頭痛 鍼 福岡市城南区|緊張型頭痛・片頭痛に鍼治療が向く理由と作用機序を鍼灸師が解説

後頭部から締めつけられる頭痛は、首の付け根にある小さな筋肉のこわばりが関わっていることがあります。その層には指の圧が届きません。頭痛は鍼の研究が積み重ねられてきた分野で、片頭痛予防では22件・計4,985名を統合したコクランのレビューが、鍼は予防薬と少なくとも同等の効果をもつ可能性を報告しています(Linde K ら, 2016)。
長丘はりきゅう整骨院(福岡市城南区)では、国家資格をもつはり師・きゅう師が、鍼でその深さへ働きかけます。
ただし、頭痛はまず種類を分けることから始めます。
締めつけるように両側が重くなる頭痛と、片側がズキズキ脈打つ頭痛は、仕組みが違います。そしてそもそも施術をしてはいけない頭痛もあります。
当院が初回にいちばん時間をかけるのはここです。鍼を当てる場所を決める前に、いま鍼を当ててよい状態なのかを確かめます。
| 保険の適用 | × 自費施術です 鍼灸で健康保険が使えるのは医師の同意書がある6つの疾患に限られ、頭痛はその中に入っていません。ただし首から腕へ広がる症状を伴う場合は、別の診断名で対象になることがあります。 |
| 通院回数の目安 | 慢性は3〜6ヶ月(週1〜2回)が目安 頭痛は痛みの強さより「月に何回出るか」で判断します。初回に今の回数を記録していただきます。状態により変わります。 |
| 受診の目安 | 今まで経験のない激しい頭痛・手足の動かしにくさ・ろれつが回らない・発熱と首の硬さ → ただちに医療機関へ 脳や血管の問題が隠れていることがあります。この場合、施術は害になり得ます。迷ったら受診が先です。 |
| 統計データ | 片頭痛の予防について、22件の比較試験・計4,985名を統合したコクランのレビューは、鍼が予防のための薬と比べて見劣りしない可能性を報告しています(Linde K et al., Cochrane Database Syst Rev 2016;6:CD001218) 締めつけるタイプの頭痛についても、別のコクランのレビューが有効である可能性を示唆しています(同 2016;4:CD007587)。 |
- 今まで経験したことのない激しい頭痛が突然起きた
- ろれつが回らない、顔や手足が動かしにくい
- 発熱があり、首が硬くて前に曲げられない
- 頭痛が日ごとに強くなり、朝に強い
- 頭を打ったあとから頭痛が出ている
- 意識がぼんやりする、けいれんがあった
1つでも当てはまる場合は、施術より先に医療機関へご相談ください。
鍼とお灸の施術は、国家資格をもつ鍼灸師(はり師・きゅう師)が担当します。院長・河野太朗(柔道整復師)の手技とあわせ、それぞれの国家資格者が連携して組み立てる複合アプローチで対応します。
「自分の頭痛に鍼をしていいのか」という手前のご質問でも大丈夫です
こんな頭痛のお悩みはありませんか?
- 夕方になると、後頭部から締めつけられるように痛みだす
- 市販の頭痛薬が手放せず、飲む回数が増えてきた
- 検査を受けたが「異常なし」で、対処法を教えてもらえなかった
- 肩がこった日は、決まって頭も痛くなる
- 天気が崩れる前の日に、頭が重くなる
- 痛みで仕事や家事の手が止まる日が、月に何度もある
- 薬が効かなくなってきた気がして不安だ
- この頭痛と一生付き合うのだろうかと感じている
3つ以上当てはまる方は、頭痛の種類を分けるところからご説明します。
LINEで症状を相談する(無料)なぜ、その頭痛は薬を飲んでも繰り返すのか?
薬は、出てしまった痛みを抑えるためのものです。痛みを起こしている側の条件——首の付け根の筋肉が縮んだままであること、頭が体より前に出ていること——は、薬では変わりません。だから飲めばその日は収まり、条件が残っているかぎりまた出ます。
首の付け根には、頭の位置を細かく支える小さな筋肉が集まっています。頭は体重の1割ほどの重さがあり、うつむくほど首にかかる力は増えます。この筋肉群は、起きているあいだじゅう働き続けているのです。
腰や膝と違って休ませる時間がありません。縮んだまま固まれば、後頭部の重さや締めつけ感につながります。
もうひとつ、見落とされやすい問題があります。薬を飲む回数そのものが、頭痛を増やすことがあるという点です。鎮痛薬を飲む日が月の3分の1を超えるあたりから、薬そのものが原因となる頭痛が重なってくることが知られています。
「効かなくなってきた」「飲む回数が増えた」という自覚がある方は、ここが混ざっている可能性があります。この場合、施術だけでは解けません。頭痛を診ている医療機関にご相談いただくようお伝えしています。
だから当院がまず行うのは、切り分けです。締めつけるタイプなのか、脈打つタイプなのか、薬の飲みすぎが重なっていないか、そして受診が先の頭痛ではないか——ここが決まらないうちは、鍼を当てる場所を決めません。
なぜ頭痛は鍼で改善が期待できるのか?——種類の見立てから、通う間隔を広げるまで
当院は院名のとおり鍼灸を柱にしています。頭痛の種類を分けたうえで、首の付け根の届かない層へ必要な深さだけ働きかける——これが手技だけの施術との違いです。鍼とお灸は国家資格をもつはり師・きゅう師が担当し、姿勢と背骨まわりの調整は院長(柔道整復師)が受け持ちます。
危険サインに当てはまる場合や、判断がつかない場合は、その日は施術に入らず受診をおすすめします。頭痛はここを飛ばしてはいけない症状です。

鍼を使い、当たったところで止めます。この部位は響きを感じやすいので、初めての方には本数も刺激も弱めから始めます。鍼は1本ごとに使い捨てです。

じんわりとした温かさが広がる感覚で、熱さを我慢していただくことはありません。天気が崩れる前に頭が重くなる方には、当てる場所を変えて対応します。

モニターの高さ、枕、スマホの持ち方。ここを変えないと、施術のたびにゼロへ戻す作業を繰り返すことになります。頭痛の出る回数が減ってきたら、間隔を空けていきます。

当院が選ばれている6つの理由





医師・専門家・メディアからの評価



医師の川浪憲一先生(クリニック院長)から「患者さんの根本原因を丁寧に探り、適切なアプローチで改善へ導く本物の技術。医師として自信を持って推薦できます」との推薦をいただいています(推薦の全文はこちら)。


締めつける頭痛と、脈打つ頭痛はどう違う?
見分ける手がかりは3つあります。①痛む場所が両側か片側か ②動くと悪化するかどうか ③吐き気や光のまぶしさを伴うか。両側で、動いても悪化せず、吐き気がないなら締めつけるタイプ。
片側で脈打ち、動くと悪化し、光や音がつらいなら脈打つタイプです。両方をあわせ持つ方もいます。
当院が初回にいちばん時間をかけるのが、この振り分けです。頭痛は、扱ってよいものと、扱ってはいけないものが混ざっている症状だからです。「とりあえず首をほぐしましょう」から始めることはしません。
首の奥へ、鍼はどこまで届く?
狙う筋肉の深さで変わります。首の後ろの表面は皮ふのすぐ下から、頭の付け根にある小さな筋肉はそれより深い層にあり、体格でも一人ひとり違います。数字を先に決めて刺すのではなく、押した手ごたえと響きの出方を確かめながら、その方に必要な深さで止めます。
締めつけるタイプの頭痛で狙うのは、主に3つの場所です。ひとつは頭と首の境目。ここには頭の位置を細かく調節する小さな筋肉が集まっていて、うつむく時間が長い方ほど縮んでいます。
もうひとつは首の付け根から肩へ広がる筋肉の上部。3つめはこめかみから額にかけての筋肉で、食いしばりの癖がある方はここが硬くなっています。
「頭に鍼を刺すのですか」とよく聞かれます。頭部にも使うツボはありますが、締めつけるタイプで主に狙うのは首から下です。頭皮に使う場合もごく浅く入れるだけで、深く刺すことはありません。
頭に刺されるのが怖いという方には、首から下だけで組み立てることもできます。初回に希望をうかがってから決めます。
安全の手順も決まっています。使う鍼はすべて滅菌済みの使い捨てで、1本ごとに新しいものを開けます。首は避けるべき構造が多い場所です。
刺す前には必ず骨のふちの位置を触って確かめ、方向と深さを体格に合わせて選びます。「深いほど効く」という考え方はしません。狙った筋肉に当たれば、そこで止めます。
頭痛薬を飲みながら鍼を受けてもいい?
はい、飲みながら受けていただけます。当院から薬をやめる指示をすることはありません。
薬をやめるかどうか、減らすかどうかは、処方している医師が判断する領域です。ただし飲む回数については、初回に必ずうかがいます。
理由は、飲む回数そのものが頭痛を増やしている場合があるからです。市販の鎮痛薬を月に10日以上飲む状態が続くと、薬の使いすぎによる頭痛が重なることが知られています。
この状態になっていると、首肩をどれだけゆるめても頭痛の回数は減りません。原因が別のところにあるからです。
この場合、当院がすることは2つです。ひとつは、頭痛を診ている医療機関へご相談いただくようお伝えすること。もうひとつは、そのうえで並行して首肩のこわばりを扱うことです。
薬の問題を隠したまま施術を続けても、お互いに時間を無駄にします。正直にお伝えするようにしています。
頭痛は整骨院と病院どっちに行くべき?
この症状にかぎっては、迷ったら病院が先とお伝えしています。頭痛は、命に関わる病気が隠れていることがある数少ない症状だからです。
危険サインに当てはまる方、一度も検査を受けたことがない方は、まず医療機関へ。そのうえで「検査では異常なし」と言われた頭痛が、当院の出番になります。
医療機関と当院は、担当する場所が違います。
- 危険な原因を外してもらう:脳や血管の問題は、画像でしか確かめられません。ここを飛ばして施術を始めることはできません。
- 頭痛の種類を診断し、薬を決めてもらう:片頭痛の予防薬や、薬の使いすぎへの対応は医師の領域です。当院から薬について指示することはありません。
- 画像に写らない部分を鍼で扱う:首の付け根のこわばり、頭の位置、姿勢による負担の偏りは、画像には形として写りません。ここが当院の担当範囲です。
「検査では異常なしと言われて、そのまま帰されました」という方が、当院にはよく来られます。異常がないというのは良い知らせですが、痛みが消えたわけではありません。画像に写らないものが原因である可能性が残っているということです。
頭痛に鍼は効く?——不利な研究結果もそのまま出します
頭痛は、鍼の研究がもっとも積み重ねられてきた分野のひとつです。コクランのレビューは、締めつけるタイプにも脈打つタイプにも鍼が有効である可能性を示しています。ただし「痛みが消える」ではなく「出る回数が減る」という形での報告であり、そこは正確にお伝えします。
締めつけるタイプについて。Linde Kらが2016年に Cochrane Database of Systematic Reviews へ発表したレビュー(CD007587)は、頻回の反復性または慢性の緊張型頭痛に対して鍼が有効である可能性を示唆すると結論づけています。
ただし同時に、他の治療法と比較する試験がさらに必要だとも述べられています。「他の方法より優れている」と証明されたわけではないという点は申し添えます。
脈打つタイプについて。同じくLinde Kらが2016年に発表した片頭痛予防のレビュー(CD001218)では、22件のランダム化比較試験・計4,985名を統合し、鍼は予防薬による治療と少なくとも同等の効果をもつ可能性が報告されています。
当院の立場。これらが示しているのは「発作の回数が減る方向に働く可能性がある」ということであって、頭痛が消えるという話ではありません。当院が鍼を使う目的は一点に絞っています。
手が入らない層のこわばりをゆるめ、頭痛が起こる側の条件を減らすこと。効果をうたう範囲を広げないかわりに、その範囲の中では持てる手段を出し切ります。
| 研究名 | 対象人数 | 結果(限界含む) |
|---|---|---|
| Linde K ら(Cochrane Database Syst Rev 2016・CD007587・緊張型頭痛) | 本文に記載なし | 頻回の反復性または慢性の緊張型頭痛に、鍼が有効である可能性を示唆。ただし他の治療法と比較する試験がさらに必要で、「他の方法より優れている」と証明されたわけではない。 |
| Linde K ら(Cochrane Database Syst Rev 2016・CD001218・片頭痛予防) | 22件のランダム化比較試験・計4,985名 | 鍼は予防薬による治療と少なくとも同等の効果をもつ可能性。「痛みが消える」ではなく「出る回数が減る」という形での報告。 |
頭痛は何回くらい通えば変化を感じますか?
長く続いている頭痛は慢性として扱い、3〜6ヶ月・週1〜2回を目安にお伝えしています。ただし頭痛の場合、判断のしかたが他の症状と違います。
「痛みが軽くなったか」ではなく「月に何回出たか」で見ます。だから初回に、今の回数を記録していただくところから始めます。
痛みの強さは記憶があいまいになりやすく、その日の気分にも左右されます。一方、回数は数えられます。月8回だったものが5回になれば、それは確かな前進です。
強さが変わらなくても、回数が減っていれば方向は合っています。指標を決めておくと、続けるか見直すかの判断がご自身でもできます。手ごたえがまったく出ない場合は、回数を重ねるより先に、見立てのほうを見直します。
頭痛のご相談で来られる方には、共通した経緯があります。「検査を受けたが異常なしと言われ、そのままになっている」という方がとても多いのです。
医療機関では危険な原因を外すところまでを担当しますが、そのあとどうすればいいかまでは、外来の短い時間では伝えきれません。行き場を失って何年も経っている、というケースが目立ちます。
もうひとつ多いのが、肩こりとの関係です。「肩こりで来ました」とおっしゃった方にうかがうと、実は夕方の頭痛のほうがつらかった、という展開が珍しくありません。ご本人のなかで肩こりと頭痛が別々のものとして扱われていて、つながっているとは思っていなかったというケースです。
※統計データではなく、当院での臨床上の実感としてご紹介しています。
頭痛で鍼を受けるまでに自分でできることは?
3つあります。①頭痛の出た日を記録する ②首の付け根を温める ③うつむく時間の合計を減らす。
とくに①は、来院前からできてしまう最も価値のある準備です。回数がわかれば、方向が合っているかを後から確かめられます。
- カレンダーに印をつける:頭痛が出た日、薬を飲んだ日に印をつけるだけ。スマホのメモでもかまいません。初回にお持ちいただければ、見立てが早く正確になります。
- 首の付け根を温める:蒸しタオルやカイロで、後頭部と首の境目を温めます。締めつけるタイプにはこれが合います。ただし脈打つタイプの発作中は温めると悪化することがあるので、その場合は冷やすか、暗く静かな場所で休んでください。
- 合計時間を減らす:1回の姿勢より、1日の合計時間が効きます。スマホを目の高さに上げる、モニターの高さを上げる。この2つで合計は大きく減ります。
肩こりのほうが主役だと感じている方は肩こりへの鍼のページを、首の骨のカーブを指摘された方はストレートネックのページをあわせてご覧ください。めまいを伴う方はめまいのページで受診先の順番を整理しています。
よくある質問(FAQ)
初回に、施術に入ってよい頭痛かどうかの確認から行います。判断がつかない場合は受診をおすすめします。
ただし、市販の鎮痛薬を月に10日以上飲む状態が続いている場合は、薬の使いすぎによる頭痛が重なっている可能性があります。その場合は施術と並行して、頭痛を診ている医療機関にご相談いただくようお伝えしています。
頭に刺されるのが怖いという方には、首から下だけで組み立てることもできます。初回に希望をうかがってから決めます。
頭痛がひどい日は明るさや音がつらいこともありますので、その旨をお伝えいただければ配慮します。受付は月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)です。
もうひとつの違いは届く層です。体表から圧をかける方法では、首の付け根の奥にある小さな筋肉まで力が伝わりきりません。鍼はその層へ直接届く手段として使えます。
お子様とご一緒にお越しいただいてかまいません。日曜・祝日も20時まで受付しています。
かたい襟のシャツやタートルネックは、首を動かして確かめる場面で不便になります。髪が長い方は結べるものをお持ちいただくと、首の付け根を扱いやすくなります。
「異常なし」と言われたその頭痛にも、
まだ確かめていない場所があります
福岡市城南区・南区・早良区から多数ご来院。鍼が初めての方にも、刺激量を弱めたところから始めます。
福岡市城南区樋井川2-1-62 マークス城南1F|西鉄バス「長尾公園前」徒歩1分|駐車場4台
月火木金土日祝 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00(水曜定休)
- Linde K, Allais G, Brinkhaus B, et al. "Acupuncture for the prevention of tension-type headache." Cochrane Database of Systematic Reviews, 2016;4:CD007587.(頻回の反復性または慢性の緊張型頭痛に鍼が有効である可能性を示唆・他治療との比較試験は今後の課題と明記)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27092807/
- Linde K, Allais G, Brinkhaus B, et al. "Acupuncture for the prevention of episodic migraine." Cochrane Database of Systematic Reviews, 2016;6:CD001218.(22件のRCT・計4,985名/鍼は予防薬による治療と少なくとも同等の効果をもつ可能性)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27351677/
- 厚生労働省「はり師、きゅう師及びあん摩・マッサージ・指圧師の施術に係る療養費」(保険給付の対象となる6つの疾病と、医師の同意書の取扱い。頭痛は対象に含まれない)|https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken13/01-02.html

施術歴14年以上|鍼灸に関する記述は在籍の鍼灸師(はり師・きゅう師)の監修協力|頭痛の診断・投薬・危険な原因の鑑別は医科の領域です|院長の経歴・想いはこちら ›
最終更新日:2026年9月7日