腰椎すべり症 鍼灸 福岡市城南区|腰の重だるさ・脚のしびれに鍼で何ができるか・通院の目安

腰椎のすべりそのものを鍼で元の位置に戻すことはできません。当院が向き合うのは、すべった骨の脇で萎縮しやすい多裂筋という深い筋肉です。2021年に中国で行われた盲検化のない試験では、医療機関の神経ブロックに鍼を追加した群の有効率が94.29%、追加しなかった群が77.14%でした(鍼だけの効果を示した数字ではありません)。
「すべっている」と言われたレントゲンの結果と、いま出ている重だるさやしびれは、同じ骨を指していても中身が違うことがあります。骨の並びは画像の話、痛みは筋肉と神経の話——このページでは、その境目をはっきりさせたうえで、当院の鍼灸がどこに手を出せるかを数字とともに説明します。
| 費用の扱い | 自費診療でご案内しています 料金の詳細は初回にご説明します。くわしくは料金ページをご覧ください。 |
| 通院回数の目安 | 急性:約1ヶ月・週2〜3回/慢性:3〜6ヶ月・週1〜2回 施術時間は初回60〜90分、2回目以降30〜60分が目安です。状態により変わります。 |
| 受診の目安 | 排尿・排便の異常/進行する筋力低下/両脚のしびれ → 鍼灸院より先に医療機関へ 安静時も引かない強い痛みや発熱を伴う場合も同様です。 |
| 統計データ | すべった高さの多裂筋は萎縮の程度が強く(213名・p<0.001)、萎縮が強いほど腰の痛みの点数も高い相関(Zhang C et al., Frontiers in Medicine 2025) 相関を示した観察研究で、因果関係を証明したものではありません。詳しくは下の「根拠」で説明します。 |
- 尿が出にくい・もれる、排便がしにくい
- 脚の力が抜ける感じが、日を追って進んでいる
- 両脚に広がるしびれが出ている
- 横になって休んでも引かない強い痛みがある
- 発熱を伴う腰の痛みがある
どれか一つでも思い当たれば、次の一歩は鍼灸院ではなく医療機関です。
鍼とお灸の施術は、国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が担当します。院長・河野太朗(柔道整復師)の手技とあわせ、それぞれの国家資格者が連携して組み立てます。骨のずれの評価や手術適応の判断は整形外科(医科)の領域で、当院が口をはさむことはありません。
レントゲンやMRIの結果をお持ちの方は、そのままお持ちください
こんな腰椎すべり症のお悩みはありませんか?
- レントゲンで「すべっている」と言われたが、湿布と様子見で終わった
- 腰を後ろへそらせると、ベルトのあたりに響く感じがある
- 長く立っていると、腰から太ももにかけて重だるさが出てくる
- マッサージを受けた直後は楽でも、翌日にはまた重い
- 片側だけお尻から足先にかけてしびれが出ることがある
- 「骨のずれは変わらない」と言われ、何をすればいいのか分からない
- 部活や仕事で腰を反らす動作が多く、痛みが続いている
- 手術は避けたいが、このまま様子を見ていいのか不安
3つ以上当てはまる方は、骨のずれとは別に、鍼灸で扱える部分がどこかを具体的にお伝えします。
LINEで症状を相談する(無料)なぜ、画像のずれの大きさと今の痛みは一致しないのですか?
レントゲンに写るのは骨がどれだけずれているかだけで、その骨の周りの筋肉がどれだけ働いているかまでは写らないからです。同じ「すべり」でも、周りの筋肉の状態しだいで、日々の重だるさは変わります。
2025年に発表された213名の画像研究では、すべりのある高さの多裂筋(背骨のすぐ脇にある深い筋肉)は、すべりのない高さより萎縮の程度が強いという結果でした。さらに、萎縮が強い人ほど腰の痛みの点数(VAS・ODI)も高い傾向がみられています。
この研究は過去のカルテを振り返って調べたもので、萎縮が痛みの原因だと証明したわけではありません。それでも、「骨のずれ」と「痛みの強さ」の間に、多裂筋という別の要素が挟まっている可能性を示す材料にはなります。
なぜ当院の鍼灸で改善が期待できるのですか?——多裂筋という切り口から
当院の鍼が向かう先は、骨のずれではなく、すべった高さで萎縮・緊張しやすい多裂筋・腰方形筋です。指や手のひらの圧では届かない深さのため、鍼で位置を絞ってアプローチします。鍼とお灸は国家資格をもつはり師・きゅう師が担当します。




両脚のしびれ・排尿排便の障害・進行する筋力低下がある場合は、当院の鍼灸より整形外科・救急の受診が最優先です。まだ画像を撮っていない方は、先に医療機関で確認を受けていただくようお願いしています。
当院が選ばれている6つの理由





医師・専門家・メディアからの評価



医師の川浪憲一先生(クリニック院長)から「患者さんの根本原因を丁寧に探り、適切なアプローチで改善へ導く本物の技術。医師として自信を持って推薦できます」との推薦をいただいています(推薦の全文はこちら)。


腰椎すべり症に鍼は何ができて、何ができないのですか?
境目ははっきりしています。骨がどれだけずれているか、成長期の分離部分がくっつくかどうかは、鍼で変えられません。一方で、すべった高さで縮んで固まった多裂筋・腰方形筋の緊張は、鍼で扱える範囲です。
いちばん上の段だけは、当院の鍼灸では動かせません。「鍼で骨のずれが元に戻ります」という説明はいたしません。ここを最初にはっきりさせたうえで、残る段に手を尽くします。
すべった骨の周りの筋肉は、本当に痩せていくのですか?
はい、複数の画像研究で確認されています。すべりのある高さでは、多裂筋という深い筋肉の萎縮が周囲より強いことが分かっています。萎縮の強さは、痛みの強さやすべりの程度そのものとも関連が示されています。
痛みとの関連。Zhang Cらが2025年に Frontiers in Medicine 誌へ発表した研究では、変性すべり症の患者213名の画像を調べました。すべりのある高さの多裂筋は、すべりのない高さより萎縮の程度が強く(p<0.001)、萎縮が強い人ほど腰の痛みの点数(VAS・ODI)も高い相関がみられています。
すべりの程度との関連。Hoehlらが2026年に European Spine Journal 誌へ発表した、分離すべり症と診断された成人78名(年齢の中央値48.5歳)の研究では、多裂筋の萎縮の程度がすべりの大きさと関連していました(脂肪に置き換わった割合で p<0.001、筋肉の断面積で p=0.028)。一方、他の筋肉(脊柱起立筋・大腰筋)にはこの関連が見られませんでした。
どちらもカルテや画像を振り返って調べた研究で、「多裂筋を鍛えればすべりが戻る」ことまでは証明していません。それでも、すべり症という同じ診断名の中でも、多裂筋の状態しだいで症状の出方が変わりうることを示す材料にはなります。
| 研究名 | 対象人数 | 結果(限界含む) |
|---|---|---|
| Zhang C ら(Frontiers in Medicine 2025・後ろ向き観察研究) | 変性すべり症213名 | すべりのある高さの多裂筋は萎縮の程度が有意に強い(p<0.001)。萎縮が強いほど腰の痛みの点数(VAS・ODI)が高い相関。因果関係を示すものではない。 |
| Hoehl BU ら(European Spine Journal 2026・後ろ向き横断研究) | 分離すべり症78名 | 多裂筋の萎縮の程度がすべりの大きさと関連(脂肪化 p<0.001/断面積 p=0.028)。脊柱起立筋・大腰筋には関連なし。対象は成人78名(年齢中央値48.5歳)。横断研究で前後関係は不明。 |
鍼を神経ブロックに追加すると、何が変わるのですか?
中国で行われた比較試験があります。神経ブロックだけの群より、鍼を追加した群のほうが改善率が高かったという報告です。ただし盲検化されていない試験である点は、正直にお伝えしておきます。
試験の内容。Wang Yらが2021年に International Journal of Burns and Trauma 誌へ発表した無作為化比較試験では、グレード1の腰椎すべり症の患者140名を、神経ブロックのみの群(70名)と、鍼灸を神経ブロックに追加した群(70名)に分けて比較しました。
結果。治療の有効率は、鍼灸を追加した群で94.29%、神経ブロックのみの群で77.14%でした(P=0.036)。痛みの強さ(VAS)と機能障害の指数(ODI)も、鍼灸を追加した群でより改善しています。
限界。この試験は盲検化されておらず、施術者と評価者が割り付けを知り得る状態でした。単一国での試験で、他の集団でも同じ結果になるとは限りません。
当院はこの数字だけを根拠に、鍼の効果を言い切ることはしません。神経ブロックという医療行為への上乗せとしての報告であり、当院で行う鍼灸単独の効果を保証するものではないためです。
| 研究名 | 対象人数 | 結果(限界含む) |
|---|---|---|
| Wang Y, Dai S, Yang A(Int J Burns Trauma 2021;11(3):177-183・無作為化比較試験) | グレード1の腰椎すべり症140名(神経ブロックのみ70名・鍼灸+神経ブロック70名) | 有効率は鍼灸追加群94.29%・神経ブロックのみ群77.14%(P=0.036)。VAS・ODIも鍼灸追加群でより改善。盲検化なし・単一国の試験という限界がある。 |
腰椎すべり症は整骨院と病院、どちらに相談すればいいですか?
まだ画像検査を受けていない方、上部の危険サインに当てはまる方は、先に整形外科です。すでに診断を受けて経過を見ている段階であれば、保存療法を補う形で当院の鍼灸をご利用いただけます。
骨がどれだけずれているか、分離部分がくっついているかどうかは、レントゲンとMRIでしか分かりません。当院で手を当てて分かることではないため、この判断は整形外科にお任せしています。
一方で、その骨の周りの筋肉がどれだけ緊張しているか、どの動作で症状が強まるかは、当院が日々の施術の中で確認している範囲です。整形外科での通院を続けながら当院に来られる方も多く、主治医の方針に異を唱えることはありません。
診断名を持って来院される方から多くうかがうのが、「骨のずれは変わらないと言われ、それ以上は何も言われなかった」というお話です。骨の名前は分かっても、自分の腰の筋肉が今どういう状態かは説明されていない——その空白を埋めるところから施術を始めるケースが目立ちます。
※統計データではなく、当院での臨床上の実感としてご紹介しています。
腰椎すべり症の鍼灸は何回くらいで変化を感じますか?
長く続く重だるさは慢性の扱いとし、3〜6ヶ月・週1〜2回のペースを目安としています。急に痛めた場合は1ヶ月・週2〜3回から様子を見ます。施術時間は初回60〜90分、2回目以降30〜60分です。
目安をお伝えするのは、骨のずれが変わらないことを理由にした終わりの見えない通院を避けるためです。数回受けても重だるさやしびれに変化がまったくない場合は、その旨を率直にお伝えし、主治医への相談をおすすめします。
自宅でできることはありますか?
やることは2つです。①腰を反らせる動作を減らす ②反らさない範囲で体を動かし続ける。動かなさすぎると多裂筋の萎縮が進みやすく、動かしすぎると反りの負担が増えるため、この間を探ります。
- そらす場面を減らす:洗濯物を高い位置に干す、うつ伏せでスマートフォンを見る、長く立ち続けるなど、反り姿勢が続く場面を洗い出します。
- 動かない日を作らない:痛みが強い時期でも、腰を反らさない範囲での軽い運動(座った姿勢での足踏みなど)は続けやすい方法です。
- 冷やしすぎない:長引く重だるさには冷えが関わることがあります。入浴で全身を温める習慣も、あわせておすすめしています。
お尻から脚のしびれが主役の方は坐骨神経痛への鍼のページを、歩くと脚がしびれて休むと楽になる方は脊柱管狭窄症への鍼のページもあわせてご覧ください。分離症・変性すべり症の違いなど診断名そのものの整理は腰椎すべり症・分離症の総合ページに詳しくまとめています。
よくある質問(FAQ)
当院の鍼が向かうのは、すべった高さで縮んで固まった多裂筋・腰方形筋です。骨と筋肉、どちらの話をしているかを初回にはっきりお伝えします。
加えて、指や手のひらの圧では背骨のきわの奥にある多裂筋までは届きません。鍼はその深さに直接アプローチできる点が異なります。
片側の軽いしびれで、整形外科での画像検査を終えて経過を見ている段階であれば、保存療法の補完として当院での鍼灸を併用いただけます。
骨のずれとは別に、
今のつらさに向き合いませんか
福岡市城南区・南区・早良区から多数ご来院。まずはお気軽にご連絡ください。
福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F|西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分|駐車場4台
月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)
- Zhang C, Sun R, Wu X, Sun X. "Correlation and risk factor analysis of multifidus muscle atrophy in degenerative lumbar spondylolisthesis." Frontiers in Medicine (Lausanne), 2025;12:1609660.(変性すべり症213名/すべり高さの多裂筋萎縮はp<0.001で有意に強く、萎縮の程度は腰痛のVAS・ODIと正の相関)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40568205/
- Hoehl BU, Bürck LV, Akta CC, et al. "Beyond the pars defect: multifidus degeneration as an independent predictor of vertebral slippage severity in isthmic lumbar L5 spondylolisthesis." European Spine Journal, 2026;35(5):2963-2971.(分離すべり症78名/多裂筋の脂肪化・萎縮とすべりの大きさが関連。脊柱起立筋・大腰筋には関連なし)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41665663/
- Wang Y, Dai S, Yang A. "Effect evaluation of acupuncture combined with nerve block treatment on patients with lumbar spondylolisthesis." International Journal of Burns and Trauma, 2021;11(3):177-183.(グレード1すべり症140名/鍼灸+神経ブロック群の有効率94.29%・神経ブロックのみ群77.14%・P=0.036/盲検化なし)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34336382/
- 日本整形外科学会「腰椎分離症・分離すべり症」症状・病気をしらべる https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spondiyolysis.html
- 日本整形外科学会「腰椎変性すべり症」症状・病気をしらべる https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spondylolisthesis.html

施術歴14年以上|鍼灸に関する記述は在籍の鍼灸師(はり師・きゅう師)の監修協力|画像診断・手術適応の判断は整形外科(医科)の領域です|院長の経歴・想いはこちら ›
最終更新日:2026年9月24日