シンスプリント 鍼灸 福岡市城南区|すねの内側の痛み・走ると出る痛みに鍼で何ができるか・復帰の目安

シンスプリントは、走る人の5〜35%が経験するすねの内側の痛みです(Newman P et al. 2013)。休むと引くのに走り出すと同じ場所へ戻るのは、骨のふちに沿った広い範囲の負担が、休んでいる間もそのまま残っているからです。福岡市城南区の長丘はりきゅう整骨院は、鍼を主役に置かず、走る量の戻し方まで一緒に決めます。
2週間休んで痛みが消えたのに、走り出して数日で同じ場所が痛みだす。大会や記録会の日が決まっていて、逆算の相談ができていない。
毎シーズン、走り込みの時期になると同じすねが痛くなる。湿布とアイシングでしのぎながら、痛みを言い出せていない。
このページは、休めば引くと分かっているのに走れば戻る、その往復から抜け出せない方のために書いています。
できることとできないことを先に書きます。鍼は骨のふちの炎症を直接消したり、骨の強さを入れ替えたりする手段ではありません。すねの一点を押すと激しく痛む方、片脚で跳ぶと鋭く痛む方は、整形外科でのレントゲンやMRIが先です。
| 保険の適用 | 急に痛めたケガは整骨院の施術で健康保険が使える場合あり 鍼灸は自費です。料金は料金ページをご覧ください。 |
| 通院の目安 | 当院では3〜6ヶ月・週1〜2回が目安です(状態により変わります) くり返しているすねと、走る量の戻し方まで付き合う場合の幅です。施術時間は初診60〜90分、2回目以降30〜60分をみてください。 |
| 受診の目安 | すねの一点を押すと激痛・片脚で跳ぶと鋭く痛む・夜間も痛む → 先に整形外科(レントゲン・MRI) 新兵429名を追った研究では、痛みと圧痛に片脚ホップの痛みが加わると疲労骨折のオッズ比が52.04でした(Milgrom C et al., J Sci Med Sport 2021)。 |
| 統計データ | シンスプリントは走る人の5〜35%に起こる(Newman P et al., Open Access J Sports Med 2013) 競技者42名の研究では、段階的なランニングだけで全快までが91.6±43.0日、体外衝撃波を足した群は59.7±25.8日でした(Moen MH et al., Br J Sports Med 2012)。 |
- すねの一点を指で押すと、飛び上がるほど鋭く痛む
- 片脚でその場を跳ぶと、すねに鋭い痛みが走る
- 走っていないとき・夜寝ているあいだにも痛む
- すねが腫れている・さわると熱をもっている
- 歩くだけで痛く、その脚に体重を乗せられない
- ふくらはぎが張り詰めて、足の指がしびれる・感覚が鈍い
- 熱が出ている・皮膚の赤みが広がってきた
1つでも当てはまる場合は、施術より先に医療機関へ。
圧痛の帯の測定、片脚ホップ、足首とアーチの見立てを行うのは院長の河野太朗(柔道整復師・国家資格)です。鍼とお灸を担当するのは在籍のはり師・きゅう師(国家資格)になります。脛骨の疲労骨折を疑う所見が出た場合は、鍼に入らず医療機関へおつなぎします。
痛みが出はじめた週・いまの1週間の走行距離・次の試合の日付をお書き添えください。初回の確認を短い時間で終えられます
- 走ると戻るすねの内側の痛み、こんな状態で止まっていませんか?
- なぜ、休むと引いたシンスプリントが走り出すと同じ場所に戻るのですか?
- シンスプリントに鍼灸は効くのですか?(MTSSを対象にした研究の中身)
- シンスプリントの鍼灸を、当院では何から確かめますか?
- 大会が近い方・毎年くり返す方に、当院が用意しているものは何ですか?
- 医師・専門家・メディアからの評価
- シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎・MTSS)では、すねの内側で何が起きているのですか?
- シンスプリントと脛骨の疲労骨折は、どこで見分けるのですか?
- シンスプリントは整形外科と鍼灸のどちらが先ですか?
- シンスプリントの鍼灸は健康保険が使えますか、自費になりますか?
- シンスプリントの鍼灸に、何回くらい通えばいいのですか?
- シンスプリントから走る練習に戻れるのはいつですか?(復帰の目安)
- シンスプリントの再発を防ぐには、走行量とシューズをどうすればいいのですか?
- 来院までの間、すねの内側の痛みに自分でやれることはありますか?
- よくある質問(FAQ)
- すね・脚の関連ページ
走ると戻るすねの内側の痛み、こんな状態で止まっていませんか?
- 2週間休んで痛みが消えたのに、走り出して3日目には同じ場所が痛みだした
- すねの内側を骨のふちに沿ってなぞると、指3本ぶんより長い範囲がぼんやり痛い
- 大会・記録会・セレクションの日が決まっていて、逆算の相談ができていない
- 走り込みの季節になるたび、毎年同じ側のすねが痛くなる
- 整形外科で「骨は大丈夫」と言われたが、そのあとの練習量の決め方を誰にも見てもらっていない
- 片脚でその場を跳んでも一点の激痛はないのに、走るとそのたび同じ痛みが出る
- ふくらはぎのストレッチは続けているのに、距離を元に戻すと痛みも戻る
- 顧問やチームメイトに痛みを言い出せず、湿布とアイシングで持ちこたえている
「痛いというより、走ると毎回戻ってくるのが困る」という段階でも構いません。痛みが出はじめた週・いまの走行距離・次の試合の日付をLINEに書いて送ってください。鍼に進んでよい段階か、画像検査が先の状態かを見立ててお返しします。
LINEで症状を相談する(無料)なぜ、休むと引いたシンスプリントが走り出すと同じ場所に戻るのですか?
痛みが引くことと、骨とその周りが負荷に耐えられるようになることが、別の時間で進むためです。シンスプリントは牽引による骨膜の炎症だけでは説明できず、骨の吸収が形成を上回った状態として整理されています(Moen MH et al. 2009)。休むと痛みの側だけが先に引き、走り出すとすねの内側の骨のふちへ同じ量の負担が戻るため、同じ場所が同じように痛みます。
つま先で地面を押し、土踏まずを支える筋(ヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋)は、すねの内側の骨のふちに並んでついています。着地でアーチが沈むたびに、この筋が引き伸ばされながら働き続けます。
この引っ張りが骨のふちに伝わる、という説明が長く使われてきました。ただしMoenらは、牽引による骨膜炎という見方が組織を調べた研究では支持されておらず、骨そのものが負荷に追いつけていない状態だと述べています。
つまり、休んで痛みが引いた時点では、骨の側の作りかえも、筋とアーチの働き方も、まだ元のままです。そこへ以前と同じ距離を戻せば、同じ場所に同じ力が集まります。
くり返す人がくり返すのも、数字に出ています。ランナーを対象にした解析では、以前にシンスプリントを起こしたことがある人のリスク比は3.74で、調べられた要因のなかで最も大きいものでした(Newman P et al. 2013)。
鍼は、この往復のうち「引っ張る側の筋」に直接届かせる手段です。ねらいは、ヒラメ筋と後脛骨筋の硬い部分をゆるめ、足首を反らせる幅を広げて、走る量を戻す作業を進めやすくすることです。
| 走ると戻る理由 | 体で起きていること | 鍼にできること |
|---|---|---|
| 骨の側の遅れ | すねの骨のふちで、吸収が形成を上回ったまま負荷に追いついていない | 鍼で骨を作り替える手段はありません。走る量と休みの配分で時間を渡す領域です |
| 筋の張りと足首の硬さ | ヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋が縮んだままで、足首を反らせる幅が狭い | 鍼とお灸、柔道整復師の手技がまっすぐ向き合う部分です |
| 接地とアーチのくずれ | 着地で土踏まずが沈み、体重が内側へ逃げたまま蹴り出している | 鍼だけでは変わりません。中敷きと接地の練習、靴の見直しで補います |
シンスプリントに鍼灸は効くのですか?(MTSSを対象にした研究の中身)
正直に申し上げると、シンスプリントへの鍼の質の高い試験は限られます。今回の検索では鍼そのものの無作為化比較試験は見つからず、近いのはヒラメ筋へのドライニードリングの試験1件(50名)で、痛みの点数が7±1.30から2±0.87へ下がった一方、足首の可動域は変わりませんでした(Singh A et al. 2025)。施術全体をまとめたレビューも「どの方法も推奨できない」と結論しており(Winters M et al. 2013)、当院は鍼を走る量を戻すための下ごしらえと考えています。
鍼そのものの無作為化比較試験は、今回の検索では見つかりませんでした。近いのはヒラメ筋のトリガーポイントへのドライニードリングの試験1件で、大学競技者50名(施術25名・対照25名)を対象に、痛みの点数が7±1.30から2±0.87へ下がっています(Singh A et al. 2025)。同じ試験で足首を反らせる角度は変わらず、短期の痛みだけが動いた結果でした。
同じ雑誌には、シンスプリントのドライニードリング試験の方法論を論じた寄稿も掲載されています(Karademir HK & Akıncı A 2026)。鍼としての報告は、すねの骨と骨のあいだの膜へ刺した2名の症例報告があり、直後から痛みが下がって4週間続いたと記されています(Riegleman DL & Creech JA 2021)。2名は根拠として最も弱い水準で、当院はこれを効果の証明として扱いません。
施術全体を見渡したレビューでは、11件の試験すべてで偏りのリスクが高く、どの方法も推奨できないと結論されています(Winters M et al. 2013)。そのなかで、骨膜へ細かく刺す手法や氷のマッサージ、体外衝撃波は「効く可能性がある」側に分類されました(根拠の水準は3〜4)。同じレビューは、ストレッチと筋力強化、着圧ソックス、下腿の装具、低出力レーザーは効果が示されていないと整理しています。
数値としては、下腿の装具が標準化差−0.06(95%信頼区間−0.44〜0.32・p=0.76)、イオン導入が標準化差0.09(−0.50〜0.68・p=0.76)で、いずれも差がありませんでした(同レビュー)。体外衝撃波が最も有望だと述べられていますが、それでも推奨の水準には届いていません。
鍼そのものは、別の症状でなら大規模に調べられています。39試験・20,827名の個別患者データを統合した解析では、慢性の筋骨格系の痛み・変形性関節症・頭痛・肩の痛みで、偽の鍼より約0.2標準偏差、無処置より約0.5標準偏差の差があり、1年後も効果の減りは約15%にとどまりました(Vickers AJ et al. 2018)。ただしこの解析にシンスプリントは含まれていないため、そのまま当てはめることはできません。
どれだけ起きているか。ランナーを対象にした系統的レビューでは、シンスプリントは走る人の5〜35%に起こるとされ(Newman P et al. 2013)、軍と競技者を含むレビューでは4〜35%と報告されています(Moen MH et al. 2009)。珍しい痛みではなく、走る量が増える時期に集まります。
目印は、すねの内側の骨のふち(脛骨後内側)に沿って5cm以上の長さで押して痛むことです(Moen MH et al. 2009)。同じレビューは、牽引による骨膜炎という説明が組織の研究で支持されず、骨の吸収が形成を上回る状態として整理しています。画像検査はよく研究されているものの、症状のない人にも異常所見が出るため価値は限られる、とも述べています。
なりやすさの数字では、以前にシンスプリントを起こしたことがある人のリスク比が3.74(95%信頼区間1.17〜11.91)と最も大きく、以前に足底装具を使っていた人は2.31(1.56〜3.43)、女性は1.71(1.15〜2.54)、舟状骨の下がりが10mmを超えると1.99(1.00〜3.96)でした(Newman P et al. 2013)。走った年数が少ないことは標準化差−0.74、BMIの高さは0.24、男性の股関節外旋の大きさは0.67でした(同研究)。10論文をまとめた解析で、男女を分けて調べる必要があると著者が述べている点が限界です。
21研究を集めた別の系統的レビューでは、BMIの差0.79、舟状骨の下がりの差1.19mm、足首を伸ばす角度の差5.94度、股関節外旋の差3.95度が危険因子とされました(Hamstra-Wright KL et al. 2015)。一方で、足首を反らせる角度(背屈)と膝のQ角は危険因子ではない、とはっきり書かれています。当院がふくらはぎの硬さとアーチの沈みを最初に測るのは、この2つのレビューで共通して残った項目だからです。
診断は、問診と触診でそろいます。競技者49名(46名が2回の評価を完了)を2人の診察者が別々に判定した研究では、一致率96%、カッパ係数0.89(95%信頼区間0.74〜1.00)でした(Winters M et al. 2018)。ただし、MTSSと判定された34名のうち11名(32%)に下腿の別のケガが重なっていたことも同時に示されています。
疲労骨折との分かれ目。新兵429名を14週間追った研究では、疲労骨折は圧痛の帯が10cm以下のときに起きており、痛みと圧痛に片脚で跳んだときの痛みが加わると、疲労骨折のオッズ比は52.04(95%信頼限界2.80〜967.74)でした(Milgrom C et al. 2021)。痛みの点数の高さは予測になりませんでした。
同じ研究では、まず10〜14日休ませる手順で、3分の2以上が画像検査なしで対応できたと報告されています。信頼限界の幅が2.80〜967.74と非常に広く、対象が男性の新兵である点が限界です。
復帰までの日数。競技者42名の研究では、段階的なランニングだけを行った群の全快までが91.6±43.0日、これに体外衝撃波を足した群が59.7±25.8日でした(Moen MH et al. 2012・p=0.008)。全快の定義は「決めた強度で18分続けて痛みなく走れること」で、無作為化も盲検もされていない観察研究である点が限界です。
ストレッチを足せば早く戻れる、とは言えません。同じ年の無作為化試験では、競技者74名を段階的なランニングのみ・ふくらはぎのストレッチと筋力強化を足す・着圧ソックスを足すの3群に分け、走れるようになるまでの時間に差はありませんでした(Moen MH et al. 2012)。14名(18.9%)は進まずに脱落しており、ストレッチが無駄という意味ではなく、それだけで日数が縮む根拠はないという読み方をしています。
インソールは、早く楽になる側に振れました。女性のランナー50名を、土踏まずを支える中敷きと平らな偽の中敷きに分けた試験があります。氷のマッサージ・足首の運動・体外衝撃波を両群に行ったうえで、6週と12週の時点では痛みとMTSSの重さが中敷きを入れた側で軽かったものの、18週では差が消えました(Naderi A et al. 2022)。
下腿の運動を足した試験(40名)では、足の姿勢と生活の質は良くなったものの、痛みとMTSSの重さに差は出ませんでした(Naderi A et al. 2025)。人数が少なく、安静だけの群が置かれていないことを著者が限界に挙げています。
予防の数字は、インソールと接地の練習で出ています。11試験をまとめた解析では、足底装具はケガ全体をリスク比0.72(95%信頼区間0.55〜0.94)、疲労骨折を0.59(0.45〜0.76)に下げましたが、軟部組織のケガは0.79(0.55〜1.14)で有意ではありませんでした(Bonanno DR et al. 2017)。衝撃を吸収するだけの中敷きは、ケガ全体で0.92(0.73〜1.16)と効果が示されていません。
英陸軍の新兵450名のうち危険が高いと判定された166名を2群に分けた試験では、接地の練習と運動を受けた群のシンスプリントの発生が調整後のハザード比0.25(95%信頼区間0.05〜0.53)に下がり、20週の時点で1人分の差を出すのに必要な人数は14名(11〜23名)でした(Sharma J et al. 2014)。
走る量の増やし方は、よく言われる数字ほど固まっていません。874名の初心者を1年追った研究では、週の距離を30%超増やした群と10%未満の群で、距離に関係するケガ(シンスプリントを含む)のハザード比は1.59(95%信頼区間0.96〜2.66・P=.07)で、統計的な差には届きませんでした(Nielsen RØ et al. 2014)。週10%までという考え方で組んだ13週のプログラムと通常の8週を比べた無作為化試験でも、ケガの割合は20.8%と20.3%でほぼ同じでした(Buist I et al. 2008)。
当院の立場です。並べた数字は鍼を選ぶかどうかの判断材料で、鍼だけでシンスプリントが片づくとは申し上げません。数回受けても走り出しの痛みが動かないとき、圧痛が一点に集まってきたときは、画像検査を受けていただくようお願いします。
| 研究名 | 対象人数 | 結果(限界含む) | 出典 |
|---|---|---|---|
| Singh A ら 2025(J Man Manip Ther・無作為化比較試験) | 大学競技者50名(施術25名/対照25名) | ヒラメ筋のトリガーポイントへのドライニードリングで、痛みの点数が7±1.30から2±0.87へ低下。足首を反らせる角度は改善せず。限界:短期のみ・50名と小規模で、同じ雑誌に方法上の指摘が出ている。 | [1] |
| Karademir HK & Akıncı A 2026(J Man Manip Ther・意見) | —(上記試験への方法上の指摘) | MTSSを対象にしたドライニードリングの試験の方法上の問題点を指摘。限界:意見であり新しいデータはない。 | [2] |
| Riegleman DL & Creech JA 2021(Med Acupunct・症例報告) | 2名 | すねの骨と骨のあいだの膜へ刺す鍼で、直後に痛みが下がり4週間続いた。限界:2名・対照なしで、根拠として最も弱い水準。 | [3] |
| Winters M ら 2013(Sports Med・系統的レビュー) | 11試験 | 下腿の装具は標準化差−0.06(−0.44〜0.32・p=0.76)、イオン導入は0.09(−0.50〜0.68・p=0.76)で差なし。骨膜へ細かく刺す手法・氷のマッサージ・体外衝撃波は効く可能性あり(水準3〜4)。限界:全試験が偏りのリスク高で、どの方法も推奨できない。 | [4] |
| Vickers AJ ら 2018(J Pain・個別患者データのメタ解析) | 39試験・20,827名 | 慢性の筋骨格系の痛みなどで、偽の鍼より約0.2標準偏差、無処置より約0.5標準偏差の差。1年後の効果の減りは約15%。限界:シンスプリントは対象外の別症状で、そのまま当てはめられない。 | [5] |
| Moen MH ら 2009(Sports Med・総説) | —(総説) | 発生は4〜35%。骨のふちに沿って5cm以上の長さで圧痛。牽引による骨膜炎は組織の研究で支持されず、骨の吸収が形成を上回る状態。3つの無作為化試験では安静とどの介入も同等。限界:人数のない総説で、画像は症状のない人にも異常が出る。 | [6] |
| Newman P ら 2013(Open Access J Sports Med・系統的レビューとメタ解析) | 10論文 | 走る人の5〜35%に発生。既往リスク比3.74(1.17〜11.91)、足底装具の使用歴2.31(1.56〜3.43)、女性1.71(1.15〜2.54)、舟状骨の下がり10mm超1.99(1.00〜3.96)。走歴の短さ標準化差−0.74、BMI 0.24、男性の股関節外旋0.67。限界:男女で危険因子が異なり、分けた解析が必要。 | [7] |
| Hamstra-Wright KL ら 2015(Br J Sports Med・系統的レビューとメタ解析) | 21研究(9項目を統合) | BMIの差0.79、舟状骨の下がりの差1.19mm、足首を伸ばす角度の差5.94度、股関節外旋の差3.95度が危険因子。背屈とQ角は危険因子ではない。限界:方法のそろった前向き研究が不足。 | [8] |
| Winters M ら 2018(Br J Sports Med・信頼性研究) | 競技者49名(46名が完了) | 問診と触診による診断の一致率96%、カッパ係数0.89(0.74〜1.00)。MTSSの34名中11名(32%)に下腿の別のケガが併存。限界:49名・オランダの複数施設での検討。 | [9] |
| Milgrom C ら 2021(J Sci Med Sport・前向きコホート) | 新兵429名(14週間) | 疲労骨折は圧痛の帯が10cm以下のときに発生。片脚ホップの痛みが加わるとオッズ比52.04(2.80〜967.74)。痛みの点数は予測にならず。10〜14日の安静で3分の2以上が画像なしで対応できた。限界:信頼限界が非常に広く、対象は男性の新兵。 | [10] |
| Moen MH ら 2012(Br J Sports Med・前向き対照研究) | 競技者42名 | 全快までが段階的なランニングのみで91.6±43.0日、体外衝撃波を足すと59.7±25.8日(p=0.008)。全快は18分続けて痛みなく走れること。限界:無作為化も盲検もない観察研究。 | [11] |
| Moen MH ら 2012(Sports Med Arthrosc Rehabil Ther Technol・無作為化試験) | 競技者74名(3群) | 段階的なランニングのみ/ふくらはぎのストレッチと筋力強化を追加/着圧ソックスを追加で、走れるようになるまでの時間に差なし。14名(18.9%)が進まず脱落。限界:3群の人数が少なく、安静のみの群がない。 | [12] |
| Naderi A ら 2022(Clin J Sport Med・無作為化比較試験) | 女性ランナー50名 | 土踏まずを支える中敷きを足すと、6週と12週で痛みとMTSSの重さが軽く、生活機能も良好(効果は中等度)。18週では差が消失。限界:女性のみ・偽の中敷きとの比較で18週以降は不明。 | [13] |
| Naderi A ら 2025(Orthop J Sports Med・無作為化比較試験) | 市民ランナー40名(各群20名) | 下腿の運動を足すと足の姿勢と生活の質は改善したが、痛みとMTSSの重さに差はなし。限界:40名と小規模・安静のみの群がなく追跡も短い。 | [14] |
| Bonanno DR ら 2017(Br J Sports Med・系統的レビューとメタ解析) | 足底装具11試験・衝撃吸収の中敷き7試験 | 足底装具はケガ全体リスク比0.72(0.55〜0.94)、疲労骨折0.59(0.45〜0.76)、軟部組織0.79(0.55〜1.14)。衝撃吸収の中敷きは全体0.92(0.73〜1.16)で効果なし。限界:もとの試験の質のばらつきが大きい。 | [15] |
| Sharma J ら 2014(Med Sci Sports Exerc・無作為化比較試験) | 新兵450名のうち危険が高い166名(各群83名) | 接地の練習と運動でMTSSの発生が調整後ハザード比0.25(0.05〜0.53)。20週で1人分の差に必要な人数は14名(11〜23名)。限界:軍の新兵で危険の高い人に限った結果。 | [16] |
| Nielsen RØ ら 2014(J Orthop Sports Phys Ther・前向きコホート) | 初心者ランナー874名(1年・202名が受傷) | 週の距離を30%超増やした群と10%未満の群で、距離に関係するケガ(MTSSを含む)のハザード比1.59(0.96〜2.66・P=.07)。限界:探索的な研究で統計的な差には届かず、無作為化試験が必要。 | [17] |
| Buist I ら 2008(Am J Sports Med・無作為化比較試験) | 初心者ランナー532名 | 週10%までの考え方で組んだ13週のプログラムと通常の8週で、ケガの割合は20.8%と20.3%(P=.90)。限界:初心者の市民ランナーが対象で、症状別の内訳は示されていない。 | [18] |
シンスプリントの鍼灸を、当院では何から確かめますか?
出発点は圧痛の長さと、片脚で跳んだときの痛みです。ここを数字で残したうえで、ヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋へ鍼を届かせ、柔道整復師の手技で足首を反らせる幅と足の甲のこわばりをほどきます。最後に今週走る距離とペースを紙に書き、鍼の間隔を空けていきます。




大会が近い方・毎年くり返す方に、当院が用意しているものは何ですか?





医師・専門家・メディアからの評価



クリニック院長の川浪憲一先生から推薦の言葉をいただいており、競技を続けるプロスポーツ選手や運動指導にあたる方にも足を運んでいただいています。推薦の全文と健康雑誌に載った内容はメディア掲載・推薦のページにまとめました。


走り出すと戻るすねの痛みを、
量の決め方まで含めて見直しませんか
圧痛の帯の長さと片脚ホップの確認から始め、鍼で関われる段階かをその場でお伝えします。日曜・祝日も20時まで受付。
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎・MTSS)では、すねの内側で何が起きているのですか?
医学の呼び名は脛骨過労性骨膜炎(内側脛骨ストレス症候群・MTSS)で、すねの内側の骨のふち(脛骨後内側)に沿って5cm以上の長さで押して痛むことが目印です(Moen MH et al. 2009)。ヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋の引っ張りが関わりますが、牽引による骨膜炎という説明は組織の研究では支持されておらず、骨の吸収が形成を上回った状態として整理されています。
着地のたびに、体重の数倍の力が一瞬で脚に入ります。その力を、足のアーチとふくらはぎの筋がばねのように受け止めています。
土踏まずが沈みやすい足だと、この3つの筋は長い時間働き続け、すねの内側の骨のふちに繰り返し力が集まります。骨は本来この負荷に合わせて作りかえられますが、その速さを超えて負荷が続くと、吸収が形成を上回ります。
この「間に合っていない」状態が、走ると痛み、休むと引く痛みの正体だと当院では考えています。1回の負担が小さいため、痛めた瞬間を思い出せないのもこの痛みの特徴です。
段階が上がるほど、戻すのに必要な時間は長くなります。すねの痛みの全体像と、痛みが出た日の対応はシンスプリントの整骨院対応ページに、自分で行う手順はシンスプリントのストレッチのページにまとめています。
シンスプリントと脛骨の疲労骨折は、どこで見分けるのですか?
決め手は圧痛の帯の長さと、片脚で跳んだときの痛みです。シンスプリントは骨のふちに沿って5cm以上の広い範囲が痛み(Moen MH et al. 2009)、疲労骨折は圧痛の帯が10cm以下で、痛みと圧痛に片脚ホップの痛みが加わるとオッズ比52.04まで上がります(Milgrom C et al. 2021)。夜間や安静時の痛み、一点の激痛がある方は、鍼より先に整形外科でのレントゲンやMRIをお願いしています。
範囲の広さだけで線を引けるわけではありません。5cm以上か10cm以下かという数字は重なり合う部分があり、そこだけで判断すると取りこぼしが出ます。
そのため当院では、帯の長さを測ったうえで、片脚でその場を跳ぶ確認を欠かさず加えます。跳んで鋭い痛みが出る方は、その日は鍼に進まず医療機関をご案内します。
Milgromらの研究では、痛みの点数の高さは疲労骨折の予測になりませんでした。「すごく痛いから骨折」「あまり痛くないから大丈夫」という読み方が当てにならない、ということです。
同じ研究では、まず10〜14日休ませる手順で3分の2以上が画像検査なしで対応できたと報告されています。ただし信頼限界が2.80〜967.74と非常に広く、対象が男性の新兵である点は差し引いて受け取る必要があります。
| 確かめる項目 | シンスプリント | 脛骨の疲労骨折(要注意) |
|---|---|---|
| 圧痛の帯 | 骨のふちに沿って5cm以上の長さで痛む(Moen 2009) | 圧痛の帯が10cm以下で、一点が鋭く痛む(Milgrom 2021) |
| 片脚ホップ | 跳べる、あるいは鈍い痛みのみ | 跳ぶと鋭く痛む(オッズ比52.04) |
| 安静時・夜間 | 初期はほとんど痛まない | じっとしていても痛み、夜に目が覚めることがある |
| 先に行く先 | 鍼灸・手技と走る量の調整が選択肢 | 整形外科での画像検査が先 |
なお、シンスプリントと判定された競技者34名のうち11名(32%)に、下腿の別のケガが重なっていたことも報告されています(Winters M et al. 2018)。すねの痛みが1つの原因だけとは限らないため、当院では毎回同じ順番で確かめ直します。
シンスプリントは整形外科と鍼灸のどちらが先ですか?
一点の激痛・片脚ホップの痛み・夜間痛・腫れと熱感があれば整形外科が先です。骨の状態を確かめられるのは画像検査だけで、当てはまらず「走ると痛み、休むと引く」経過であれば、鍼灸と手技、走る量の調整が選択肢になります。診断そのものは問診と触診でそろうことが確かめられており(一致率96%・カッパ係数0.89/Winters M et al. 2018)、迷う段階で相談していただいて構いません。
どこが何を引き受けるのかを、3つに分けて書きます。
- 整形外科(医科)の領域:画像で疲労骨折かどうかを判断する、荷重を止める指示を出す、下腿の他の病気と切り分ける。ふくらはぎが張り詰めて足の指がしびれる場合も、受診が先になります。
- 柔道整復師の領域:圧痛の帯を測る、片脚ホップを確かめる、足首とアーチを見立てる、踏み込んだ瞬間に痛めたケガに対応する。日付と原因をはっきり言えるケガは健康保険の対象になることがあります。
- はり師・きゅう師の領域:ヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋の張りと、足首を反らせる幅の制限に働きかける。骨のふちの炎症を直接消す手段ではありません。
Moenらのレビューは、3つの無作為化試験で安静とどの介入も同等だったと述べています(2009年)。それでも走る人が相談に来られるのは、休むこと自体が競技の予定と両立しないからです。
だから当院は、休むか走るかの二択にせず、圧痛と翌朝の張りを記録しながら量を決める形を取ります。すねの痛みだと思っていても、膝の外側や前側が痛む場合は別の負担が重なっていることがあり、ランナー膝のページで見分け方を整理しています。
シンスプリントの鍼灸は健康保険が使えますか、自費になりますか?
走り込みで少しずつ出てきたすねの痛みへの鍼灸は、当院では自費です。料金表は料金ページをご覧ください。踏み込んだ瞬間に痛めたようなケガであれば、健康保険を使って整骨院で施術できる場合があります。
日付と原因を言える急なケガと、積み重なって出てきた痛みでは、扱いが変わります。どちらに当たるかは、初診の問診で切り分けてお伝えします。
シンスプリントの鍼灸に、何回くらい通えばいいのですか?
くり返しているすねと走る量の戻し方まで付き合う場合、当院では3〜6ヶ月・週1〜2回が目安です(状態により変わります)。施術時間は初診60〜90分、2回目以降30〜60分をみてください。研究の側でも、段階的なランニングのみで全快までが91.6±43.0日、体外衝撃波を足した群で59.7±25.8日と報告されており(Moen MH et al. 2012)、数回で終わる話ではありません。
指標にするのは、痛みの点数よりも記録です。圧痛の帯の長さ、片脚ホップ、足首を反らせる角度、今週走った距離を初回の用紙に書き込みます。
来院のたびに同じ欄を埋め、前の週と見比べます。前半は鍼とお灸でヒラメ筋と後脛骨筋の張りをほどき、足首の幅を広げる期間になります。
後半は走る距離を段階的に戻し、鍼の間隔を空けていく期間になります。ここを省くと、痛みが引いた時点で終わってしまい、次のシーズンに同じ場所が痛みだします。
すねの鍼を希望される方は、初めて痛くなった人よりも「毎年この時期に同じすねが痛くなる」という理由で来られる方の割合が高い、というのが当院の実感です。
実際にさわってみると、骨のふちの圧痛より先にふくらはぎの深い層と足の裏が硬く、かかとをつけたまましゃがめない方が目立ちます。初回に圧痛の帯を測って紙に書き、「一点なのか帯なのか」を一緒に見てから進めています。
※統計ではなく、施術の現場で当院が感じている傾向です。
シンスプリントから走る練習に戻れるのはいつですか?(復帰の目安)
日数で区切るより、走り出しの痛みと翌朝の張りが出ない距離を1段ずつ上げるほうが確かです。研究の数字では、段階的なランニングだけで全快までが91.6±43.0日、体外衝撃波を足した群が59.7±25.8日で(Moen MH et al. 2012)、全快の定義は「決めた強度で18分続けて痛みなく走れること」でした。おおよそ2〜3ヶ月の幅を見ておくと、予定を組みやすくなります。
この数字は、無作為化も盲検もされていない観察研究から出たものです。体外衝撃波を足せばどなたも早くなるという意味ではなく、段階的に走る形をとった場合の日数の目安として読んでください。
同じ年の無作為化試験では、ふくらはぎのストレッチと筋力強化を足しても、着圧ソックスを足しても、走れるようになるまでの時間は変わりませんでした(Moen MH et al. 2012)。74名のうち14名(18.9%)は進まずに脱落しており、うまくいかない人が一定数いることも示されています。
ですから当院は、日数の約束ではなく、段の上げ方をお渡しします。歩く・小走り・7割・全力という順に、走り出しの痛みと翌朝の張りが出ないことを条件に1段ずつ上げていきます。
大会の日付が決まっている場合は、そこから逆算して「どの段まで戻せていれば出られるか」を先に決めます。間に合わない見通しなら、出場の可否そのものを含めてご相談します。
シンスプリントの再発を防ぐには、走行量とシューズをどうすればいいのですか?
柱は3つで、①走る距離は1週で3割を超えて増やさない ②土踏まずを支える中敷きを検討する ③硬い路面とへたった靴を続けないという順に組みます。中敷きは予防でケガ全体をリスク比0.72、疲労骨折を0.59に下げたと報告され(Bonanno DR et al. 2017)、接地の練習ではシンスプリントの発生がハザード比0.25に下がっています(Sharma J et al. 2014)。よく言われる「週10%まで」は、根拠としては弱い数字です。
距離の増やし方の根拠を、正直にお伝えします。874名の初心者を追った研究では、週の距離を30%超増やした群のハザード比は1.59(95%信頼区間0.96〜2.66・P=.07)で、統計的な差には届きませんでした(Nielsen RØ et al. 2014)。
それでも著者は「2週間で30%未満に収めるのが無難」と述べています。一方、週10%までの考え方で組んだ13週のプログラムと通常の8週を比べた試験では、ケガの割合が20.8%と20.3%でほぼ同じでした(Buist I et al. 2008)。
つまり、数字を守ること自体が守りになるわけではありません。当院では、距離の上限より「走り出しの痛みと翌朝の張りが出ない範囲」を基準に置いています。
中敷きについては、施術中の効果と予防の効果の両方で数字が出ています。女性ランナー50名の試験では、土踏まずを支える中敷きを足した群で6週と12週の痛みが軽く、18週では差が消えました(Naderi A et al. 2022)。
ただし、衝撃を吸収するだけの中敷きはケガ全体でリスク比0.92と効果が示されていません(Bonanno DR et al. 2017)。柔らかければよいわけではなく、アーチを支える形かどうかが分かれ目です。
接地の練習は、英陸軍の危険が高い新兵166名の試験で、20週の時点で1人分の差を出すのに14名が取り組む必要があったと報告されています(Sharma J et al. 2014)。全員に効く保証ではありませんが、量と道具のほかに残る打ち手です。
下腿の運動については、40名の試験で足の姿勢と生活の質は良くなったものの、痛みとMTSSの重さに差は出ませんでした(Naderi A et al. 2025)。当院が運動を「痛みを消す手段」ではなく「戻す段を支える手段」として説明するのは、この結果を踏まえています。
来院までの間、すねの内側の痛みに自分でやれることはありますか?
腫れと熱感が引いていれば、やれることが3つあります。①圧痛の帯の長さと片脚ホップを自分で確かめる ②硬い路面と、かかとの外側が削れた靴をいったんやめる ③かかとを床につけたまま膝を前に出し、足首の幅を確かめる。一点の激痛や夜間の痛みがある方は何もせず、先にご連絡ください。
- 圧痛の帯を測る:すねの内側の骨のふちを上から下へ指の腹でなぞり、痛む範囲の上端と下端に印をつけます。指3本ぶんより長いか、一点だけかを見ておくと、初回の判断が早くなります。
- 路面と靴を替える:アスファルトばかりの練習を土や芝に振り替え、かかとの外側だけが削れた靴は練習から外します。同じ靴を長く使っている場合は、買い替えの時期も見ておいてください。
- 足首の幅を確かめる:壁の前に立ち、かかとを浮かせないまま、膝を壁に向けてゆっくり近づけます。詰まって止まる位置が、いまの足首の限界です。
やり方の手順と、してはいけない動かし方はシンスプリントのストレッチのページにまとめています。鍼灸の進め方と対応している症状の一覧は鍼灸ページをご覧ください。
よくある質問(FAQ)
すねの内側の痛みに、
量の決め方までつき合う選択肢を
樋井川・長尾・別府といった城南区内のほか、南区・早良区からも、部活の学生さんと市民ランナーの方にお越しいただいています。最初にすることは圧痛の帯を測るだけなので、鍼が初めての方も身構えずにどうぞ。
福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F|西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分|駐車場4台
月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)
- Singh A, Wadhwani N, Sharma M. "Short-term effectiveness of dry needling on pain and ankle range of motion in athletes with medial tibial stress syndrome- a randomized control trial." Journal of Manual & Manipulative Therapy, 2025;33(1):47-53.(大学競技者50名。ドライニードリング群25名・対照25名。ヒラメ筋のトリガーポイントへの施術で痛みの点数が7±1.30から2±0.87へ低下、足関節可動域は改善せず。短期のみの評価が限界)|PMID: 39097941|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39097941/
- Karademir HK, Akıncı A. "Methodological considerations for dry needling trials in medial tibial stress syndrome." Journal of Manual & Manipulative Therapy, 2026;34(3):288-289.(上記試験の方法上の問題点を指摘した意見。新しいデータはない)|PMID: 41328671|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41328671/
- Riegleman DL, Creech JA. "Successful Treatment of Medial Tibial Stress Syndrome with Interosseous Membrane Acupuncture: A Case Series." Medical Acupuncture, 2021;33(2):150-152.(2名の症例報告。脛骨と腓骨のあいだの骨間膜を通す鍼で、直後に痛みが臨床的に有意に減り4週間持続。対照群のない2名の報告で根拠の水準は最も低い)|PMID: 33912272|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33912272/
- Winters M, Eskes M, Weir A, Moen MH, Backx FJ, Bakker EW. "Treatment of medial tibial stress syndrome: a systematic review." Sports Medicine, 2013;43(12):1315-1333.(11試験。下腿装具の標準化平均差−0.06[−0.44〜0.32・p=0.76]、イオン導入0.09[−0.50〜0.68・p=0.76]で差なし。イオン導入・フォノフォレシス・アイスマッサージ・超音波・periosteal pecking・体外衝撃波は有効の可能性(水準3〜4)。ストレッチと筋力強化・着圧ソックス・下腿装具・低出力レーザー・パルス電磁場は有効性が示されず。全試験が方法上の偏りから自由でなく、どの施術も推奨できないと結論)|PMID: 23979968|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23979968/
- Vickers AJ, Vertosick EA, Lewith G, MacPherson H, Foster NE, Sherman KJ, Irnich D, Witt CM, Linde K. "Acupuncture for Chronic Pain: Update of an Individual Patient Data Meta-Analysis." The Journal of Pain, 2018;19(5):455-474.(39試験・20,827名。非特異的な筋骨格系の痛み・変形性関節症・慢性頭痛・肩の痛みで、無処置対照より約0.5標準偏差、偽鍼より約0.2標準偏差の差。1年後の効果減少は約15%。シンスプリントは対象に含まれない別症状)|PMID: 29198932|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29198932/
- Moen MH, Tol JL, Weir A, Steunebrink M, De Winter TC. "Medial tibial stress syndrome: a critical review." Sports Medicine, 2009;39(7):523-546.(軍人と競技者での発生は4〜35%。脛骨後内側の骨縁に沿って少なくとも5cmの長さの圧痛。牽引による骨膜炎という説明は組織学的研究で支持されず、脛骨皮質の骨吸収が骨形成を上回る状態。画像検査は症状のない人にも異常所見が出るため価値は限定的。3つの無作為化研究では安静とどの介入も同等)|PMID: 19530750|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19530750/
- Newman P, Witchalls J, Waddington G, Adams R. "Risk factors associated with medial tibial stress syndrome in runners: a systematic review and meta-analysis." Open Access Journal of Sports Medicine, 2013;4:229-241.(ランナーの5〜35%に発生。メタ解析10論文。既往リスク比3.74[1.17〜11.91]、装具使用歴2.31[1.56〜3.43]、女性1.71[1.15〜2.54]、navicular drop 10mm超1.99[1.00〜3.96]、走歴の短さ標準化平均差−0.74、BMI 0.24、男性の股関節外旋0.67。男女で危険因子が異なる点が限界)|PMID: 24379729|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24379729/
- Hamstra-Wright KL, Bliven KC, Bay C. "Risk factors for medial tibial stress syndrome in physically active individuals such as runners and military personnel: a systematic review and meta-analysis." British Journal of Sports Medicine, 2015;49(6):362-369.(21研究・9因子を統合。BMIの加重平均差0.79、navicular drop 1.19mm、足関節底屈可動域5.94°、股関節外旋可動域3.95°が危険因子。背屈とQ角は危険因子ではない。方法のそろった前向き研究の不足が限界)|PMID: 25185588|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25185588/
- Winters M, Bakker EWP, Moen MH, Barten CC, Teeuwen R, Weir A. "Medial tibial stress syndrome can be diagnosed reliably using history and physical examination." British Journal of Sports Medicine, 2018;52(19):1267-1272.(競技者49名・46名が2回の評価を完了。一致率96%、カッパ係数0.89[0.74〜1.00]。MTSSの34名中11名=32%に下腿の別の傷害が併存)|PMID: 28179260|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28179260/
- Milgrom C, Zloczower E, Fleischmann C, Spitzer E, Landau R, Bader T, Finestone AS. "Medial tibial stress fracture diagnosis and treatment guidelines." Journal of Science and Medicine in Sport, 2021;24(6):526-530.(新兵429名を14週間追跡。脛骨疲労骨折は圧痛帯の長さが10cm以下のときに発生。痛みと圧痛に加えてhop test陽性があるとオッズ比52.04[95%信頼限界2.80〜967.74・p=0.0001]。痛みの点数は予測因子にならず。10〜14日の安静で3分の2以上が画像検査なしで対応可能。信頼限界が広く対象が男性新兵である点が限界)|PMID: 33298373|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33298373/
- Moen MH, Rayer S, Schipper M, Schmikli S, Weir A, Tol JL, Backx FJ. "Shockwave treatment for medial tibial stress syndrome in athletes; a prospective controlled study." British Journal of Sports Medicine, 2012;46(4):253-257.(競技者42名。全快までの日数は段階的ランニングのみで91.6±43.0日、体外衝撃波併用で59.7±25.8日[p=0.008]。全快は決めた強度で18分連続して痛みなく走れること。無作為化と盲検を欠く観察研究であることが限界)|PMID: 21393260|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21393260/
- Moen MH, Holtslag L, Bakker E, Barten C, Weir A, Tol JL, Backx F. "The treatment of medial tibial stress syndrome in athletes; a randomized clinical trial." Sports Medicine, Arthroscopy, Rehabilitation, Therapy & Technology, 2012;4:12.(競技者74名を3群に無作為化。段階的ランニングのみ/ふくらはぎのストレッチと筋力強化を追加/着圧ソックスを追加で、ランニングプログラム完了までの時間と満足度に有意差なし。14名=18.9%が進歩せず脱落)|PMID: 22464032|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22464032/
- Naderi A, Bagheri S, Ramazanian Ahoor F, Moen MH, Degens H. "Foot Orthoses Enhance the Effectiveness of Exercise, Shockwave, and Ice Therapy in the Management of Medial Tibial Stress Syndrome." Clinical Journal of Sport Medicine, 2022;32(3):e251-e260.(女性市民ランナー50名。アーチサポート付き足底装具を加えた群は6週と12週で痛みとMTSS重症度が低く身体機能も良好[効果量は中等度]だが、18週では差が消失)|PMID: 33797477|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33797477/
- Naderi A, Fallah Mohammadi M, Heidaralizadeh A, Moen MH. "Effects of Integrating Lower-Leg Exercises Into a Multimodal Therapeutic Approach on Medial Tibial Stress Syndrome Management Among Recreational Runners: A Randomized Controlled Study." Orthopaedic Journal of Sports Medicine, 2025;13(2):23259671241311849.(市民ランナー40名・各群20名。下腿の運動を追加すると足部アライメントと生活の質は改善したが、痛みとMTSS重症度に有意差なし。人数が少なく安静のみの対照群がないことを著者が限界に挙げている)|PMID: 39958697|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39958697/
- Bonanno DR, Landorf KB, Munteanu SE, Murley GS, Menz HB. "Effectiveness of foot orthoses and shock-absorbing insoles for the prevention of injury: a systematic review and meta-analysis." British Journal of Sports Medicine, 2017;51(2):86-96.(足底装具11試験・衝撃吸収インソール7試験。足底装具は全傷害リスク比0.72[0.55〜0.94]、疲労骨折0.59[0.45〜0.76]、軟部組織傷害0.79[0.55〜1.14]。衝撃吸収インソールは全傷害0.92[0.73〜1.16]で有効性が示されず。もとの試験の質にばらつきが大きい)|PMID: 27919918|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27919918/
- Sharma J, Weston M, Batterham AM, Spears IR. "Gait retraining and incidence of medial tibial stress syndrome in army recruits." Medicine and Science in Sports and Exercise, 2014;46(9):1684-1692.(英陸軍新兵450名のうち危険が高い166名を各群83名に無作為化。接地の再学習と運動により調整後ハザード比0.25[0.05〜0.53]。20週時点の必要人数は14名[11〜23名]。危険の高い軍の集団に限った結果)|PMID: 24500537|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24500537/
- Nielsen RØ, Parner ET, Nohr EA, Sørensen H, Lind M, Rasmussen S. "Excessive progression in weekly running distance and risk of running-related injuries: an association which varies according to type of injury." Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 2014;44(10):739-747.(初心者ランナー874名を1年追跡し202名が受傷。週の距離を30%超増やした群と10%未満の群で、距離関連の傷害[MTSSを含む]のハザード比1.59[0.96〜2.66・P=.07]。探索的研究で統計的有意差には届かず、無作為化試験が必要と著者が明記)|PMID: 25155475|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25155475/
- Buist I, Bredeweg SW, van Mechelen W, Lemmink KA, Pepping GJ, Diercks RL. "No effect of a graded training program on the number of running-related injuries in novice runners: a randomized controlled trial." American Journal of Sports Medicine, 2008;36(1):33-39.(初心者ランナー532名。10%ルールに基づく13週の段階的プログラムと通常の8週プログラムで、ランニング関連傷害の発生は20.8%対20.3%[P=.90]で差なし)|PMID: 17940147|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17940147/

施術歴14年以上|鍼に関する記述は在籍のはり師・きゅう師(国家資格)の監修協力|脛骨の疲労骨折の診断・荷重の可否・画像検査は整形外科(医科)の領域です|院長の経歴・想いはこちら ›
最終更新日:2026年9月13日