胸郭出口症候群 鍼灸 福岡市城南区|腕のしびれ・なで肩に鍼で何ができるか・通院の目安

胸郭出口症候群による腕のしびれの出どころを模型で説明する院長|福岡市城南区 長丘はりきゅう整骨院
胸郭出口症候群の
鍼灸施術
福岡市城南区で胸郭出口症候群の鍼灸を検討中の方へ、はじめにお伝えしたいこと

胸郭出口症候群は、首から腕へ向かう神経が斜角筋・鎖骨の下・小胸筋のどこかで押されて起こる腕のしびれ・だるさです。長丘はりきゅう整骨院(福岡市城南区)は、手技では届きにくい斜角筋・小胸筋の深部へ鍼で働きかけます。前斜角筋タイプの11試験・746名の統合解析では、鍼を加えた群で改善の割合が1.21倍でした(Wei X et al. 2026・確実性は低い)。

整形外科で「骨に異常はない」と言われ、湿布と薬で変わらない腕のしびれ・だるさ。この状態の方は、画像に映らない筋肉の硬さが神経の通り道をせまくしていることが多く、鍼灸の対象になります。

一方で、手が白く・青くなる、冷たい、むくむ、脈が弱いといった血管の症状は鍼灸の対象ではありません。これらがある方は、施術より先に医療機関を受診してください。

胸郭出口症候群の鍼灸を福岡市城南区で探すとき、気になる4つのこと
保険の適用 鍼灸は自費(料金は料金ページ
急に痛めたケガは整骨院の施術で健康保険が使える場合があります。
通院の目安 当院では3〜6ヶ月・週1〜2回が目安です(状態により変わります)
慢性の症状としての基本ペースです。所要時間は初診60〜90分、2回目以降30〜60分です。
受診の目安 手指の色が変わる・冷たい・むくむ・脈が弱い → 先に医療機関
血管が押されているタイプは施術の対象外です。画像検査・神経伝導検査・手術の判断は整形外科(医科)の領域です。
統計データ 神経が押されるタイプが全体の90%を大きく超え、動脈のタイプは1%以下(Sanders RJ et al., J Vasc Surg 2007)
つまり大半の方は、鍼灸や手技などの保存的な対応が検討できる神経性のタイプです。
⚠️ 先に確認:この腕のしびれは鍼灸より受診が先です(危険サイン)

1つでも当てはまる場合は、施術より先に医療機関へ。

🏅 柔道整復師・鍼灸師(国家資格)在籍
⭐ Google口コミ 4.9(213件)
🕐 日曜・祝日も20時まで受付

腕のしびれの出どころを見立てるのは柔道整復師(国家資格)の院長・河野太朗、鍼を担当するのは在籍するはり師・きゅう師(国家資格)です。血管の症状が疑われる場合は、鍼を打つ前に医療機関の受診をご案内します。

📞 080-7982-3536 に電話する 受付:月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休) 💬 LINEで無料相談する 24時間受付・返信は営業時間内

腕を上げるとしびれるのか、どの指がしびれるのかを添えていただけると見立てが早くなります

📋 このページの目次
  1. こんな腕のしびれ・だるさでお困りではありませんか?
  2. なぜ、湿布と薬で変わらない腕のしびれに鍼が候補になるのですか?
  3. 胸郭出口症候群の腕のしびれに鍼灸は効くのですか?(研究の到達点)
  4. 当院では胸郭出口症候群にどんな鍼灸をしますか?
  5. 当院が胸郭出口症候群の鍼灸で選ばれる理由は何ですか?
  6. 医師・専門家・メディアからの評価
  7. 胸郭出口症候群の鍼はどこに打つのですか?(3つの狭い場所と深さ)
  8. なで肩は鍼で変えられますか?(支える力という考え方)
  9. 胸郭出口症候群は整形外科と鍼灸、どちらが先ですか?
  10. 胸郭出口症候群の鍼灸に健康保険は使えますか?
  11. 胸郭出口症候群の鍼灸は何回通うと腕のしびれが楽になりますか?
  12. 胸郭出口症候群で来院までのあいだ、腕のしびれに自分でできることは?
  13. よくある質問(FAQ)
  14. 首・肩・腕のしびれの関連ページ

こんな腕のしびれ・だるさでお困りではありませんか?

腕を上げたときのしびれ方をLINEでお送りください。鍼灸で対応できる段階か、医療機関が先かの目安をお返しします。

LINEで症状を相談する(無料)

なぜ、湿布と薬で変わらない腕のしびれに鍼が候補になるのですか?

神経を押している斜角筋や小胸筋は、皮膚の上から貼る湿布や、手のひらで押す手技では届きにくい深さにあるからです。鍼は細い針先で皮膚の下数センチの筋肉に直接届くため、表面からは触れない層の緊張に働きかけられます。

湿布や痛み止めは、炎症や痛みの感じ方には作用します。しかし胸郭出口症候群の腕のしびれは、炎症よりも「神経の通り道が筋肉で狭くなっている」ことが背景にあるため、通り道の広さが変わらなければ、薬をやめると元に戻りやすいのです。

前斜角筋は首の横、胸鎖乳突筋という太い筋肉の奥に隠れています。小胸筋も大胸筋の下に潜んでいるため、上から強く押すほど手前の筋肉が緊張し、奥にはかえって力が伝わりにくくなります。

ここが鍼の出番です。鍼は手前の筋肉を押しつぶさずに、奥の目標だけに細く到達できます。腕のしびれが手技だけで戻ってしまった方に、当院が鍼を組み合わせる理由はここにあります。

浅い層皮膚のすぐ下
僧帽筋の上部・胸鎖乳突筋手技でゆるめやすい層です。肩こりとして自覚しやすく、ほぐすと一時的に楽になります。
中間の層指で押して届く限界
肩甲挙筋・中斜角筋の表面手技と鍼の両方が届く層です。肩甲骨の位置に関わり、なで肩の補正で重要になります。
深い層鍼が主役
前斜角筋の深部・小胸筋の下神経の通り道を直接せまくしている筋肉です。手前の筋肉をつぶさずに到達できるのは鍼の強みです。

胸郭出口症候群の腕のしびれに鍼灸は効くのですか?(研究の到達点)

胸郭出口症候群だけを対象にした質の高い鍼の試験は、まだ多くありません。そのうえで、前斜角筋が原因のタイプを扱った11試験・746名の統合解析では、鍼を組み合わせた群で改善の割合が1.21倍、再発が0.32倍と報告されています。ただし証拠の確実性は低く、当院はこの限界も含めてお伝えしています。

📚 科学的根拠(エビデンス)

鍼に関する最新の統合解析。2026年にWei Xらが発表したシステマティックレビューとメタアナリシスは、前斜角筋が神経を押すタイプ(斜角筋症候群)の患者746名・11件の無作為化比較試験を統合しました。鍼に東洋医学の外用療法を組み合わせた群は、対照群に比べて全体の有効率が1.21倍(95%信頼区間1.13〜1.29)、痛みのスコアが平均1.04ポイント低く、再発の割合は0.32倍(同0.14〜0.70)でした。

ただし、著者らは「証拠の確実性は低い」と明記しています。試験はすべて中国で行われ、副作用の記録が不十分で、出版バイアスと研究間のばらつきがあるためです。当院はこの結果を「鍼が候補になる根拠」として扱い、「これで良くなる」とはお伝えしません。

保存療法そのものの位置づけ。Vanti Cらの2007年レビューは、保存療法に関する10件の研究と3件の比較研究を調べ、症状の軽減・機能の改善・職場復帰に保存療法が有効と思われる一方、無作為化比較試験がなく、偽の治療より優れているかは確認できないとしています。Lindgren KAの1997年の追跡研究では、保存療法を受けた119名を平均24.6ヶ月追い、88%が結果に満足、73%が仕事に戻ったと報告されました。

手術の位置づけ。Peek Jらの2017年メタアナリシス(12論文)では、動脈・静脈のタイプで手術後に「優・良」の結果が90%、神経のタイプでは腕の障害スコア(DASH)が28.3ポイント改善したと報告されています。手術は有益で比較的安全とされる一方、神経のタイプは診断基準が統一されていないことが課題として挙げられました。

手術の要否を判断するのは医療機関です。

近縁の研究。Vickers AJらの2018年の個別患者データメタアナリシス(39試験・20,827名)は、肩の痛みを含む慢性の痛みに対して鍼が偽鍼・無治療より優れ、効果は1年後もおよそ15%しか減らなかったと報告しています。これは胸郭出口症候群そのものではなく慢性の痛み全般を対象にした研究である点にご注意ください。

研究名 対象人数 結果(限界含む) 出典
Wei X ら 2026(J Pain Res・メタアナリシス) 11試験・746名(前斜角筋が原因の神経性タイプ) 鍼+外用療法群は有効率1.21倍(95%CI 1.13〜1.29)、痛みスコア−1.04、再発0.32倍(同0.14〜0.70)。限界:証拠の確実性は低い。全試験が中国・副作用の記録不足・出版バイアス。 [1]
Vanti C ら 2007(Eura Medicophys・レビュー) 保存療法10研究+比較3研究 症状軽減・機能改善・職場復帰に保存療法が有効と思われる。限界:無作為化比較試験なし・偽治療より優れるかは不明。 [2]
Lindgren KA 1997(Arch Phys Med Rehabil・追跡研究) 119名(男性28・女性91)・平均24.6ヶ月 保存療法後に88%が結果に満足、73%が職場復帰。限界:対照群のない追跡研究。 [3]
Peek J ら 2017(Ann Vasc Surg・メタアナリシス) 12論文(手術例) 動脈・静脈タイプで優・良が90%、神経タイプでDASHが28.3ポイント改善。限界:神経タイプの診断基準が未統一。 [4]
Vickers AJ ら 2018(J Pain・個別患者データ) 39試験・20,827名(慢性の痛み全般) 鍼は偽鍼・無治療より優れ、効果は1年後もおよそ15%減にとどまる。限界:胸郭出口症候群を対象にした研究ではない。 [5]

当院では胸郭出口症候群にどんな鍼灸をしますか?

まず血管の症状がないことを確かめ、3つの狭い場所のどこで神経が押されているかを絞り込みます。そのうえで斜角筋・小胸筋の深部に鍼を用い、柔道整復師の手技で肩甲骨の位置を整え、最後になで肩を支える筋肉を働かせて再発を防ぐ、という4段階で進めます。

1
初回:血管の症状を除外し、狭い場所を絞り込む 手の色・温度・むくみ・手首の脈を左右で比べ、血管が押されているサインがないかを先に確かめます。次に、腕を上げる角度や首の向きでしびれがどう変わるかをみて、斜角筋・鎖骨の下・小胸筋のどこが狭いのかを見立てます。
胸郭出口症候群のしびれの出方を動きで確かめる柔道整復師|長丘はりきゅう整骨院
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鍼:斜角筋と小胸筋の深部へ届かせる 首の横では前斜角筋と中斜角筋のあいだ、胸の前では小胸筋の付け根を目標に、はり師が血管と肺の位置を避けながら鍼を進めます。狙った層に届くと腕へ抜けるような響きが出ることがあり、それが目標に達した合図になります。鍼は1本ずつ使い捨てです。
胸郭出口症候群の深部の筋肉へ届かせる鍼施術|在籍するはり師が担当|長丘はりきゅう整骨院
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手技と電気刺激:肩甲骨の位置と神経の過敏さを整える 柔道整復師が鎖骨・肩甲骨・背骨上部の動きを引き出し、鍼でゆるんだ通り道が姿勢で再びつぶれないようにします。しびれが強く腕を下ろしていてもつらい時期は、首肩への電気刺激で神経の過敏さをしずめる施術を優先します。
胸郭出口症候群のしびれが強い時期に首肩へ行う電気刺激の施術|長丘はりきゅう整骨院
4
再発予防:なで肩を支える3つの筋肉を働かせる 僧帽筋上部・肩甲挙筋・前鋸筋が働くと、鎖骨と肩甲骨が下に落ちにくくなり、通り道の余裕が保たれます。寝たまま体幹と肩まわりの筋肉に刺激を入れるトレーニングに、荷物の持ち方や机の高さの調整を加えて、通院の間隔を少しずつ広げます。
胸郭出口症候群の再発予防で肩を支える筋肉を鍛えるトレーニング|福岡市城南区 長丘はりきゅう整骨院
▶ ご来院の前に
保険について
鍼灸は自費です 料金は料金ページをご覧ください。急に痛めたケガを併発している場合は、その部分に整骨院の施術で健康保険が使えることがあります。
施術時間
初診60〜90分/2回目以降30〜60分 血管の症状の除外と、狭い場所の絞り込みに初診の時間を使います。
お持ちいただくもの
整形外科の検査結果があればご持参ください 画像や神経伝導検査の結果は、鍼を打つ場所を決めるうえで貴重な手がかりになります。なくてもご相談いただけます。

当院が胸郭出口症候群の鍼灸で選ばれる理由は何ですか?

1
はり師・きゅう師と柔道整復師、両方の国家資格者が同じ院にいる深部の筋肉には鍼、肩甲骨の位置には手技。役割の違う2つの国家資格が同じ場所で連携するため、通う先を分けずに済みます。
国家資格をもつ柔道整復師による手技|胸郭出口症候群に対応する長丘はりきゅう整骨院
2
肩の高さと肩甲骨の位置を、専用ルームで記録してから施術なで肩の程度や頭の前への出方を写真で記録し、鍼と手技のあとに何が変わったかを目で確認できます。
なで肩・肩甲骨の位置を記録する姿勢分析ルーム|福岡市城南区 長丘はりきゅう整骨院
3
首をひねらない、音の鳴らない矯正鎖骨と第1肋骨のすき間を広げる調整は、専用ベッドの落下する仕組みを使い、首を勢いよく回す操作は行いません。
首をひねらない矯正に使う専用ベッド|長丘はりきゅう整骨院
4
日曜・祝日も20時まで受付腕を上げる仕事のあとに立ち寄れる時間帯まで開けています(水曜定休)。
日曜・祝日も20時まで受付する施術室|長丘はりきゅう整骨院
5
駐車場4台・西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分・キッズスペース抱っこで腕のしびれが強くなった産後の方も、お子様と一緒に通っていただけます。
お子様連れで鍼灸を受けられるキッズスペース|福岡市城南区 長丘はりきゅう整骨院
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LINEで「鍼で対応できる段階か」を先に聞ける血管の症状が疑われる方には、来院前に受診をおすすめすることもあります。無駄足にならないための窓口です。

医師・専門家・メディアからの評価

医師・クリニック院長 川浪憲一先生|長丘はりきゅう整骨院
川浪 憲一 先生
医師・クリニック院長
プロスポーツ選手 柳川桂賜選手|長丘はりきゅう整骨院
柳川 桂賜 選手
プロスポーツ選手
専門家・インストラクター 高橋裕也先生|長丘はりきゅう整骨院
高橋 裕也 先生
専門家・インストラクター

クリニック院長の川浪憲一医師から推薦文をいただいているほか、プロスポーツ選手・専門家の方々にもご利用いただいています。推薦の全文と健康雑誌での掲載内容はメディア掲載・推薦のページでご覧いただけます。

健康雑誌わかさに院長の施術が掲載|長丘はりきゅう整骨院
健康雑誌「わかさ」に掲載
チェッカーズ 鶴久政治様ご来院|長丘はりきゅう整骨院
チェッカーズ 鶴久政治様がご来院

「異常なし」のあとの腕のしびれ、
鍼で届く層から見直しませんか

血管の症状がないかを先に確かめ、鍼灸で対応できる段階かをお伝えします。日曜・祝日も20時まで受付。

胸郭出口症候群の鍼はどこに打つのですか?(3つの狭い場所と深さ)

首の横の斜角筋のすき間鎖骨と第1肋骨のあいだ、胸の前の小胸筋の下。神経はこの3か所を順に通って腕へ向かうため、鍼は狭くなっている場所に合わせて、首の横・鎖骨の上・胸の前の3か所を使い分けます。

① 斜角筋のすき間:首の横、胸鎖乳突筋の奥

前斜角筋と中斜角筋のあいだを神経の束が通ります。頭が前に出た姿勢や口で息をする癖があると、この2つの筋肉は頭を支えるために縮み続け、すき間が細くなります。

鍼は胸鎖乳突筋の後ろの縁から、前斜角筋と中斜角筋の境目を目標に進めます。肺の上端が近い場所のため、はり師は深さと角度を厳密に管理し、寝た姿勢で行います。

② 鎖骨と第1肋骨のあいだ:なで肩で最も狭くなる場所

ここは筋肉より骨のすき間が主役で、腕を上げると鎖骨が回って第1肋骨に近づき、なで肩の方はもともと余裕が少ない場所です。鍼で骨の位置は変えられないため、この場所には鍼よりも、鎖骨を引き下げている鎖骨下筋や周囲の緊張への鍼と、肩甲骨を持ち上げる筋肉のトレーニングを組み合わせます。

③ 小胸筋の下:胸の前、大胸筋の奥

小胸筋は肩甲骨の突起(烏口突起)から肋骨へ斜めに走る薄い筋肉で、その下を神経と血管がくぐります。巻き肩の姿勢で縮みやすく、腕を上げたときにしびれが増える方はここが関わっていることが多いです。

大胸筋の上から押しても小胸筋には力が届きにくいため、鍼で大胸筋を通り抜けて小胸筋の付け根に到達させます。胸の前のため、こちらも肺との距離を意識した浅めの角度で行います。

なで肩は鍼で変えられますか?(支える力という考え方)

なで肩の見た目を決めているのは骨の形ではなく、鎖骨と肩甲骨を吊り上げている筋肉の働きです。僧帽筋上部・肩甲挙筋・前鋸筋が働けば肩の位置は上がり、神経の通り道に余裕が戻ります。鍼はこれらの筋肉が働ける状態を整える役割で、力そのものはトレーニングでつけます。

肩は、鎖骨と肩甲骨が筋肉に吊られて宙に浮いている構造です。吊っている筋肉の力が弱いか、疲れて働けない状態だと、腕の重さで肩全体がずり下がり、鎖骨と第1肋骨のすき間がつぶれます。これが「なで肩で腕がしびれる」しくみです。

ここで誤解されやすいのが、なで肩の方の僧帽筋上部や肩甲挙筋は「こっているから、ゆるめればよい」という考え方です。実際には、これらの筋肉は肩を吊り上げ続けて疲れきっているため、ほぐすだけでは肩がさらに下がることがあります。

当院の鍼は、疲れて硬くなった筋肉の血流を戻し、力を出せる状態に整えるために用います。そのうえで、前鋸筋を含む3つの筋肉が肩甲骨を持ち上げる動きを、施術後のトレーニングで反復します。なで肩の骨格はそのままでも、支える力が戻れば肩の位置としびれの出方は変わっていきます。肩甲骨のコントロールを段階的に取り戻す考え方は、保存療法のレビューでも中心に置かれています(Watson LA et al., Manual Therapy 2010)。

胸郭出口症候群は整形外科と鍼灸、どちらが先ですか?

血管の症状(手指の変色・冷え・むくみ・脈が弱い)や、急な握力低下・筋肉のやせがあれば整形外科が先です。それらがなく、整形外科で骨や神経に大きな異常がないと確認されたうえで腕のしびれ・だるさが続いている方は、鍼灸の対象になります。両方に並行して通うこともできます。

役割は次のように分かれます。

  1. 整形外科(医科)の領域:レントゲンやMRI、超音波といった画像検査、神経伝導検査による神経の障害の程度の測定、頸肋という余分な肋骨の有無の確認、そして手術が必要かどうかの判断。血管の症状がある場合は血管外科と連携することもあります。
  2. 当院(鍼灸・柔道整復)の領域:画像に映らない筋肉の硬さと肩甲骨の位置を見立て、深部の筋肉に鍼で働きかけ、支える筋肉を働かせて再発を防ぐこと。薬の要否や手術の判断は行いません。

整形外科で受けた検査の結果は、当院で鍼を打つ場所を決める材料になります。「異常なし」という結果も、骨や大きな神経の障害が除外されたという大切な情報ですので、お持ちの方はご持参ください。

胸郭出口症候群の鍼灸に健康保険は使えますか?

当院の胸郭出口症候群への鍼灸は自費です。料金は料金ページをご覧ください。急に痛めたケガを併発している場合は、その部分に整骨院の施術で健康保険が使えることがあります。

腕のしびれ・だるさは数週間から数年かけて続く慢性の症状であることがほとんどで、発生した日と原因が明らかな急性のケガとは扱いが異なります。ご自身の状態がどちらに当たるかは、初診でお伝えします。

胸郭出口症候群の鍼灸は何回通うと腕のしびれが楽になりますか?

当院では3〜6ヶ月・週1〜2回が目安です(状態により変わります)。所要時間は初診60〜90分・2回目以降30〜60分です。なで肩を支える筋肉が働くようになるまでに時間がかかるため、しびれが減ったあとも間隔を空けながら通院を続ける期間を設けます。

回数を先にお伝えするのは、ゴールが見えないまま通う不安を減らすためです。「腕を上げていられる時間」「しびれが出るまでの動作の回数」など、ご自身で測れる目安を初診のうちに一緒に決めます。

前半は鍼で深部の筋肉をゆるめて通り道を広げる期間、後半は支える筋肉を育てて広さを保つ期間です。後半を省くと、腕の重さで肩が再び下がり、同じ場所で神経が押されやすくなります。

🏥 当院での傾向(一次情報)

胸郭出口症候群で鍼灸を希望される方には、整形外科で画像検査を受けて「異常なし」と言われたあと、湿布とビタミン剤で数ヶ月過ごしてから来院される方が目立ちます。

お仕事では美容師・保育・介護など腕を上げ続ける職種のほか、抱っこが長い産後の方も多く、肩の先が下がった体型で「肩ひもが落ちる」と話される方が少なくありません。鍼を初めて受ける方がほとんどのため、初回は本数を少なめにして響きの感じ方を確かめながら進めています。

※これは統計ではなく、当院の施術現場での傾向としてお伝えするものです。

胸郭出口症候群で来院までのあいだ、腕のしびれに自分でできることは?

3つあります。①腕を上げ続ける動作を区切る ②荷物を軽くして肩ひもを左右で持ち替える ③肩をすくめて5秒止め、ゆっくり下ろす動きを1日数回。③はなで肩を支える筋肉を目覚めさせる動きです。しびれが強まる動作は避けてください。

症状のしくみと整骨院での対応は胸郭出口症候群の整骨院での対応ページに、しびれる指の位置から原因を切り分ける考え方は手のしびれの解説ページにまとめています。首の付け根の緊張が強い方はストレートネックの鍼灸ページ、肩こりが主体の方は肩こりの鍼灸ページもあわせてご覧ください。

よくある質問(FAQ)

お電話(080-7982-3536)またはLINEでのご予約をおすすめしています。鍼はお一人ずつ時間を確保して行うため、事前にご連絡いただくとお待たせせずにご案内できます。受付は月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)です。
大きな違いは「届く深さ」と「担当者の資格」です。マッサージや整体は皮膚の上から手で押す方法のため、神経を押している斜角筋や小胸筋の深部には力が届きにくくなります。当院では国家資格をもつはり師が、その深部に鍼で直接働きかけ、柔道整復師が肩甲骨の位置を整えます。
はい、キッズスペースをご用意しています。抱っこや授乳で腕を使い続けて、腕のしびれが強くなった産後の方も通われています。鍼の施術中はお子様がそばで遊べる位置にベッドをご案内しますので、ご希望を予約時にお知らせください。
胸郭出口症候群への鍼灸は自費のため、保険証がなくてもお受けいただけます。なお、来院までに急に首や肩を痛めたケガがある場合は、その部分に整骨院の施術で健康保険が使えることがあります。念のためマイナ保険証をお持ちいただくと安心です。
首の横と鎖骨の上、胸の前に鍼を打つため、襟ぐりが広めのトップスか、前が開く服が便利です。タオルで胸元を覆いながら行いますので、お仕事帰りの服装でもご相談ください。ネックレスは施術前に外していただきます。
当院で使う鍼は髪の毛ほどの細さで、皮膚を通るときの感覚は軽い圧を感じる程度です。深部の筋肉に届いたときに腕へ抜けるような重い響きが出ることがありますが、これは目標に達した合図で、抜けば数秒でおさまります。首の横は肺の上端が近いため、はり師が深さと角度を管理し、寝た姿勢で行います。初回は本数を少なめにして感じ方を確かめながら進めますので、不安な点は遠慮なくお伝えください。
はい、並行して受けていただけます。整形外科の画像検査や神経伝導検査、薬の処方と、当院の鍼灸は役割が異なり、互いに妨げになりません。検査結果をお持ちいただければ、鍼を打つ場所を決める手がかりになります。医師から施術を控えるよう指示がある場合は、その指示を優先してください。
支える筋肉を育てる期間を省くと、再発しやすくなります。なで肩の方は鎖骨と第1肋骨のすき間がもともと狭く、鍼でゆるめた筋肉が腕の重さで再び引き伸ばされやすいためです。当院では、しびれが減ったあとに僧帽筋上部・肩甲挙筋・前鋸筋を働かせるトレーニングと、荷物の持ち方の見直しを組み込み、通院の間隔を空けながら再発を防ぎます。

湿布と薬で変わらなかった腕のしびれに、
鍼で届く選択肢を

福岡市城南区・南区・早良区から通われています。血管の症状の確認から始めますので、初めての方もご安心ください。

福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F|西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分|駐車場4台
月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)

出典・参考文献
  1. Wei X, Du Q, Ma D, Guo X, Yang Q. "Efficacy and Safety of Acupuncture Combined with Traditional Chinese External Therapy for the Treatment of Scalenus Anticus Syndrome: A Systematic Review and Meta-Analysis." Journal of Pain Research, 2026;19. doi:10.2147/JPR.S609709(11件の無作為化比較試験・746名。鍼+外用療法群は有効率RR 1.21(95%CI 1.13〜1.29)、痛みスコアMD −1.04(同 −1.58〜−0.50)、再発RR 0.32(同 0.14〜0.70)。証拠の確実性は低い)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42454012/
  2. Vanti C, Natalini L, Romeo A, Tosarelli D, Pillastrini P. "Conservative treatment of thoracic outlet syndrome. A review of the literature." Europa Medicophysica, 2007;43(1):55-70.(保存療法10研究+比較3研究。症状軽減・機能改善・職場復帰に有効と思われるが、無作為化比較試験がなく偽治療との優劣は不明)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16955064/
  3. Lindgren KA. "Conservative treatment of thoracic outlet syndrome: a 2-year follow-up." Archives of Physical Medicine and Rehabilitation, 1997;78(4):373-378.(119名・平均24.6ヶ月の追跡。88%が結果に満足、73%が職場復帰)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9111456/
  4. Peek J, Vos CG, Ünlü Ç, van de Pavoordt HDWM, van den Akker PJ, de Vries JPM. "Outcome of Surgical Treatment for Thoracic Outlet Syndrome: Systematic Review and Meta-Analysis." Annals of Vascular Surgery, 2017;40:303-326.(12論文。動脈・静脈タイプで優・良が90%、神経タイプでDASHが28.3ポイント改善。神経タイプの診断基準の未統一が課題)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27666803/
  5. Vickers AJ, Vertosick EA, Lewith G, MacPherson H, Foster NE, Sherman KJ, Irnich D, Witt CM, Linde K. "Acupuncture for Chronic Pain: Update of an Individual Patient Data Meta-Analysis." The Journal of Pain, 2018;19(5):455-474.(39試験・20,827名。鍼は偽鍼・無治療より有意に優れ、効果は1年後もおよそ15%減にとどまる。慢性の痛み全般が対象)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29198932/
  6. Sanders RJ, Hammond SL, Rao NM. "Diagnosis of thoracic outlet syndrome." Journal of Vascular Surgery, 2007;46(3):601-604.(神経性が全体の90%を大きく超え、動脈性は1%以下)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17826254/
  7. Watson LA, Pizzari T, Balster S. "Thoracic outlet syndrome part 2: conservative management of thoracic outlet." Manual Therapy, 2010;15(4):305-314.(保存療法が第一段階として推奨され、その中心は肩甲骨のコントロール・動き・位置の段階的な回復)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20382063/
院長 河野太朗(柔道整復師)の施術風景|長丘はりきゅう整骨院 監修:院長 河野太朗(柔道整復師・国家資格)
施術歴14年以上|鍼に関する記述は在籍のはり師・きゅう師(国家資格)の監修協力|画像検査・神経伝導検査・手術の要否判断は整形外科(医科)の領域です|院長の経歴・想いはこちら ›

最終更新日:2026年9月9日

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