら、必要な施術を組み合わせていきます。

あなたの「かかとの痛み・足の痛み」を専門ページで詳しく

このコラムをお読みの方には、こちらの専門施術ページが特に役立ちます。鍼灸×整骨×城南区の当院ならではの根本改善アプローチをご案内します。

▶ 足・ひざ・かかとの痛み専門施術ページ 足底腱膜炎・かかとの痛みへの鍼治療×ハイボルトの詳細はこちら → ▶ 鍼灸施術専門ページ 足底・下腿の筋緊張に鍼灸でアプローチ。国家資格をもつ鍼灸師が担当 →

かかとの痛みの整骨院施術に保険は使える?

整骨院(接骨院)の健康保険は、ケガ(捻挫・打撲・挫傷)に限り適用されます。かかとの痛みの中でも、以下の状況によって異なります。

状況 保険の可否(目安)
スポーツ中の着地・転倒など明確なきっかけで急に痛めた 保険適用できる場合がある(捻挫・挫傷)
いつの間にか徐々に痛くなってきた慢性の痛み 自費診療となる場合が多い
足底腱膜炎・アキレス腱付着部炎(慢性・使いすぎ由来) 基本的に自費。急性憎悪は相談
シーバー病(子ども・慢性障害) 基本的に自費。練習中の急激な痛みは相談
交通事故によるかかとの痛み 自賠責保険で対応(窓口負担0円)

料金の目安や詳細は料金ページをご覧ください。まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

かかとが痛いのは足底腱膜炎ですか?+
かかとの痛みの原因は複数あります。朝の一歩目にかかとの裏(内側)が激しく痛み、歩き始めると軽くなるのが足底腱膜炎の典型的なパターンです。かかとの後ろ側・アキレス腱の付け根が痛む場合はアキレス腱付着部炎、お子さん(8〜15歳)のかかと全体の痛みはシーバー病(踵骨骨端症)を疑います。痛みの場所・タイミング・年齢によって原因が異なります。
子どものかかとの痛みは成長痛ですか?+
子どものかかとの痛みには、いわゆる「成長痛」とは異なる「シーバー病(踵骨骨端症)」が多く見られます。シーバー病は、踵骨の骨端軟骨(成長板)にアキレス腱・足底腱膜からの繰り返しの牽引ストレスがかかることで生じ、8〜15歳のスポーツをする子どもに多い状態です(Adv Emerg Nurs J, PMID 30702528)。一般人口での発生率は1000人当たり約3.7人と報告されています(PMID 24297670)。スポーツで悪化し、かかとを横から圧迫すると痛む「スクイーズテスト陽性」が特徴です。
かかとの後ろ側が痛いのはなぜですか?+
かかとの後ろ側(アキレス腱の付け根あたり)が痛む場合、アキレス腱付着部炎やハグランド変形(踵骨後上隅の骨の突起)、踵骨後部滑液包炎が考えられます。アキレス腱付着部炎はアキレス腱全体の腱症のうち20〜25%を占めるとされています。硬い靴の踵が当たると悪化するのが特徴で、ランナーや立ち仕事の方に多く見られます。
かかとがしびれるのはなぜですか?整形外科に行くべきですか?+
かかとや足底にしびれ・灼熱感を伴う痛みがある場合、足根管症候群(内くるぶし後方の神経の絞扼)が疑われます。足根管症候群は神経の問題であり、整骨院よりも整形外科での診察・神経伝導速度検査が先決です。また、安静時にも痛む・朝方の全身関節のこわばりを伴う場合は関節リウマチや脊椎疾患の可能性もあり、整形外科を先に受診してください。
かかとの痛みに整骨院の鍼灸は効きますか?+
鍼灸は、かかとや足底の筋緊張(特に足底腱膜・下腿三頭筋・アキレス腱周囲)の緩和と局所の血流改善を目的に行います。当院では国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が担当し、院長(柔道整復師)が行うハイボルト電気治療・手技と組み合わせて対応します。症状と組織の状態に応じて施術の組み合わせを調整します。
かかとの痛みに整骨院で保険は使えますか?+
整骨院の健康保険は、捻挫・打撲・挫傷など急性のケガに限られます。足底腱膜炎やアキレス腱付着部炎など慢性・使いすぎ由来の状態は自費診療となる場合があります。スポーツ中の着地で急に痛めた・転んだ拍子に痛めたなど明確なきっかけがある場合は保険が適用できるケースもありますので、まず状態をお伺いして適切にご案内します。
福岡市城南区でかかとの痛みに対応している整骨院はありますか?+
長丘はりきゅう整骨院(福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F)では、かかとの痛み(足底腱膜炎・アキレス腱付着部炎・シーバー病など)に対して、鍼灸(国家資格をもつ鍼灸師が担当)×ハイボルト電気治療×手技の複合アプローチで対応しています。西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分・駐車場4台。月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)。Google口コミ★4.9(205件)。

かかとの痛み、まずはご相談ください

「どの原因か分からない」という状態でも大丈夫です。触診・動作評価で状態を確認し、適切な対処法をご案内します。

月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)
福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F
参考文献・出典

1. Chatterton BD, Muller S, Roddy E. Epidemiology of posterior heel pain in the general population: cross-sectional findings from the clinical assessment study of the foot. Arthritis Care Res (Hoboken). 2015;67(7):996-1003. PMID 25604329
2. Ramponi DR, Baker C. Sever's Disease (Calcaneal Apophysitis). Adv Emerg Nurs J. 2019;41(1):10-14. PMID 30702528
3. Wiegerinck JI, Yntema C, Brouwer HJ, Struijs PA. Incidence of calcaneal apophysitis in the general population. Eur J Pediatr. 2014;173(5):677-679. PMID 24297670

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